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4・"彼女"が彼女になるまで

時はまたすぎ、俺は高二になった。

相変わらず彼女とは連絡を取り続けていた。

もう、同じ中学で連絡を取り合っている人など、彼女しかいなかった。

この頃には彼女からメールがくるようになっていた。

俺の気持ちもだいぶこなれて、彼女をしょっちゅう思い出す、なんて事はなくなっていた。

人間とは不思議なものだ。

もう忘れたに近い相手をまだふと思い出すのだから・・・・・・。


ある日俺は彼女に占い結果を伝えた。

俺は占いが当たることは少なかった。

特に・・・・・・良いことは・・・・・・だ。

占いは、友達としての相性が最高で、友達の関係から付き合いはじめる可能性が十分に有り得るというものだった。

俺は一度彼女に振られているし、胡散臭いとも思ったが、彼女の反応は“まあ、有り得るよね?”といったものだった。

その後もその話題で何度かメールが続き、彼女から不意に“てゆーか、そんなことで喜んじゃうなんてまだ私のこと好きだったりして?”なんてメールがきた。

多分彼女は、もう俺は彼女の事を好きではないと思っているのだろう。

元カノの話もしたし、もう、振られて三年経っている。

その月日は、成長し、背が延び、以前より痩せた体にも、彼女や俺が使う主語にもあらわれていた。

当時は俺は自分のことをまだ何度か僕と呼んでいて、彼女も自分のことを私ではなく、うちと呼んでいたのだ。

だが、結局彼女には勝てなかった。

彼女に、“そっか、一途だね。”と言われ、ヤケになったことを覚えている。

彼女も彼女で俺に当時は恋愛話を持ちかけていたので、その相手がいまだに好きな事を知った。

“まぁ、もう、ほぼ忘れたんだけどね!”とは言うものの、俺だってそうだ、だけど・・・・・・とか思ってしまう自分がいた。

でも、占い結果を喜んでしまった事実は変えようもない真実で、そのことを彼女に伝えてしまったのも真実だった。

彼女は、“人を好きになるのが怖い”と言っていた。

トラウマのような過去の中の原因に俺も含まれているのは驚いたが、俺は素直に謝った。

すると彼女は、“ううん、私がおかしいだけだから・・・・・・ごめん、私なんかより龍也の方が傷ついたはずなのにね。”と・・・・・・どうやら告白して、泣かせてしまったあの時の傷が、膿んだままその場に放置されていたらしい。

あの時期はいろいろあったので、何とも言えなくなってしまった俺がいた。


それからしばらくの月日がまたたち、俺と彼女は付き合いはじめた。

だけど、まだ難が多い。

彼女は“人を本気になるのもするのも怖い”と言うので、俺はまた待つ事になった。

でも今度は先の見えないただ漠然とした“待つ”ではなく、必ず彼女が俺のことを好きになってくれるまで待つという“待つ”だった。

“龍也の事、もっとちゃんと好きになりたい。”というメールが、俺を待つ気にさせてくれる。

別に焦ることはないのだ。

ゆっくり時間をかけて俺を知ってもらいたいと思う。

俺は・・・・・・自分の気持ちを行動に表すのは苦手だが、君を愛することだけは得意だから。

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