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雪ちゃんの決意
「雪ちゃん!いつまでも悲しんでると天国にいるお母さんが悲しむよ。さあ!元気だして!!今日はパパがハンバーグ作るために会社の残業を断ってきたんだからさ。よし!わかった!!じゃ、雪ちゃんがたちまち元気になる魔法のハンバーグを作るから待っててね」
突然の母の死からまだ2か月余りしか経ってないなか、まだ小学5年生の雪ちゃんは立ち直れないでいた。また祐一も強がってはいるが心の傷は深かった。しかし、シングルファーザーとして娘を強く育てていくという決意をし、祐一は不器用ながらも懸命に娘と向き合う努力をしていた。