嘔吐
逃げ出した糸をつかみ損ねて永遠に戻れなくなる
砂の靴になってなにもかも崩れていく
原点、原点
角に巣を作った蜘蛛が潰れないようにいつまで見ていればいいのだろう
誰もここに来ないでほしい
誰も笑いかけてこないでほしい
誰にも肩を掴まれたくない
足を掴まれたくない
静かに終わってほしくない
例え君が僕のなにがしかを理解できなかったとしても
裸体は見ないでほしいしこの作品のそばに寄らないでほしい
進化とは退化であって僕の望むところではない
何を以て上手いというのかわからない
何を以てあの人は特別だからなどとその口で言わなければならないのかわからない
プライドがどうこうではなくて単純に見る価値すらないと思っている
悔しいことがうまさを知覚することだったら永遠に苦しんでいると思う
笑っていたい何事にも
パソコンの縁で手を切った
鋭いものが多すぎる
段差さえも僕を転ばせてくる
何かが好きなんて言えない、形容されたラベルを貼るようなもので、本当はもっと随分形の違うものを好んでいるんだ
高音も鳴らさないで、どうせ体が震えてしまうのだから
それを許容できるほどの鼓膜を持ち合わせていない
その保留音は君のスマホが配信にでも乗った結果なのかな
咳もあなたがそこにいてしまうような気がして許せない
いつかみんなでばらばらに手を放して崖下に飛び込むくせに骨の髄まで仲良くしたいと思ってしまう僕はおろかだ
骸骨の瞳の奥は絶対に闇。
暴かれたくない、叫んで血がさかさまに滴り落ちるまで君を百円ショップに閉じ込めていようと思う。
冷静な頭になんて決してならないで。
読んでくださりありがとうございました。
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