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〜番外編〜 誕生日

突然ですけど、


本日10月12日は私ことホタル火の誕生日です、


もう少しで2年目になりますがうまく書けてませんし更新も遅いです、


それでも頑張って話を続けて行きます、


これからも宜しくお願いします、




この話はレイクリードから帰って来た頃の話です、

幽霊さんside


シルフィの誕生日が近づいてきた、


今年はどうしようかな?


俺はシルフィの誕生日を1つずつ思い出して見た、


1歳になった時は歌ったな、


まだ赤子だったシルフィは嬉しそうに手を叩いてたな、


(ハッピーバースデートゥーユー、

ハッピーバースデートゥーユー、

ハッピーバースデーディアシルフィ、

ハッピーバースデートゥーユー、)


思い出しただけで恥ずかしい、


めちゃくちゃ歌が下手だったな、


あの後虎炎に笑われたな、


2歳の時も歌ったな、


それでも喜んでくれた、


3歳も4歳も、


7歳までは歌ったな、


8歳からはケーキを作ったな、


ガルドの酒場を借りて小さいホールケーキを作ったな、


それをガルドやタチアナ、


ターニャにアリサと一緒に食べたな、


ダリアンはまだ母乳を飲んでいたな、


それからケーキを作ってお祝いをしたな、


今年で10歳になるな、


こんな体じゃなかったら何かプレゼントを買ってやれたのに、


そう考えながらシルフィの手足に取り付いてケーキを作る、


今回はフルーツケーキにするか、


そして宿屋のマスターに頼んで調理場を貸してもらった、


シルフィもケーキ作りに興味があるのか興味津々に見ている、


少しして、


大きめのケーキが1ホールできた、


(シルフィ、

誕生日おめでとう、)


(師匠、

ありがとうございます!)


嬉しそうに言う、


そう言ってもらえるとこっちも嬉しい、


(でも食べきれないからおじいちゃんとおばあちゃんと一緒に食べていい?)


マクスウェルとメルヴィナか、


そうだな、


(いいぞ、

それじゃあそれをしまって行くか?)


(はい、)


シルフィはキツネ耳と尻尾を出して収納魔法でケーキをしまった、


その後キツネ耳と尻尾を消してマクスウェルの家に向かった、




家に着いて、


「こんにちわ、」


ドアをノックする、


「はいはい、」


中から老婆、


メルヴィナが出てきた、


「シルフィードちゃんかい、

どうしたんだい?」


「おばあちゃんとおじいちゃんと一緒にケーキを食べたくて来ました、」


「ケーキ?」


メルヴィナは首を傾げる、


そういえば見せてなかったな、


「見せますので入ってもいいですか?」


「いいわよ、

どうぞ、」


「お邪魔します、」


シルフィは家に入って行く、


客間に来たシルフィはキツネ耳と尻尾を出して収納魔法でケーキを取り出す、


「これがケーキだよ、」


メルヴィナは興味津々に見る、


「綺麗な形の食べ物だね、

初めて見たわい、」


「これをおばあちゃんとおじいちゃんと一緒に食べたいの、」


「ありがとう、

おじいさんはまだ帰ってないんだ、

その間ここで私と待っていてくれるかい?」


「うん!」


そしてシルフィとメルヴィナは世間話をしだした、





どれくらいしただろう、


「メル、

戻ったぞい、」


マクスウェルが帰って来た、


「おかえり、

おじいさん、」


「おじいちゃん、

お邪魔しています、」


シルフィとメルヴィナはマクスウェルを出迎えた、


「なんじゃ、

シルフィード殿もいたのか、」


「おじいさん、

シルフィードちゃんはおじいさんを待ってたんだよ、」


「そうか、

それはすまんな、」


「大丈夫だよ、

それより来て来て、」


シルフィはマクスウェルの手を引っ張って行く、


強引だな、


マクスウェルは引っ張られるがまま客間に行く、


「おじいちゃん!

おばあちゃんと私と一緒に食べよう、」


マクスウェルはケーキを見る、


「これはけーきじゃったな、」


「うん、

今日は私のお誕生日なの、」


「ほぉ、

そうかそうか、

おめでとうシルフィード殿、」


「あらまぁ、

そうだったの、

おめでとう、

シルフィードちゃん、」


マクスウェルとメルヴィナがお祝いの言葉を言う、


「ありがとう!」


シルフィは笑顔になる、


そのあとは3人でケーキを一切れずつ切り分けて食べる、


「うまいのう、」


「えぇ、

美味しいですね、

これは果物を使った料理かえ?」


「うん、

フルーツケーキって言うの、」


「今度作り方を教えてくてくれるかえ?」


「いいよ、」


そして3人は一切れのケーキを食べ終えると、


「うむ、

美味しかった、

ありがとう、

シルフィード殿、」


「私からも、

こんな美味しいものありがとう、」


「私もありがとう、

でも残っちゃった、」


まだ半分はあるな、


「わしらは一切れで十分じゃ、

歳をとると食が細くなるからのう、」


「シルフィードちゃん、

他の人にも食べてもらったら?」


「そうする!

