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帰宅 イフリーナ編

あけましておめでとうございます!


今年も宜しくお願いします!

イフリーナside


玄関をくぐるとメイドが立ってました、


「お帰りなさいませ、

イフリーナお嬢様、」


メイドはお辞儀をする、


それは当たり前のこと、


いつもの風景、


でも、


シルフィードさんは、


「いつもお出迎えありがとう、」


私がそう言うと驚かれた、


今まで言わなかったから仕方ないけど少し傷つく、


「も、もったいなきお言葉ありがとうございます、

お嬢様、」


なんか言葉が変、


私は苦笑した、


こんなメイドを見るのは初めてだから、


私は自室に向かい荷物を置いた、


でもあれを入れた箱は置かなかった、


お父様に食べてもらうから、


でも先に行くところがあった、


私は厨房に向かった、


料理人が2人、


「あの、」


私が声をかけると2人は振り返る、


「どうされました?

お嬢様?」


言うのよ、


私、


「どうぞ、

これを、」


私はあれを2つ渡した、


「お嬢様、

これは?」


「クッキーと言う食べ物です、

味は私が保証します、

休憩の時に食べてください、」


「わかりました、

しかし、

失礼ですがお嬢様はなぜこの様なものを自分らに?」


確かに、


突然そんなことしたらそう思うわね、


「その、

いつも料理を作ってくれるからです、

私は料理を作ることはできません、

ですのでそれは感謝の気持ちです、」


料理人にそう言うと感動された、


涙を流している、


私はその場から移動してお父様の書斎に向かった、




書斎の前についた私は扉を2回ノックする、


「誰だ?」


「お父様、

イフリーナです、

ただいま帰りました、」


「入れ、」


私は扉を開ける、


中は最低限の物しか置いてない、


机に椅子、


両壁側に備えられた本棚に大量の本、


正直、


私は本が苦手です、


読んでいて頭が痛くなる、


ただでさえ魔法陣の暗記も苦手なのに、


お父様は私と正反対で本を読むのが好きです、


お父様の血を受け継いでいるはずなのに、


「お帰り、

イフリーナ、」


お父様は椅子に座って本を読んでいた、


フィル・フレアリング・ボルケーノ、


私のお父様、


それとボルケーノ領の領主、


お母様は私が生まれた時に死んだと聞かされました、


お父様は私の顔を見ると少し目を見開きました、


「イフリーナ、

何かが変わったな、

学園で何かあったのか?」


えぇ、


ありました、


アスカレイヤ様やらシルフィードさんやら風精霊様やら、


特にシルフィードさんの魔法を目の当たりにしてしまうと私の魔法が霞んで見えてしまいました、


更に料理ができてマクスウェル様に信頼されて、


「ふむ、

学園でいい刺激を与えてくれる者に出会えたがあまりにも刺激が強すぎて自分自身が自信をなくしたんだな、」


うぅ、


当たりです、


「はじめに堂々と貴族らしく自己紹介したもののそのあとに実力を見せられて自信喪失、

そのあと跡をつけてみたが失敗してしまったが特に何も言われなかったため拍子抜けしてしまった、

更に何か美味しいものでも食べてきたのか、

更に何かを教えてもらった様だな、

その手のものがそうだ、」


お父様、


なんでそんなに詳しいのですか?


「なぜ詳しいかと考えただろうが推理しただけだ、」


どれだけ頭いいんですか!?


お父様に謎ができました、


どんな推理をしたら私の今日1日の動きがわかるのですか?


「さて、

娘が作ってくれた物を食べようか、

今思うと初めてだな、

イフリーナが私に料理を作ってくれたのは、」


そうですね、


今まで料理は料理人が作るものと思っていましたから、


私は机の上にケーキの入った箱を置く、


そして箱を開ける、


「うむ、

美しい、」


お父様の口からその様な言葉が出てくるとは思いませんでした、


「これはケーキという食べ物です、

私が友達に教えてもらいながら作りました、」


「これがケーキか?」


あれ?


「知っているのですか?」


「聞いたことがあるだけだ、

一時期ウィンディア領で話題になったらしい、

少女が作る料理が美味しいと、」


少女、


シルフィードさんのこと?


「あまり確証が得なかったがイフリーナが作ってきたこれを見て確信した、

お前があったのはウィンディア領の少女だ、」


「そこまでわかりません、

聞きませんでしたので、」


でもシルフィードさんの名前は精霊のシルフ様をあやかったもの、


「そうか、

さて、

難しい話は終わりにして食べさせてもらおう、

厨房からフォークを持ってくる、」


お父様は立ち上がって書斎を出て行った、


私はケーキを眺める、


見ているだけでよだれが出そう、


そうしていると、


「イフリーナ、

戻った、」


お父様が戻ってきた、


フォークが2本、


「食べようか、

余ったら使用人に食べてもらおう、」


私はフォークを受け取る、


お父様はケーキを切り口に入れる、


「うまいな、」


私はホッとしました、


「初めて作ったにしては上出来だな、」


少し恥ずかしい、


私は自分で作ったケーキを切って口に入れた、


美味しい、


「イフリーナ、

その友達を大事にしろよ、」


「はい、」


そのつもりです、


お父様と私はそのままケーキを食べながら今日あったことを話した、


驚いたりしたお父様の顔は新鮮でした、

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