模擬戦4
シルフィードがバーボルトに突っ込み吹き飛ばして遠くに行った頃、
アスカレイヤとマクスウェルが向かい合っていた、
「ほほう、
いきなり吹き飛ばされたのう、」
マクスウェルが吹き飛んで行ったバーボルトを見て愉快そうに笑う、
「それでも立ち上がるバーボルト様もすごいと思います、」
アスカレイヤもバーボルトを見てそう言う、
「そうじゃのう、
あやつが負けてから必死で鍛えたらしいからのう、
さて、
こちらも始めるかのう、」
マクスウェルは杖をアスカレイヤに向かって構える、
普段は杖を使わないマクスウェル、
杖は魔法を使うための補助みたいな役割である、
未熟な魔法使いや魔力をうまく操れない魔法使いが使うよく使う、
マクスウェルの杖はミスリルにターコイズの宝石を埋め込んだ物だ、
ミスリルは魔力を通しやすい、
また、
上質な木材でも十分魔力は通しやすい、
ターコイズは無属性の力を増幅させることができる、
他の宝石も別々の効果をあらわす、
宝石をつけるとその杖の価値が格段と上がる、
ただ、
マクスウェルほどの実力者になると杖を使わなくても十分戦える、
何故今回は杖を使うのか、
今回はマクスウェルは他の魔法使いを目指す生徒に杖の大切さを教えるため、
もう1つはアスカレイヤ対策である、
アスカレイヤが杖を持っていたのであればこの対策はいらない、
しかし、
アスカレイヤはレイピアを使う、
そのためマクスウェルは旅をしている最中に覚えた棒術を今回使うつもりだ、
アスカレイヤはレイピアでの攻撃をすると思われる、
それだと避けるだけしかできないからだ、
しかし、
アスカレイヤのレイピアはミスリル製、
生半可な杖では切られる、
更に魔力で強度が変わるため同じミスリル製の杖でも怪しい、
だが、
ないよりマシだった、
「はい!」
アスカレイヤが答えると同時に2人は無詠唱を行う、
マクスウェルは無数にアイスセイバー、
アスカレイヤは無数のライトセイバーを放つ、
セイバー同士がぶつかり砕ける、
アスカレイヤは無詠唱のライトセイバーを放ちながらマクスウェルに近づく、
マクスウェルは予想通りと思いつつ黙々と無詠唱で魔法を放つ、
ステップを駆使して近づくアスカレイヤ、
2人の距離が近くなっていく、
「はっ!」
アスカレイヤがマクスウェルの魔法を掻い潜り隙を見て斬りかかる、
マクスウェルは驚いた様子もなく杖で受け止めて一歩下がり魔法を放つ、
アスカレイヤは更に攻めに入るためにライトセイバーでマクスウェルの魔法を相殺しながら近づく、
そして再び斬りかかる、
マクスウェルはそれを避けて杖でアスカレイヤの腹部を殴打する、
「ガッ!?」
アスカレイヤは腹部を押さえる、
マクスウェルは続けて杖で顔側面を殴ろうとしている、
アスカレイヤは慌ててレイピアを持っていない手で受け止める、
腕に強烈な痛みが走る、
アスカレイヤは痛みをこらえて距離をとる、
「魔法使いが接近戦を使わないと思ったら大間違いじゃ、
魔法使いは接近されると弱いのじゃ、
わしはそれを解消するために杖での戦いを覚えたのじゃ、」
マクスウェルが100年前の旅で学んだこと、
マクスウェルは過去の旅で自分のせいでパーティーの全滅の危機に瀕したことがあった、
原因は当時のマクスウェルは詠唱破棄を覚えておらず後先考えずに上級魔法を使おうとしたせいだった、
敵が攻めてくるが前衛の勇者他2人の剣士、
後衛は狩人と治癒術師、
そしてマクスウェル、
敵に集団を実力があるにせよ3人の前衛で押さえることは不可能に近い、
狩人も矢がなくなってまともに使えない短剣で戦いに入る、
治癒術師は前衛の皆に治癒魔法を使いまくって勇者達に特攻させていた、
マクスウェルの詠唱が終わって発動してやっと敵を全滅させた、
その時のパーティーはゾンビのように顔が真っ青だった、
それを見たマクスウェルは詠唱破棄の他棒術を覚えようと決心した、
今の勇者達に他の敵が来たら自分も仲間も危険になるからだ、
魔法を唱えようにも下級魔法ですら長い詠唱を言わないといけない、
そんな時に接近されたらなす術がない、
だから棒術も覚えようと決心した、
そして今のマクスウェルがいる、
アスカレイヤは痛みをこらえながらレイピアを構える、
アスカレイヤは再び無詠唱で無数のライトセイバーをマクスウェルに放つ、
マクスウェルはすぐに無詠唱のファイアセイバーを放つ、
しかしライトセイバーはマクスウェルに当てる気はないのか床や壁に刺さる、
アスカレイヤは無詠唱でライトセイバーを放ちながら再びマクスウェルに近づく、
「同じことをして芸がないのう、」
マクスウェルはそうぼやきながら魔法でライトセイバーを相殺する、
アスカレイヤがマクスウェルの近くまでくるとレイピアで斬りかかる、
マクスウェルはそれを受け止める、
しかしアスカレイヤの攻撃は終わらなかった、
レイピアを持っていない手をマクスウェルに向かって突き出す、
マクスウェルはその手を確認すると驚きに顔をして慌てて避ける、
マクスウェルのローブが少し裂ける、
更にアスカレイヤはレイピア斬りかかる、
マクスウェルはそれも避けようとするも何かにつまずいてバランスを崩す、
マクスウェルはさっと足元を確認するとアスカレイヤが放ったライトセイバーが刺さっていた、
それにつまずいていた、
マクスウェルは避けれないとわかり杖で受け止める、
しかし再びアスカレイヤのレイピアを持っていない方の手がマクスウェルを襲う、
マクスウェルは無詠唱のアイスセイバーをうまいこと放ちアスカレイヤのレイピアを持っていない方の手に当てる、
アスカレイヤはすぐに距離をとる、
「焦ったわい、
まさかそうくるとは思っていなかったわい、」
「私も、
朝にシルフィがやっていたので練習なしでやってみましたができました、」
アスカレイヤはレイピアを持っていない方の手の上に無詠唱でライトセイバーを出した、
手を魔力で覆いそれを掴む、
「利き手ではないためまともに振るえませんが威嚇やけん制に使えます、」
ライトセイバーを自分の剣のように使用した、
朝にシルフィードが魔法を素手で掴んだところを見ていたため真似できないかぶっつけ本番で行った、
「ホッホッホ、
これだから魔法の研究は止められんのじゃ、」
マクスウェルは愉快そうにそう言う、
「これは付け焼き刃みたいなものですこれくらいしないとこの戦いは勝てないと思いました、」
マクスウェルはアスカレイヤの言葉に何か引っかかる感覚がした、
この戦いと言った、
マクスウェルを倒すのではなくこの戦いと言った、
マクスウェルが少し考えていると、
「マクスウェル様、
シルフィの言葉ではありませんが第2ラウンドの始まりです、」
アスカレイヤがマクスウェルの考え事をやめさせた、
「そうじゃな、
それでは行くかのう、」
2人は再び無詠唱の魔法を放ち出した、
まだ長くなります、




