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アスカレイヤと依頼内容

連続更新!


もしかしたら誤字や脱字があるかも、

バーボルトに連れられて奥の執務室に来たシルフィードとアスカレイヤ、


「とりあえず座ってくれ、」


バーボルトが2人に椅子に腰掛けるように促す、


2人は隣同士で椅子に座る、


「さて、

シルフィード、

お前を呼んだのは確認したいことがあるからだ、」


バーボルトはそう言って一枚の紙を出す、


「これはレイクリードのギルマスがひと月前に送ってきた依頼書だ、

その内容はアスカレイヤをシルフィードが学園を卒業まで護衛すること、

更にレイクリード王の印まで付いている、

これはお前が受けたのか?」


シルフィードは頷く、


「そうか、

この依頼はそこらへんの貴族の依頼と違ってかなり特殊な依頼だ、

アスカレイヤ、

この内容であっているか?」


アスカレイヤは頷く、


「わかった、

今からこの依頼を受理する、

依頼料は年に白金貨10枚、

期間は今から6年間、

シルフィード、

受けたからにはきちんと護衛しろ、

いいな?」


「はい!」


シルフィードは返事をする、


「いい返事だ、

だがこれが本題じゃない、

実はこの依頼書と一緒に同封されていた、

レイクリード王からの手紙があってな、

それをシルフィードに確認したかったがアスカレイヤが来たから直接本人に確認する、」


バーボルトはアスカレイヤに向き直る、


「アスカレイヤ、

この手紙にはお前が良ければ冒険者にしてやってほしいという冗談じゃないかと思う内容が書いてあった、」


「えっ?

お父様が?」


「そうだ、

内容には修行のためと言えば大体納得すると書かれていた、」


アスカレイヤは納得した顔をする、


幽霊さんの修行のことだとすぐにわかった、


「どうやら本当に納得しやがった、

何の修行かわからんがもしアスカレイヤが冒険者になりたいと言ったら冒険者にしてやる、」


アスカレイヤはすぐに答える、


「冒険者になります、」


「聞いといてなんだが冒険者は簡単な仕事じゃない、

シルフィードにしたように護衛の仕事もある、

他にも盗賊を殺す依頼もある、

模擬戦で実力はわかったがアスカレイヤは人を殺した経験はあるのか?」


アスカレイヤは首を横に振る、


そして口を開ける、


「経験はありません、

しかし誰しも初めてはあります、

シルフィにも初めてがたくさんあったはずです、

その初めてが早いか遅いかの違いです、」


アスカレイヤはシルフィードを見る、


「殺しを行い何かを知ることも、

王族の役目です!」


レイクリードでの事件の時、


シルフィードはアスカレイヤの代わりに魔族を殺した、


もしその場にシルフィードがいなかったらアスカレイヤが魔族を殺さなければならない、


だがまだアスカレイヤは子供、


簡単に殺すことはできない、


覚悟がなかった、


事件の後それではいけないと思った、


アスカレイヤの瞳は揺らぐことなくバーボルトを見ている、


バーボルトは小さくため息を吐いて、


「わかった、

アスカレイヤ、

いや、

ここではアスカと名乗ってもらう、

アスカ、

今から正式に冒険者として活動してもらう、

ランクは1つ上がった状態のEランクだ、

俺とマクスウェル様に食いつける実力だがまだ未熟だ、

交渉ごとはこれから養うなりしてくれ、

何かあるか?」


「ありません、」


「バーボルトさん、

1ついいですか?」


シルフィードが手を挙げる、


「どうした?」


「アスカちゃんとパーティーを組みたいです、」


「なら組めばいい、」


「組み方がわかりません、」


バーボルトはそうだったって顔をする、


「そうだった、

シルフィードは仮のパーティーしか組んだことなかったな、

パーティーを組むときは受付の横にそれ用の紙があるからそれを書いてサーシェに渡してくれ、

そしたらギルドカードとは別のカードが2人に渡される、

それをみんなはパーティーカードと呼んでいる、

そこにはパーティーの名前が書かれる、

人数が増えたり減ったりしたら一度受付の誰かに知らせてほしい、

その際はカードを上書きする、

面倒くさいが頼む、

昔カードの人数が減ったのを知らせずに依頼に行ったら人数が足りないと言われたり逆に増えたら報酬が足りないと言ったクレームがあった、

だから逐一報告してほしい、」


「わかりました、」


「それとシルフィード、

マクスウェル様に事前に了承を得ているがギルドで緊急の依頼があったらお前を呼ぶかもしれない、

その時はマクスウェル様を通じて知らせる、

授業の成績に響かないようにすると言ってた、

だから来てほしい、

頼めるか?」


「大丈夫です、」


「ありがとう、

これで話は終わりだ、

今からパーティー申請をしてくるんだろ、

それを書き終わったらアスカのギルドカードをも一緒に渡す、」


「ありがとうございます、

バーボルト様、」


「バーボルトさん、

ありがとう、」


2人はお辞儀をして部屋を出た、


バーボルトはアスカレイヤのギルドカードを作り始めた、





受付に戻った2人はまだ壊れているサーシェの元に向かった、


「サーシェさん、」


シルフィードが声をかけても反応がない、


ブツブツと何かを言っている、


「牢屋は冷たいかな?

ご飯は美味しいかな?

ベットはふかふかかな?

それって牢屋じゃないよね、

でも不敬罪だしもしかしたらこの街にいられないかもしれない、

この街を出て行きたくないよ、

やっとたくさんの友達もできたのに、

ここで恋人も見つけたいのに、

私みたいなぺったんこでも好きになってくれる人はいるよね?

いるよね?

いるよね?

いないかな?」


もはや不敬罪関係ないことまで言ってる、


シルフィードは怖くなったため横にあったパーティー申請の紙を黙って書く、


少しして書き終えてサーシェの元に持って行くもまだ壊れている、


怖くて近寄れず困っていると、


バーボルトがサーシェの後ろに来て書類の束でサーシェの頭を叩く、


面白いくらい叩いた音が響く、


「イターーーーイ!!」


サーシェは直った、


「サーシェ、

仕事しろ、」


「ギルマス!

ギルマスが叩くとすごく痛いんです!

禿げたらどうするんですか!?」


(ちなみに叩いても禿げないよ、

白髪になるだけだよ、)


幽霊さんはぼそりと呟く、


「禿げたらいい人に出会えないじゃないですか!」


「だったらここに永久就職しろ、」


「えっ!?」


サーシェは顔を赤くした、


サーシェの頭の中は、


ここに永久就職→バーボルトの家(本人は家に帰るのがめんどくさいらしい)→結婚、と言った方程式が出来上がった、


さっきまで恋人のできるできないをブツブツ言っていたからまだ頭が花畑なのだろう、


しかし現実は甘くない、


「ここの受付は帽子をつけることを許可している、

それをつければ禿げを隠せる、」


そう言ってどこからか取り出した帽子をサーシェに渡した、


サーシェは別の意味で顔を真っ赤にしてバーボルトを睨みつけて、


「私は禿げてません!」


そう言って奥に走って行った、


バーボルトは訳がわからないと言った顔をする、


それを見ていた幽霊さんは、


(バーボルトが悪い、)


そう言った、


そのあとはバーボルトがパーティー申請を行いギルドカードをアスカレイヤに渡した、


そのあとバーボルトはため息と共にサーシェを追った、


2人はそのまま屋敷に戻って行った、

ちなみに所さんの白髪はビートさんのピコハンでああなったと言われています、

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