御使と皇王が作り上げた国―――虹糺国(こうれいこく)
建国理由
綺虹国(当時)の南東及び中央部に位置し、初代、2代目御使が身を寄せた国。
王位争いの際に虹と共に現れた御使をどの一派も求めたが、彼女はたった一人で瀕死の状態の皇王を支え続けた、誰からも顧みられることのなかった第2王子に味方した。
今まで誰も思いつかなかった戦法を駆使してすべての一派をそれぞれ北西・北東・南西に追いやり、第2王子を新たに皇帝とする国を建て、綺虹国の正統継承国という意味を持たせ虹糺国と名づけた。
その後も彼女は皇帝と臣下に絶えず新たな政治体制や身分制度の整えなどを知識として与えていったが、この国だけでなく追放したはずの他国にも、彼らの思想に見合った政治体制と身分制度を教えたため、皇帝との関係が悪化した。彼女は皇帝と関係を修復することなく、彼女の子供の命を守るために命を落とした。
この国では虹を最高神とし、1代皇帝が立つ度に1人ずつ御使の名代を立てている。男女間は平等とされている、夫婦となった者の他に人を囲っても罪には問われない。
人口男女比が3:7の割合の為、一夫多妻制が一般的となっている、女性が男性を囲う場合もある。
宗教
この世界で最も普及している彗宮教を国教としている。
彗宮教…聖虹神を最高神とした宗教。彼がこの世の創生神であり、人間の先祖とされている。聖虹神は左に太陽神、右に月神を従えた姿で表される。その姿をもとに太陽を皇帝に、月を皇帝の配偶者に見立てるようになる。
政治体制
皇帝をトップとした立憲専制君主制(憲法は存在するが、それを作るのは皇帝である)を取る。時の皇帝が新たに憲法を発布したい時は中書省→門下省→尚書省を通した上で許可を得なければならない。
皇位継承権
現皇帝の兄弟姉妹及び子女に限る。
皇帝が死亡した後3月以内に最も力のある者が性別、年齢関係なく位に就く。もしも、3ヶ月以内にこれらが終わらなかった場合、例外的に子供全員が玉座に就き、1年以内に正当な後継者を決めければならない。しかし、これは今まで行われたという記録は1つも残っていない。
劉家・鄭家は血筋は陵家に連なるが、継承権は持っていない。
なお、陵・劉・鄭家の苗字を受け継げるのは、皇帝の子女または父母共にその家の者でなければならない。
例)楊家の姫が劉家に嫁ぎ、子を成したとしたら、その子供の苗字は楊である。
例)陵家の姫が鄭家に嫁ぎ、子を成したとしたら、その子供の苗字は鄭である。