祝クロスオーバー完全なる閑話
キャラ崩壊がヤバイです
本編とは無関係なので、飛ばしても大丈夫です
気がつけば、辺り一面真っ白な世界の中にいた
(ここは…)
見覚えのある空間だった。アルテミス様と出会ったのも、同じような白い空間だ。少し歩くと、これまた見たことのあるテーブルとイス、だがそこに座っていたのは見慣れない人物と鳥だった
二脚あるイスに座るのは、真っ黒な装備に、真っ黒なコートをきた男、机には止まり木のようなものが置いてあり、そこには体が黄色で頭が白という、美しい見知らぬ鳥が止まっている
「やぁ、とりあえず座りなよ」
黒い男は俺にそう言ってきた。なにもわからないまま俺はイスへと座る。
黒い男に黄色い鳥、そして青色のローブを纏う骸骨の俺、白い神聖な空間になんとも似つかわしくない者たちが揃っていた
「まずは自己紹介といこう。俺の名前はゼブラだ。よろしく」
「…ムルト、という。よろしく頼む」
「君は?」
ゼブラが黄色い鳥へと喋りかける。鳥が喋るはずもないのだが、喋らないはずのスケルトンの私が喋っているのだ。喋り出したとしても疑問はない
「…名前は…ありません」
「前世の名前でもいいよ?」
「……ケンジ…前田拳次です」
ゼブラと名乗った男の子は、前世の名前、と言った。前世というのはこの世界に産まれる前の名前ということだろう。普通なら前世の記憶を受け継ぐことはないのだが、稀にそういうのをもって産まれてくる者もいるという。そのほとんどが転生者なのだが
「ケンジは転生者、か?」
「え、はい」
「へぇ〜ムルトは転生者のこと知ってるのか」
「あぁ。仲間に転生者がいる」
「そうなのか。転生者はなかなかいないし、珍しいよ。大事にしてやるといい」
「無論そのつもりだ」
「あ、あの、ところで、どうして僕たちはこのような場所にいるんですか?進化をしたと思って目が覚めたら、ここにいたのですが」
「それについては俺が話そう。まずはこの空間のことだが、簡単にいうと、別世界だ」
「別世界?」
「そう。普通なら交わることのない俺たち3人がここにいるのは、魔法を使ってこの空間を作ったからなんだ。固有世界、ってところかな」
得意げに話しをするこの男、一眼見ただけでどれだけの強さを持っているかがわかる。
俺など取るに足らず、レヴィアすらも赤子の手を捻るように即座に倒すことができるだろう。俺は念のため月読でステータスを覗き見る
名前:ゼブラ
種族:紺碧の魔大狼
ランク:つ
レベル:よ
HPい
MPよ
固有スキル
ひ
スキル
み
称号
つ
「…ゼブラが特別強いということは見てわかるが、なぜ私達はここへ連れてこられたのだ?ゼブラから見れば私達は虫よりもか弱きものだろう?」
「強さを見て測ることはできるようだね。とりあえず俺たちに共通することがいくつかある。」
「共通すること?」
「ですか?」
「まず一つ、俺たちは人間ではない」
「え!ゼブラさんも人間じゃないんですか?!」
ケンジがびっくりしたように翼を広げる。
ゼブラは笑いながら身体を変え、モンスターの姿になったのだろう。全身は深い青に染まり、メタリックな外見は、ゴーレムを彷彿とさせた
「ご覧の通り、俺は人間ではない。ケンジくんは魔鳥だし、ムルトくんはスケルトンだ」
俺たち全てがモンスターだというのはわかったが、このゼブラという男、強さを見ればモンスターの枠には収まらないし、別の世界から我々二人を呼び、この空間まで作り出している。モンスターというよりは、神、と言った方が似合っているだろう
「そしてもう一つ。俺たちは全員物語の主人公ってやつだ。メタいけどね」
「主人公…生きている人間はそれぞれが、その人生の主人公と言いますが、そういうこと…ですか?」
鳥が器用に羽をあげ発言をする
