ハイファンタジーにおいて、単位や年月、特別な命名背景のある物の名称などはオリジナルの物にするべきか
先に私の持論を述べておくと、これはNOである。
一か月が約30日なのは地球の周りを回る月の公転のためだ。
一週間が7日なのはキリスト教的な「安息日」の概念で説明されることが多い。
ミリ、センチ、メートル、キロメートルの単位は地球の大きさを元にして近代西洋科学が人工的につくりあげたものだ。
サンドウィッチは実在した「サンドウィッチ伯爵」から名付けられたものだ。
「聖剣エクスカリバー」や「冥王ハーデス」など、誰でも聞いた事のあるファンタジーな名前は地球で語りつがれてきた神話や物語に登場するものである。
つまり、論理的に考えると地球とは全く関係のない創作世界でこれらの言葉が出てくるのはおかしい。
では、ハイファンタジー創作に当たってそれらの言葉を使ってはいけないのか。
私はそうは思わない。
なぜならまず『その世界の住人が日本語(地球語)を話しているとは限らない』から。
物語をわかるものにするために、外国映画を日本語に吹き替えしているようなものだと考えている。
しかしそれだけではその星のあり方が関係している一か月の設定や、神話の登場キャラやアイテム名称が使われるのはおかしいのではないか?
これもそうは思わない。
なぜなら『それらが我々日本人に深く広く浸透し、慣れ親しんでいる』から、だ。
慣れ親しんだもの、わかりやすい物をわざわざわかりづらいオリジナルにする必要性が感じられない。
そして何より『私が使いたいから』である。
現在考えている物語は、地球とは何の接点もないハイファンタジーだが、単位はメートルだし、月日の流れ及び数え方は地球と同じ。サンドウィッチも食べるし(これは別にロールサンドとか言ってもいいけど)ギリシャ神話等々で使われているカッチョイイ名称も作品内の必殺技名なんかに取り入れたい。
勿論そう言った細部にこだわる事を否定するわけではない。そこまで考えられて作品を作り上げている作者様は心底尊敬する。
しかし、なんというか、名称に関しては『読者に伝えることができればわかりやすいほうがいんじゃね?』というのが私の考えなのである。今このエッセイを読んでくださった読者様はどうお思いだろうか?
ちなみにわたし『魔界塔士saga』というゲームのシリーズが好きである。
人間がいて、エスパーと呼ばれる魔法使いがいて、人工知能を持ったメカがいて、哺乳類、鳥類、魚類、悪魔、不死者、植物型魔物、妖精、スライム、等々色々なモンスターがいて、それらが同じ町に同じように暮らし、共通語を喋る。長剣と戦車と魔道書が並んで同じ店に置いてあって、そしてそれらに対してなんの説明もない世界
だが、それがいい。




