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枕の上に 希望の下に(12)

答えは無いという円満成就

弱い者を守ろうとする

守った結果は

未だに出ない

経過報告も無い

誰かは笑顔になり

誰かは泣いている

終わりが無い

終わらない

途中で飽きてしまっても

誰も何も言えない



人間の詭弁は

未来も操る太い糸だ

論理は感情に上書きされて

疑心暗鬼を繰り返し

敵と味方を作り

対立しながら

良くないことだと

陣形を変えるだけだ

答えは無いと

答えが出た

誰もが言って回れば良い

それも解放だろう



小さな山を眺めると

後ろ側に控えている夕日

その赤に照らされて

自転車を追い抜く車

それを強弱で表現する形だと

言ってしまえる感性は要らない

こじつけをする

気持ち悪い優しさは

悪魔が契約する時に

放つ言葉と似ている

耳を塞ぐ人が居ても

悪いことだとは言えない



それは

そのまま其処にある

先ずはそれだけで良い

その先にあるのは

一個人の主観であり

一個人の意図である

その主観と絡み合う意図を

しっかり裏ごし出来るから

誰かに話せるのだ

主観だけを振り回すだけなら

あの風景が

可愛そうなだけである



雲が少ない

冬の空だから

誰かが踏み締めた

靴裏の跡が浮かんでいる

薄紫色が

遠くに見えるから

後で

雨が降るのかもしれない

折り畳み傘は

いつもの鞄に入っている

寝ぐらに帰る群れ

ケーキ屋に人が多い

予約かもしれない

ケーキ屋になる子は

聞いたことがあるが

チョコレート屋になる子は

聞いたことがない

思っていると

烏の鳴き声で

考えごとを

空に捨てられた












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