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骸骨と寿司

追記10/5

金銭設定変更しました。詳しくは活動報告に書いてあります。お金に関してはコツコツ修正していきたいと思っています。

簡単にご説明

銅貨1枚100円

銀貨1枚1000円

金貨1枚1万円

大金貨1枚10万円

白金貨1枚100万円

大白金貨1枚1000万円


銅貨10枚で銀貨1枚

銀貨10枚で金貨1枚

という感じです


突然の変更申し訳ありません。ご了承ください

「あっ!見えてきましたよ!ムルト様!」


ハルカが、指差す。そこには、港のようなものが見え、たくさんの船が停まっている。が、どれもこの船と比べると小さい


「漁船…ですかね」


それをハルカに聞くと、返答がくる。網やランタンなどを吊るしているようだった


「もう少しで到着しそうですね!荷物纏めてきますっ!」


「私も手伝おう」


「ムルト様はここで海の景色でも目に焼き付けておいてください!準備は私とレヴィア様にお任せを!」


「なんで私まで?」


「さぁ!行きましょー!」


ハルカはそう言ってレヴィと腕を組み連れて行ってしまった


(ふむ…)


俺は腕組みをし、辺りを見渡す。辺りは一面の海。正面にはヤマトの国が見える。

何より目立つのは、とても巨大な山だった

頂上の辺りを雲が覆っており、どこまで高いのかもわからなかった


(雲海、雲海か……)


俺は雲海という言葉の響きに心躍るものを感じる


「旦那!」


「おぉ。カロン。精が出るな」


「へへへ。ありがとうございやす!」


カロンは港が近づいてくると、他の船員と協力をしながら、帆などを畳んでいた


「旦那は、何の用でヤマトの国へ?」


「絶景を見るために」


「絶景…でやんすか…」


「カロンは雲海というものを知っているか?」


「雲の海、ですかい?見たことはありません」


「そうか」


「それがどうか?」


「私は、それを見ようと思う」





ヤマトの国へと到着し、荷物を持ち船を降りた


「ムルトの旦那!またどこかで会いましょう!」


カロンは一晩休み、そのままカリプソへと戻ってしまう。ヤマトの国は孤島というわけではないので、俺たちはまた徒歩で旅をしながら様々な場所を見て回る気だ


「まずは宿だが…」


「あそこなんてどうですか?旅館【花鳥風月】ですって」


ハルカが教えてくれた旅館、という場所はとても豪華で煌びやかだった


「ふむ。いいな」


「露天風呂なんかもあるらしいですよ!」


「外についているという風呂か?」


「そうです!しかも部屋についているらしいので、ムルト様ともお風呂に入れますよ!」


「風呂か…入りたかったのだ。それではここにしよう」


その旅館は内装も綺麗で、朝、昼、晩食事を部屋へ持ってきてくれるらしい。俺たちは昼には部屋に戻る気はなかったので、朝と晩のみにしてもらったのだが、女将さんという人が気を利かせてくれて、少しだけ宿代が安くなった。一人金貨3枚だ


