No.11 「添い寝」
朝起きると、何か違和感があった
自分の隣、布団が一個分膨れているのだ
俺はちょっと嫌な予感がした
なんだこれ?って、まくるのも躊躇して
ただそれを眺めるしかなかった
でも起きないと、仕事のスケジュールが溜まってるので、俺はそっと布団から出て自室に行こうとした
そしたらその布団から白い腕のようなものが出てきて、俺の腕をガシッと掴んだ
俺は「うわやべぇ…!!」って思い
その引っ張る腕を必死に解こうとした
しかし案外、力を入れたら
すぐに離してくれて、腕は布団の中にスポッと収まった
「こわぁ…」とか思いつつも
俺はそそくさとその場を離れ、自室へと向かった
こんもりとした布団をそのままにして
パソコンをパカっと開いて
「さぁ仕事をするぞ!」って頭を切り替えて
数時間、カタカタやって
ちょっと眠くなったなと思って
寝室に行ってみたら布団が…こんもりしたままで
「えぇ…」って、俺はちょっと引いてしまって
ワンチャン見間違えか幽霊の線を予想していたのだけど、すぐ消えるだろうとか思ってたからそんな長時間留まるかって…
俺はむしろそっちに恐怖を感じて
そしてそんな部屋で寝るのは
流石に嫌だなと思い、外出して
外で寝ようって思ってファミマで少し時間を潰して
数分間爆睡して眠気も覚めてさぁ帰ろってなった時に
やっぱりちょっと気になって…
まだ居たらどうしようって
でも仕事残ってるし
もしかしたら居なくなってるかもしれないって
そう、言い聞かせて家に帰ったんだ
「ただいま」って部屋中を調べて
そいつが起き上がってないか確認して
最後に寝室を確認しようと思って扉開けて見たら…
布団が…バカっとめくれてて…
そいつどこにもいなくなってて、ベッドの下もいなくて、クローゼットも確認してもいなくて
「良かったぁ…」って安堵して
そんな感じの話で特にオチもないんだけど
なんかすげー怖かったなって
その時は思ったかな…。




