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正妃を押した一派―――月咲国(げっきんこく)

建国理由


綺虹国の北西部に位置し、翔聖王の正妃2人と彼女たちを支持した一派が新たに建国した国。


当時の皇王には正妃のほかに100人近くの妾妃たちが侍っていたが、身分の高い妾妃からは姫が5人誕生しただけで正妃に子はなかった。男子を生んだ妾妃は地方出身の決して裕福ではない豪族出身の妾妃と、亡国の落し胤とされる元遊女の妾妃だけであった。

このことを憂いた臣下たちは、多産で有名であった一族の姉妹を新たに正妃として迎え入れようとした。それまで正妃の地位にあった女性はそのことに悲観し、自ら服毒し命を絶った。婚姻の儀当時姉妃は18歳、妹妃は15歳であり、十分に子を産めるだろうと期待されての輿入れであった。しかし、10年経ってもどちらも孕まず、50を超えた皇王は病に倒れた。後継者問題は解決せず、ひとまず正妃どちらかを皇王の異母弟に再嫁させ皇位継承の正当性を立て、次世代の皇位継承者は異母弟と他の妃の間に生まれた皇子の誕生を待とうという意見が出始めた。

しかし、その目論見は御使降臨と共に潰えた。国の乱れの原因はこの2人の不妊にあるとされ、身分を庶人に落とされ身一つで国を追い出されたが、他ならぬ御使自身がひそかに彼女たちを保護し、当時比較的安定した地域であった北西部へと送り届けたのである。それと同時にその地に住まう術と子を儲けるための秘術を授け、皇妃は生まれたときからともに過ごしてきた武官との間に子を生し、王妃はその土地で出会った若者を夫とした。

この国では虹を最高神とし、1代帝が立つ度に1人ずつ御使の名代を立てている。男女間は女性優位である。

人口男女比が8:2の割合のため、女性が2~5人程の夫か男妾を持ち、家を継ぐのは女性である。



宗教

彗宮教を国教とし、女性の象徴であった「月」を虹に次ぐ重要な神であるとしている。

男神の「赤虹」よりも女神である「紫虹」の方を優位とし、聖虹神は左に紫虹神を、右に月神を従えた姿で表されている。



政治体制

(みかど)をトップとした絶対君主制を取る。時の皇帝が新たに憲法を発布したい場合はその法が前例に基づいたものであるかを臣下が審議した上で許可を得らなければならないが、特例として女性を守るための法や規則は帝の独断で発布することができる。



皇位継承権

現皇帝の三親等以内の女子に限る。皇位継承権を持つのは女性だが、帝位につくのは彼女の夫である。

皇帝の生前に指名を受けた女子が皇太女となり、その王女を満月の君と呼んでいる。

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