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第4話
ボクはしばらく、部屋の外にいたが、少々悪魔のほとぼりも冷めたかと思って、ドアを開けてみた。
夕暮れで部屋は暗くなっているが、女悪魔はまだ、隅でフテ寝していた。
ボクはスーパーで買ってきた惣菜の弁当を持って、静かに中に入った。
小声で話す。
「悪魔様、ここに食事置いときますよ…」
女悪魔は、半分眠った様子で
「う~ん…」
と返事した。
このままいても、また怒られるのがイヤだったので、部屋を出た。
いつまでいるつもりなんだろう…
と思いながら。
その後、1時間程して、また部屋をのぞくと、今度は女悪魔の姿はなかった。
弁当はキレイに食べられていた。
ようやく、帰ったのか!
イエス!と、ガッツポーズした。
ボクは、本当にホッとしたんだ。
ボクが寝る時間になっても、女悪魔は帰ってこなかった…