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〜番外編〜墓参り

お盆になりますのでそれに合わせた短編を書きました、


本編の1年前の話です、

これは幽霊さんがまだ彼の頃だった話、




彼side


16歳の8月の半ばのお盆、


俺は墓参りに来た、


墓参りに用の花を2束と線香を2つ持ってきた、


場所はかなり静かな場所、


そこに両親とおじさんたちの墓がある、


俺は先に両親の墓に花を添えて線香を焚いた、


3歳の時に殺された俺の両親、


両親のせいで裏社会に殺されそうになっていたが俺を産んでくれた両親、


だから産んでくれてありがとうと言う意味で花を添える、


数珠を持って手を合わせる、


(とりあえず元気でやっているからな、

安心してあの世で過ごしていてくれ、)


俺は手を解いて次にその隣の墓に花を添えて線香を焚いた、


それは白ひげのおじさんと黒ひげのおじさん、


そして白髪のおばさんの墓、


俺を助けてくれて鍛えてくれた人達、


両親よりこの人達との過ごした時間が長い、


俺は手を合わせる、


(あなたたちに教わったことをいつまでも忘れずにいます、

ですので安心してください、)


厳しかった修行、


面白い物造り、


優しい料理、


何もかも懐かしい、


やばい、


泣きそう、


「そろそろ行くけどいいか?」


俺は腰に巻きつけた氷龍と虎炎に聞いた、


「大丈夫です、

今年もありがとうございます、

マスター、」


「せや、

言いたいことはいっぱい言うたから今年は大丈夫や、」


お盆以外に墓参りに来ないからな、


2人も報告したいことがあるんだろう、


「また来年の夏に来るから、」


俺はそう言って歩いた、


背中に優しい視線を感じながら、


彼side〜end〜




彼がいなくなって、


(親思いの子供じゃのう、)


(自慢の息子です、

鍛冶神様、)


(でも親として私たちはあの子を不幸にしてしまいました、

親失格です、)


(そういうな、

あいつの親はお前らだけだろ、)


(あたしらはただ孫のように育てただけさ、

それにあんたらはまだ見守ると言う親の仕事が残っておるだろう?)


(えぇ、

それしかできませんが、)


(それならわしらもじゃ、

神と言われておっても死んでしまったら何もできん、

じゃから見守るんじゃ、)


(そうだ、

あいつは俺たちの孫であり家族である、)


(あの子のおかげで充実した老後を過ごせたんじゃ、

あとはゆっくりと見守ろうぞ、)


(そう言ってくれると嬉しいです、)


(ありがとうございます、

神様、)


墓の後ろから彼を見守る者たちが優しくそう言いあった、

追加、


線香を焚くに忘れてました、

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