出会い④
夏休みが明けたので土日のどっちかに更新します。末永く暖かい目で見守ってください。
メインキャラ以外はキャラ紹介しません。
俺、滝川 薫は現在、携帯を拾ってくれた金髪美少女とレストランに居ます。…………なんでこうなった……。約1時間ほど前…
「なぁ薫~。もう携帯買ったんだろ~?アドレス交換しようぜ~☆」
「買ったけど…、☆を付けるな☆を」
友達にツッコミながらポケットに入れてある携帯を探った。しかし目的の物は出なかった。なら反対だなと思い反対側のポッケを調べても見つからず、なら後ろポケ、バック、机とあらゆるところを探したが見つからなかった。
「どこいった…」
「買った次の日になくすとかお前すげぇな…。家に忘れたとかじゃないのか?」
友達に飽きられながら記憶を遡った。朝出る時には持ってたし、……あ。
「あの時かぁ……」
「あの時って?」
「実はさ、今朝急いでて女の子とぶつかって荷物ぶちまけたんだよ。その時に落ちたのかも知れない」
「今朝急いでて女の子にぶつかるとかどこのマンガの展開だよ」
「仰る通りでございます」
友達に笑われながら自分に呆れてた。確か中心街のシンボルの時計の前だったよな?ぶつかった子が持ってるかな?何か言ってたし(急いでたからスルーしたけど)、携帯のことだったのかな…。もしそうだったら持ってるかも知れないな。ダメ元で行ってみるか…。
「俺携帯探しに行ってくる」
「アテでもあんの?」
「まだ笑うか。まぁ一応は…」
半信半疑だが。そういえばぶつかった子すごく可愛かったな~。…何か思い出したらドキドキしてきたな……。俺はその時、男の生理現象だと思っていた。その時は。
そして不良に絡まれてるこの子を助け現在に至ると…。うわ~身体が熱くなってきた。さっきまで良く平静で居られたな俺。ある意味不良どものおかげだけど…。
「あの…」
「ん?」
「さっきは助けてくれてありがとうございます。私、リンダ・リンスって言います」
「あぁ。そんな大層なことをやってないよ」
不良に絡まれたりしてる奴は良く助けてるから助けなれてるし……。……アレで。にしても金髪美少女と一緒にレストランに居るってだけでドキドキするぜ。恥ずかしいもあるような照れもあるような嬉しいもあるような。感情がこんがらがっていた。
「あの、あなたのお名前は?」
「俺?俺は滝川 薫。今年から高校生だよ。言わなくても分かるか」
俺は苦笑しながら顔が赤くならないように踏ん張ってた。変な風には思わられたく無いしな。あ~ドキドキする。……もしかして恋?そう考えたらすごくドキドキしてきた。うまく言葉では表せないが、すっごくドキドキしてきた。
「どうしたんですか?」
「い、いや何でも無い」
ちょっとわたわたする。少し考えたら意識しちまった。目合わせらんねぇ…………。
「あの、お礼がしたいんで何か食べません?おごりますから」
「いや良いよ。申し訳ないし」
「お礼をしたいんです!折角助けて貰ったんだし……」
リンダが顔を赤らめさせながら目を反らし、人差し指と人差し指でツンツンし始めた。男の子と行くの初めてなのかな?俺も女の子と行くのは初めてだけどさ……。
「じゃ、じゃあ。お言葉に甘えさせて貰います」
「…はい!」
リンダがぱーっと笑顔になった。何が嬉しいんだろう?女の子はわからんな~と思いつつもその笑顔を見れて満足している自分が居た。
俺は出来るだけ安めの物を頼んだ。リンダも安くて量が少ないのを選んだ。
最初は二人とも空気がぎこちなかったが、話すにつれ空気が柔らかくなっていき、二人とも普段の口調になった。少なくとも俺は。
色んな事を話しながら食事をした。話に夢中になってるうちに外はもう夕日が沈みかけ、夕方になっていた。
「もうこんな時間か……」
携帯を見ると五時を過ぎていた。
「そろそろお別れかな……」
リンダもどうやら帰る時間みたいだ。少々名残惜しいが仕方が無いか。
「じゃあ、そろそろ切り上げよっか」
そう言って俺を席を立った。
「あ、待って!」
「ん?何?」
「折角出会えたんだしメアド交換しない?」
「あぁ良いけど。」
そして俺はリンダとメアドを交換してお別れした。まさか電話帳に最初に載るのが(姉ちゃんを抜いて)金髪の美少女とは。そう考えると少しにやけてしまった。遅刻しかけたけど良い一日だったな。
「さて、家に帰るか……」
リンダの事を少し考えながら俺は帰路を目指した。
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書いていると自然と文字数が増える物ですね。アハハ