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聖夜


「あっ!流れ星!」


「ブモ」


「こんな日に流れ星が見れるなんて、嬉しいね」


「ブモォォ」


「クリスマスパーティの準備ができたみたい!村に戻りましょ!」


「ブモォー」





「きょ、今日は、た、大漁なんだな」


「はっはっは。そんなに取ってきてどうした」


「きょ、きょ、今日はクリスマスだから、みんなの分、ま、まで、とってきだ」


「そうか……本当にお前は優しいやつだ」


「ぢ、父上、あ、ありがとう」


「お礼を言うのはこちらのほうだ」





「今日は聖夜だぞ」


「そうさ!聖夜さ!」


「さぁ、ムルトさんの残してくれた骨を回して、遠吠えして」


「うん!あおぉーん!!」


「「「あおぉーん!!」」」





「いやぁ、こっちにもクリスマスがあるんだな」


「前の勇者が残していったそうよ」


「へぇ。昔の勇者様が」


「えぇ」


「わ、私たちも何か残せるといいですね」


「何か、ねぇ。私たち、何をするためにここにいるのかしら」


「そりゃ邪神を倒すためだろ?」


「そうだけど。でも、昔の召喚された勇者は誰1人として邪神を討伐してないらしいじゃない」


「じゃ、俺たちが初めて邪神を討伐する勇者だな!」


「そんな簡単な話じゃないわよ?」


「わかってるよ。でも、必ず、生きて帰ろう」


「えぇ」


「その時は、ハルカちゃんも一緒に、ですね!」


「えぇ。必ず」





「いやぁ。この森に針葉樹はないからな。このちっちゃなツリーで満足してくれよ?」


「ご主人様、これは?」


「クリスマスツリーだ!」


「これが、ですか?」


「あぁ!立派だろう?」


「そう、ですね」


「ん?立派なのはこの僕かな?はっはっはー!!」


「もう、ティッキー様ったら」


「あらあら、2人ともはしゃいじゃって」


「奥様!私ははしゃいでなんていませんよ!」


「あらそう?窓に靴下を吊るしてるのに?」


「えっ、あ、あれは、その」


「あはは、いいのよ。はい、コレ」


「え?」


「クリスマスプレゼントよ。今年で3回目ね。いつも、ありがとう」


「……こちらこそ、ありがとう。ございます」


「よーし!!みんな!クラッカーはもったなー!!メリークリスマス!!」


「あなた!まだよ!ちょっと!何鳴らしてるの!」


「……うふふ」





『本当にサンタクロースはいると思う?』


『いると思えばいるよ。僕がサンタクロースかもしれないよ?』


『それはないわよ〜だって、あなたも私と同じ神様ですもの』


『サンタクロースは神様かもしれないだろう?』


『えぇ……そうかもしれないわね』


『アルテミス。僕はこれまでも、そしてこれからも君を守るよ』


『オリオン……』


『アルテミス……』

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