ポーションを作ろう 薬草栽培編
お待たせしました!
密かにタグにキツネ耳を入れました!
薬草の種と魔力石を買ったシルフィードとアスカレイヤは屋敷に戻った、
シルフィードは庭にそのまま向かい土を耕して種を蒔いた、
「まずはこうして見よう、」
シルフィードはワクワクしている、
自分が育てる薬草はどんな風に育って行くのか、
アスカレイヤは後ろでほほえんでいる、
それから3日間、
シルフィードは水やりを行なった、
学園に行っている際はスズリナ達が薬草を見ている、
店主の言うとおり1日目で芽が出た、
シルフィードはそれを見て喜んだ、
まだ元気な芽だった、
2日目から変わった、
菊が育って葉が付いて行ったが弱々しい、
シルフィードは水以外にも肥料の元となる馬や牛の糞を少量蒔いた、
しかし、
次の日には育ちきる前に枯れていた、
学園に行く前にシルフィードが見たときには枯れていた、
枯れている薬草の隣には1日ずらして薬草を植えて最初っから糞を蒔いていた、
しかしそれも意味がなく枯れていた、
シルフィードは更に土から栄養を均等に渡るように等間隔で種を植えてみた、
それも3日後には意味がなかったと知る、
(それで俺に知恵を貸して欲しいのか?)
シルフィードの部屋で幽霊さんは腕組みをしてシルフィードを見つめる、
「師匠、
お願いします、
私は苦しんでいる人を見たくないんです!」
シルフィードは声を出して頭を下げる、
幽霊さんは腕組みをしたまま目を瞑る、
無論シルフィードの考えに賛成な幽霊さん、
しかし薬草が育たない理由がわからない、
一生懸命育てている人を嘲笑うかのように枯れていく薬草、
栄養の有る無し、
与える量、
水の量、
光合成が常にできているかできていないか、
幽霊さんがウインディア領でシルフィードに教えた野菜づくりの基礎が全て意味がなかった、
(シルフィード、
薬草の群生地に連れて行ってくれ、)
シルフィードは顔を上げる、
(そこでヒントを探す、)
シルフィードは笑顔になって頷く、
シルフィードは屋敷を飛び出して森に走る、
アスカレイヤはそれを見送った、
しばらく見送って屋敷に戻ろうとすると、
「アスカレイヤ様、」
ユーリシアが来た、
「御機嫌よう、
ユーリシア様、
今日はどのようなご用件で、」
アスカレイヤは王族らしくスカートの端を持って小さくお辞儀をする、
「アスカレイヤ様、
ここでは王族ではなく友達として接して欲しいです、」
「でしたら様をつけるのはやめてください、
この屋敷ではただのアスカです、」
アスカレイヤはスカートから手を離す、
「そうですね、
アスカさん、
それでシルフィは?」
「森に行きました、
薬草の育て方を調べてみるとのことです、」
ユーリシアが少し驚く、
「シルフィは薬草を育てるつもりで、」
「はい、
シルフィのことですからすぐに戻ってくると思います、」
アスカレイヤはシルフィードが向かった先を視線で送った、
その頃、
シルフィードは薬草の群生地に着いた、
そこで幽霊さんが憑依して目を瞑り動かずにいる、
幽霊さんは感じた、
栄養のいらない植物はこの世にない、
栄養のないところでも周りの木や前の木の枯葉が腐葉土になりそれで育つ、
しかし薬草は違った、
栄養がどれだけあっても育たない、
そこで思った、
ここは地球ではない、
そうなると可能性ができた、
地中にあるものは土と石と栄誉だけでないと、
地中だけでなく空気中にも酸素と二酸化炭素以外にも、
「ここを俺の住んでいた地球ではない、
10年もいると忘れがちだな、
魔力が周りを漂っていることを忘れていた、
マクスウェルが前に話していたな、
己の体内にある魔力とは別に周りにも魔力が浮かんでいると、
この辺りにはいないがエレメンタルという種族の魔物や妖精族は空気中の魔力を纏い形を形成すると、」
シルフィードはそうなんですか?と聞いてきた、
「すまんな、
マクスウェルとは個人的によくあってたから、
魔物やそういった情報は話すようにするよ、」
気にしないで下さい、とシルフィードは言う、
「いい子だよシルフィ、
さてと、
わかったことがある、
ここと屋敷の庭では地中の魔力量が雲泥の差だ、
あっちが5ならここは100だな、
魔力を込めて育ててみろ、
だがこれは仮説だ、
だがこれで失敗してもめげるな、
いいな、」
はい!
そう答えるシルフィード、
幽霊さんはシルフィードから離れるとシルフィードは走って屋敷に戻った、
「ごきげんよう、
アスカレイヤ様、
ユーリシア様、」
シルフィードの屋敷にイフリーナが来た、
「御機嫌よう、
イフリーナさん、」
「本日はどうされました?」
「シルフィードさんに会いに来ました、」
「シルフィは今外出中です、」
ユーリシアが伝えるとイフリーナはガッカリしたような顔をする、
「そうですか、
また日を改めます、」
「待っていればすぐに帰って来ます、」
アスカレイヤが止める、
そこに、
「帰って来ました、」
アスカレイヤはシルフィードが走っていった方向を見る、
その先は2人は見えなかったがアスカレイヤは感じた、
数秒して、
血まみれのシルフィードが帰って来た、
「しししシルフィ!?」
「どうしたんですか!?」
ユーリシアとイフリーナが慌てる、
アスカレイヤは慌てずに聞いた、
「何と戦ったんですか?」
シルフィードは笑って答えた、
「あの時のゴブリンがまた出て来たの、
ちょっと全滅させて来たけどまだいると思うの、
早めに討伐隊を組まないと新人冒険者が被害を受けるよ、」
そう言ってシルフィードは屋敷の庭に向かった、
キツネ耳と尻尾を出して種を取り出して土に埋める、
そして魔力を流す、
すると、
芽が出て、
成長して、
薬草の葉と種を付けた、
「やった!」
シルフィードは喜んだが、
薬草は更に成長して行き、
シルフィードに巻きついて、
体が宙に浮き、
血に濡れたワンピースが捲れて下着が見える、
それでもシルフィードは喜んだが、
様子を見に来たアスカレイヤ達やスズリナ達、
帰って来たシウルが薬草の菊に巻きつかれて下着をあらわになっても喜んでいるシルフィードを見て微妙な顔をする、
変更
ユーリシアのシルフィードさんをシルフィに変えました、