ありがとうおばあちゃん!」


シルフィはそう言ってケーキをしまい家を出て言った、


「元気でいい子じゃな、」


(あぁ、

いい子に育ってよかった、)


俺はマクスウェルにそう言い返して急いでシルフィを追いかけた、




シルフィが次に来たのはギルドだった、


シルフィは中に入って受付に向かう、


「サーシェさん、

バーボルトさんいますか?」


「シルフィードちゃん?

ギルマスなら執務室にいるよ、」


「会えますか?」


「ちょっと待っててね、」


サーシェは立ち上がって奥へ歩いて行った、


しばらくして、


「シルフィードちゃん、

大丈夫だよ、

着いて来て、」


シルフィはサーシェについて行った、


執務室前まで来て、


「ギルマス、

サーシェです、」


扉をノックする、


「いいぞ、

入れ、」


2人は中に入る、


「シルフィード、

今日はどうした?」


バーボルトが椅子に座りながらそう聞く、


「実はケーキを作ったんでバーボルトさんに食べてもらいたくて来ました、」


シルフィはキツネ耳と尻尾を出して机の上にケーキを出す、


食べかけだけど、


「これがけーきか?

初めて見たな、」


「私も初めてです、

綺麗な食べ物です、」


俺は満足した、


飾り付けもこだわるからな、


食べかけだけど、


「食べて見てください、」


シルフィは皿とフォークとナイフを取り出して切り分けて皿に盛り付けて2人に渡す、


「そうか、

それじゃあ遠慮なく、」


「いただきます、」


2人はケーキを口に入れる、


「うまいな、」


「美味しい、」


俺は安堵した、


これで不味いと言われたら落ち込んでた、


「これはいろいろな果物にパン見たいな物を合わせた食べ物か?」


「はい、

フルーツケーキって言います、」


「シルフィードちゃん!

もう一切れ食べていい!?」


サーシェはケーキの虜になったようだ、


「いいですよ、」


シルフィはケーキを切り分けてサーシェに渡す、


「ありがとう!

すごく美味しい!」


「サーシェ、

俺の分も残しておけ、」


バーボルトは自分でケーキ切り分けて食べる、


シルフィもケーキを切り分けて食べる、


それでケーキが全てなくなった、


「シルフィードちゃん!

こんな美味しいもの持って来てくれてありがとう!」


「そうだな、

ありがとう、

シルフィード、」


「喜んでくれて嬉しいです!

私はもう行きます、」


「気をつけてね、」


「お前なら大丈夫だと思うが気をつけろよ、」


「うん、

ありがとう!」


シルフィはそう言ってギルドを出た、


(なんか、

シルフィのために作ったなケーキなのに関係ない人がほとんど食べてしまったな、)


(でも楽しかったよ、

1人で食べるより大勢で食べた方が美味しいよ、)


(それもそうだな、)


しばらく歩いていると、


(師匠、)


(どうした?)


(ありがとう、

師匠が毎年お祝いしてくれて私は嬉しいよ!)


(でも本当はプレゼントをあげたかったんだ、

でもこんな体じゃシルフィに何もプレゼントできないから、)


(うんん、

私は師匠やみんなからいっぱいプレゼントを貰ったよ、)


俺は驚いてシルフィを凝視する、


(今日もケーキを食べて美味しいって言って笑顔になるの、

それを見ると嬉しいの、

それに師匠は・・・)


シルフィは俺を見て、


(いつも一緒に居てくれて、

修行を教えてくれて、

美味しいものを作ってくれて、

相談に乗ってくれて、

一緒に笑って、

私は嬉しかった、

私にとって師匠との過ごした日々が最高のプレゼントだよ!)


・・・嬉しいこと言うなよ、


柄にもなく泣きそうになる、


(これだけいっぱい貰ったから次は私が師匠のお誕生日をお祝いするね、

元の身体に戻ったら一緒にケーキを作って食べよう、)


(・・・うん、

それじゃあ約束しよう、

俺の身体が戻ったら一緒に俺の誕生日を祝ってケーキを作って一緒に食べよう、)


(うん!

師匠!

お誕生日教えて!)


(俺の誕生日は・・・)


すると風が吹いた、


それでも俺は自分の誕生日を教える、


シルフィは嬉しそうな顔で頷く、


風が止んで、


(師匠!

約束だよ!)


(あぁ、

約束だ、)


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