模擬戦5
シルフィードはバーボルトに拳を入れる、
しかし無駄に頑丈なバーボルトはそれを耐えて反撃に出る、
斧の柄を使ってシルフィードを殴打しようとする、
シルフィードは後方に下がりそれを避ける、
バーボルトは手を滑らせて柄の先端を持ちそのまま斧で横一閃する、
シルフィードは腕で斧を弾く、
バーボルトは斧の刃部分が地面に落ちると同時にシルフィードにめがけて蹴りを入れる、
シルフィードは腕をクロスして受け止める、
バーボルトが再び斧で攻撃しようとしたがシルフィードが動いた、
バーボルトに瞬時に近づいて鳩尾を殴る、
バーボルトは防ぐこともできずに喰らう、
苦しそうに鳩尾を押さえるバーボルト、
シルフィードは続けてバーボルトの顔に拳を入れる、
バーボルトはそれも喰らい後方に数歩下がる、
更にシルフィードはバーボルトの後方に回り腰の短剣を抜いてバーボルトの膝裏を蹴る、
バーボルトは膝を地面につく、
シルフィードは短剣をバーボルトの頭に突き刺そうとしたが思いとどまった、
これは模擬戦であって殺し合いではない、
シルフィードは短剣を地面に投げて突き刺す、
そしてバーボルトの側頭部にめがけて回し蹴りを行う、
バーボルトは蹴りを喰らい横に倒れる、
シルフィードは一度かなり距離をとって、
「アスカちゃん!」
そう叫んだ、
少し時間を戻して、
アスカレイヤはマクスウェルと魔法の打ち合いを行っていた、
お互いの魔法が相殺され続ける、
しかし、
アスカレイヤには少し焦りが見えた、
魔力がなくなってきている、
レイピアに魔力を流していないとはいえアスカレイヤの魔力が限界に来ていた、
マクスウェルとアスカレイヤの魔力量の差は数倍ある、
立て続けに魔法を放っていたら底を尽きる、
そのためアスカレイヤは焦り、
集中力が散漫になっている、
アスカレイヤは焦りつつマクスウェルに近づく、
マクスウェルは攻撃の手を休めない、
アスカレイヤはステップを駆使してマクスウェルに近づく、
それを見たマクスウェルはぼそりと言う、
「策士策に溺れるかのう、」
アスカレイヤはマクスウェルのつぶやきが聞こえたが意味がわからなかった、
しかしすぐにわかった、
アスカレイヤは何かに足を引っ掛けた、
そのせいで尻餅をつく、
アスカレイヤはそれを確認すると驚いてしまう、
自分の作り出したライトセイバーだったからだ、
アスカレイヤは自分が突き刺したライトセイバーの位置を全て把握しなかった、
尻餅をついたアスカレイヤにマクスウェルの魔法が襲う、
アスカレイヤは転がるように横に移動して慌てて立ち上がる、
マクスウェルは魔法の手を止めない、
大量の初級魔法がアスカレイヤに向かってくる、
アスカレイヤはレイピアを持っていない方の手にライトセイバーを無詠唱で出してマクスウェルの魔法を斬る、
更に迫るマクスウェルの魔法をレイピアで斬る、
躱せるものは躱して斬れるものは斬る、
マクスウェルは感心したような顔をする、
それでもアスカレイヤはマクスウェルの魔法を掠ったりしている、
アスカレイヤは必死に躱して斬っている、
そして、
「アスカちゃん!」
シルフィードが叫んだ声が聞こえた、
アスカレイヤはその声が聞こえたためシルフィードの位置を確認するとマクスウェルの魔法を弾きながらそっちに向かう、
マクスウェルは魔法の手を止めない、
更に激しくする、
アスカレイヤはレイピアで弾いてライトセイバーを持って弾いて更に周りにもライトセイバーを出して向かわせる、
アスカレイヤの魔力がなくなっていく、
それでもアスカレイヤはシルフィードの元に向かう、
ボロボロになりながらもシルフィードの元に向かう、
そして、
シルフィードの元にたどり着いた、
シルフィードとアスカレイヤが背中合わせになりながら小さな声で話をする、
「アスカちゃん、
今魔力をあげるね、」
シルフィードはアスカレイヤの手を掴んで指を絡める、
そしてキツネ耳と尻尾を出して自分の魔力をアスカレイヤに献上する、
それと同時にシルフィードはマクスウェルに向かってファイアボールを大量に放った、
マクスウェルの魔法以上の量のファイアボールにマクスウェルは驚き急いでロックウォールを自分の眼の前に出してファイアボールを防いだ、
「シルフィ、
私はまだまだです、
修行をして少し近づけたと思っていましたが慢心してました、」
アスカレイヤはシルフィードの手をぎゅっと握る、
「2人で頑張ろうと意気込んでいましたがまだまだでした、」
バーボルトが頭を押さえながらゆっくりと立ち上がる、
「それでもこの模擬戦は負けたくありません!」
力強く、
そしてハッキリというアスカレイヤにシルフィードは嬉しくなる、
「うん!
2人で勝とう!
この勝負!」
ファイアボールの嵐が終わりマクスウェルはロックウォールを解除する、
バーボルトは斧を構えて2人に向かって走り出す、
「アスカちゃん!
準備は!?」
「大丈夫です、
シルフィ」
2人は一度手を強く握り合った、
マクスウェルが無数の魔法を放ち、
バーボルトが斧を振り上げる、
2人は手を離してシルフィードは地面を蹴って後方宙返りをしてマクスウェルに魔法を放ち、
アスカレイヤは宙に飛んだシルフィードの下を横に半回転しながらくぐりレイピアでバーボルトの斧を地面に受け流す、
マクスウェルとバーボルトは驚く、
「さーて、」
「第3ラウンドの」
「「始まりだよ(です)!!」」




