3・初めての彼女
そのうち時間はすぎ、耐えきれなくなった俺は新たに好きな人を作り、告白をした。
その時には受験生と言うこともあり、太りはじめていたと思う。
彼女は可愛かったし、背もわりと小さく、俺は活発的な雰囲気を受けたが、彼女は俺の告白に頷いて、半年ほど付き合った。
・・・・・・それでもケータイの保護メールには、“彼女”とのメールが残っていた。
それだけは、ケータイを機種変更するまで残し続けていた。
“彼女”からメールがくる事はなかったのに・・・・・・だ。
「飯野、ちょっと待て。」
奥手である俺にとって当時の彼女であった飯野は、やたら肉食系女子とやらに見えた。
俺から攻めることなどなかった。
初めてのキスだって、飯野も初めてのはずなのにいきなりディープキスでこられて、頭が何かと混乱した。
奥手の俺は、受けか、攻めか・・・・・・と聞かれたら受けだったとしかいいようがない。
男女の関係になりかけたときも、俺は飯野に少しばかりリードされていたし、俺の頭には"彼女"がいつも片隅に存在した。
だから、できるはずもなかった。
何より、俺たちまだ学生だし・・・・・・と彼女を嗜めて、成績が落ちたことに関して親とも亀裂が入った。
俺の担任はいやな奴だった。
ただ太った俺と飯野が付き合ってるというだけでテスト点は落ちていないのに、内申点を落とされた。
今でもあの担任はつべこべ言わずに死ねば良いと願ってしまう。
ケータイをかえ、彼女との保護メールも消えて、飯野とも話し合って別れた後、俺は高一になり、久々に彼女にメールをした。
彼女に元気はなかった。
どうやら俺が新しい彼女とそれなりにイチャイチャして、周りからの風当たりが強かった頃に彼女はいじめにあっていたらしい。
弱くて飯野に甘え、イチャイチャなんてしていた自分を激しく悔やんだ。
俺は力にならなきゃいけないときに、彼女から逃げたのだ。
最低だと自分でも思う。
飯野にも、彼女にも、本当に最低な事をした。