「それは日本人の考え方だろう?俺が言ったのはそのままの意味だよ。俺たちは作られた主人公さ」
「サイボーグってことですか?」
「すまない。知らない単語ばかりで話が全く掴めないのだが」
「ははは。ごめんごめん。ケンジくんは日本産まれの転生者、そしてムルトくんは別世界のモンスター。俺も別世界の魔神だけど、俺は桁外れの力を持っててね…ケンジくんには伝わると思うけど、俺たちはラノベの主人公なんだ」
「つまり、どういうことだ?」
「説明がめんどくさい!!省くわ!とりあえず、俺たちがここに集まったのは他でもない!読者様への感謝を述べることだ!」
「読…者?とは?」
「うーん。ムルトくんはなんか本読んだことある?」
「あぁ。冒険の本を読んでいる」
「じゃあムルトくんは冒険の本を、読む読者なんだ。それと同じように、俺たちの物語を読んでる読者がいるってことさ!」
「…?」
「説明が難しいなぁ…とりあえず、はい!感謝の言葉!」
「感謝する」
「ありがとうございます?」
なんだかわからないが、とりあえず俺とケンジは感謝言葉を述べる
ゼブラは調子に乗ったように、誰もいない空間へ向けて頭を下げる
「皆様!『スケルトンは月を見た』ご覧くださりありがとうございます!メタい発言ではありますが、この空間から、私共、主人公達からの感謝を述べさせていただきます!
日間連載中総合ランキング第10位にランクインすることができまして!これも開始当初から応援してくださいました皆様と、この物語を紹介してくれた皆様のおかげです!はい、復唱!」
「応援してくれた皆様のおかげです!」
「応援してくれたみんなのおかげだ?」
「最初は俺の物語を書いてる途中に、パッと頭に思い浮かんだのが月を見上げるスケルトンでした。月には似つかわしくないスケルトンが、月を見上げているイメージが頭の中に浮かび、それを見ていたら、なんだか儚さを感じ、思い立ったがなんとやら、ということでここまで続いてきております!」
「それは私のことか?」
「最初のほうは500PVいったら嬉しく、軌道に乗って2500PVを1日の平均にしていたところ、突然の2万越え!!びっくりしすぎて目が飛び出したと作者も言っています!」
「作者とは誰だ?」
「…言わば俺たちの創造神だ」
「なんと…それはすごい。神よ。感謝を」
「4日前までは総合評価200ほどだったのが、今日にはすでに2000ではありませんか…本当に、ありがとうございます」
「ありがとう」
「ありがとうございます!」
「メタな感謝ではありますが、長らく更新ができていない俺とケンジを出したいという思いで、俺とケンジが出ております。俺はデッ○プールみたいな力持ってるんで適任なんですよねぇ〜」
「デッド○ールとはなんだ?」
「俺みたいなやつのことだよ」
「最強の一角ということか」
「本日はキャラ崩壊のような話ではありましたが、感謝を述べるため、こうなりました!
今後とも面白く、皆様に情景を伝えられるよう、作者も努力しているので、応援のほどをよろしくお願いします!みんなからも一言!」
「え、えぇと、よくはわかりませんが、これからも応援よろしくお願いします」
「…特には、ないな」
「それでは今回はここまでです!ちなみにこの世界はifなんで、他の話にはなんら絡んできません!俺以外は記憶がなくなります!
まずはケンジくん!さようなら!」
「えっ、あっ、はい!ありがとうございました!」
ゼブラがケンジに触れると、ケンジの後ろに黒い塊のようなものが出て、ケンジを飲み込んでいく
「続いてムルトくん!さようなら!」
ゼブラが俺の指先に触れると、背後にタダならないパワーを感じた
「また、会おう」
ゼブラは最後に短くそう言い、俺の意識が途絶える
★
「…俺たちのことも、忘れんなよ」
…ごめんなさい