始まりの日
新連載です。
「一真。早く準備してよね!私もう行くから。」
「なぁ、二葉ほんとに行かないとダメなのか?」
「もちろん行かないとね。じゃあ、もう時間だから行くね。」
「あぁ、分かった行くよ。あっ、新入生代表の挨拶頑張れよ」
「うん!楽しみにしててね。行ってきまーす」
「行ってらしゃい。」
さて、二葉が行ったし準備するか〜。
どうも、この物語の主人公である僕は一ノ瀬一真です。さっきのは二葉、双子の妹です。
今日は魔法大学付属魔法科高等学校の入学式の日だ。
そう人生最悪の日。何故なら、僕は魔法が使えないから。
僕は双生児魔力欠乏症って病気なんだ。双生児魔力欠乏症とは双子で生まれたうちどちらか片方が魔力ゼロの状態で生まれる病気なんだ。世間ではこの病気の人の事をイレギュラーと言う。まぁ、中学まで散々言われてたから慣れたけど魔法を専門に勉強する所となるとね。現日本の教育システムでは、初等中等部までは普通の学校に、高等部からは普通科と魔法科に分かれる。だったら普通科に行けばいいって言われるかもしれないけど家の事情でそうは行かないんだ。理由は後に話すとしよう。
さて、そろそろ学校に行くとするか。