もらった鍵の番号の部屋に入ると、靴を脱ぐ場所があった


「この下駄箱に靴をいれるんです。室内はカロンさんが連れていってくれたレストランみたいに土足厳禁なんですよ!」


転生者のハルカは作法をよく心得ている。それが非常に助かった。下駄箱なるものに靴を入れ、襖を開けて部屋の中へと入る。

部屋は畳があり、長テーブルが一つ。四角い布のようなものが置いあったが、これは座布団というらしい。ハルカがお手本に座ってみせた


足を尻の下に敷くのが正座、というらしいのだが、俺は身がないので正座ができなかった。胡座をかく


「ハルカ、これは?」


俺は部屋に備えつけられているもう一つの襖をあける。すると、その中には長く、大きい座布団が入っていた


「それはお布団ですね。ベッドみたいなものです。寝るときに使います」


「お布団、か」


これはまた寝るときに説明してくれる。らしいので、楽しみにしている


そしていよいよ露天風呂だ

部屋の奥に小さな脱衣所があり、その先のドアをあけると、石で囲まれた風呂があった。

エルフの集落で入ったものと似ており、俺は嬉しくなる

部屋の機能や主な使い方を俺たちはハルカに教わった。日本人、の高めの旅館。といったイメージらしい


「それじゃ、ギルドに行って依頼でもしましょうか」


「そうですね。お金を稼ぎましょう!」


「いや、今日はこの国についたばかりだ。観光でもしないか?」


「あら、珍しいわね。あんたが街についてすぐギルドを確認しないなんて」


「動いてばかりでは息が詰まるだろう?」


「あんたは息が詰まる場所あるのかしらね?まぁいいわ」


なぜだろう。確かに俺は街につくと始めにギルドに行き、手頃な依頼がないかを確かめる。

だが、今日はそんな気が起きなかったのだ。

今日、というよりかは船に戻ってきたと頃から、よく休憩をとるようになった。

ダンジョンで何も考えず突っ立ってた頃を思い出していた




「で、どうするの?」


「ふむ…とりあえず、食事でもとるとするか」


「あそこ行きませんか?」


ハルカが指差した看板には、【回転寿司全皿銅貨1枚!!】と書いてあった

ハルカがいた世界では、人気を誇っていた場所らしい。寿司というものにも興味はあった


「よし。回転寿司とやらにしてみるか」


店内へと入る


「何名様ですか?」


「3名です!」


「はい。それではこちらのお席へどうぞ」


ウェイトレスに案内されたのは、4人掛けのテーブルだった。

テーブルの横には、小皿に乗せられ流されていく寿司達


「作法を教えてくれ」


俺はハルカにそう言った。ハルカは目の前に座っており、レヴィは俺の横だ。さっきじゃんけんをすることになり、決まったのだが、レヴィは幸せそうだ。俺も参加すると言ったところ、却下された


「まず、一度取った皿は戻してはいけません。自分のテーブルに重ねて置きます。そして、お醤油はこちらの小皿にいれて使います」


「ふむ」


俺はハルカに小皿を手渡されるが、別に俺は食べないので、何をする。ということもない。公式な会食というわけでもないので、俺は今回は一皿も食べない。ハルカ達の食事をただ見守る


ハルカが手に取った白い皿には、海苔というものが巻かれており、魚の卵が乗った寿司だ。いくら、というらしい。赤い卵は艶があり、輝いて見える

レヴィは魚ではなく、肉系が中心だ。龍人族だということを再確認する。オークの肉を火で炙ったものや、はんばーぐというもの、いなりや玉子焼きといったものばかりを食べている


「何よ?欲しいの?はい、あーん」


レヴィがそう言って俺に玉子焼きの乗った寿司を差し出してくる


「レヴィア様ずるいですよ!」


「じゃんけんで勝った特権よ」


俺は仮面をずらし、口を開ける

味も匂いもわからないが、食感だけはわかる。柔らかい玉子を歯で切り、それが、シャリとともに混ざる。


「ふむ…わからないな…」


「そう」


「あぁ」


俺は短く返事をし、二人の食事を見守る。

ハルカは11枚、レヴィは29枚を平らげた


「合計で銀貨4枚となります」


俺達は会計を済ませ回転寿司を後にした。

食べた寿司の数に対したらとても安いと思った。異世界で流行っているのも頷けるというものだ


(味覚……か。俺も欲しいな)


切実に食事を見ていてそう思った


「あっ!ムルト様!あそこ!和服が売ってますよ!」


俺はハルカに手を引かれ、それに着いていく。とても無邪気な笑顔を見せていた。

出会った当初とは比べ物にならないくらい明るくなっただろう。俺はその笑顔を見るたびに、自分がしてきたことは良いことだったと思えてくる


「ハルカ、急ぐと危ないぞ」


「えへへ、大丈夫ですって」


ハルカは曲がり角から出てきた人物と激突してしまった


「ご、ごめんなさい!」


「こちらこそごめんなさい?怪我はない?」


曲がり角から飛び出してきた女性は、綺麗な黒髪に、透き通った綺麗な黒眼、健康な素肌が輝いている見目麗しい女性だった。腰には反りのある刀という得物をさし、整った顔立ちからは、冷たさを感じるが、何か安心するものも感じた


「うちのがすまない」


「いえ!私こそよそ見していて、ごめんなさい!」


「ミナミちゃん早いよ〜」


「ミナミー、あっちの呉服屋、なかなかかっけーの売ってたぜ?ん?そいつら誰だ?」


「サキ、ジャック。この人達に、私がぶつかってしまって。喧嘩とかじゃないから気にしないで」


「気にしないって言っても、勇者にぶつかった人の方は恐縮しちゃうだろ」


金髪の男は、笑いながらそう言った。

その言葉に、俺は反応する


(勇者?)


俺は月読を発動させ、ハルカとぶつかった女性をよく見た


名前:ミナミ・フジヤマ

種族:人族


レベル:76/100

HP12060/12060

MP4200/4200


固有スキル

鑑定眼

無敵の剣撃(オールカット)

魔力操作

アイテムボックス

絶歩

桜吹雪

居合斬り

正義の美徳



スキル

抜刀術Lv8

拳闘術Lv6

経験値UPLv10

炎魔法Lv8

光魔法Lv6

打撃耐性Lv8

危険察知Lv4

身体強化Lv10

魔法耐性Lv8

状態異常耐性Lv6

水泳Lv5



称号

転移者、勇者、転生神の加護、モンスターの天敵、死を運ぶ者



七つの美徳スキルはオリジナルが入ると思います。フィクションとして捉えてください。


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