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プチコワ  作者: 柳田健二
1/7

No.1 「友人の顔」

子供の頃、仲のいい友達がいた。


ノリが良く活発な性格で

よく鬼ごやドッジなどをして遊んでいた


何かの記念日なんかで航空写真を撮る際には

イェーイなんて肩を組み、はしゃいだりなんかしてた


ある日から友人はパッと姿を見せなくなった


クラスの友達も心配になって探し回ったり

先生も何度か親に電話をしたが繋がらず

結局最後まで友達は学校に来ることはなかった。


卒業式前日、クラスに配られた卒アルに

心霊写真が写ってるとちょっとした騒ぎになった


問題の箇所は航空写真にあった


見るとそこには

離れの茂みからひょっこりと顔を覗かせて

校舎を見つめる大きな顔があった



その顔は友人に似ていた。

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