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入学1

入学日当日、


シルフィードとアスカレイヤは屋敷から出た、


スズリナたちに見送られてシルフィードとアスカレイヤは魔法学園に向かう、


制服などは措定されていない私服の学園、


シルフィードとアスカレイヤは喋りながら歩いている、


「楽しみだね、

どんなところかな?」


「聞いた話ですけどマクスウェル様を目標とした魔法使いを育成、

また勇者を目指す剣士を育成して世間に出てもどこにでも仕事ができるようにするための学園だそうです、」


(何?

その文武両道みたいなものを掲げる学園は?)


そう話している、


周りの人達はアスカレイヤを見て驚き、


シルフィードを見て可愛いと思っている、


アスカレイヤはシルフィードと会うまで学園に行きたくなかった、


生徒の皆が王族の肩書きに釣られて寄ってくるからだ、


気に入られようと媚びたり無理やり何かしらのことをしようとするかもしれない、


スレイプニルもそれを危惧して魔法学園の話題をしなかった、


しかしシルフィードが現れた、


自分が王族だと知っても態度を変えず、


友達として接してくれた、


その上家族を助けてくれた、


国も救ってくれた、


アスカレイヤにとって白馬の王子様のようなものだ、


そんなシルフィードが魔法学園に入学すると知ってアスカレイヤは入学を決意した、


シルフィードのそばにいると色々な事が知る事ができると思ったからだ、


それともうひとつ、


初めての友達と一緒に学園で勉強をしたかったからだ、


そうこうしているうちに魔法学園の前に着いた、


巨大な門があり、


その周りには高く分厚い壁がそびえ立つ、


たまにシルフィードは前を通ることはあったがまじまじと見るのがこれが初めてだ、


巨大な門に威圧感を感じる、


「この門、

なんか魔法をかけてあるね、」


「わかるのですか?」


シルフィードのつぶやきにアスカレイヤが聞いてくる、


「うん、

魔法防御と物理防御、

でもおじいちゃんなら上級魔法で1発くらいの物だよ、」


「それでしたらシルフィは初級魔法で1発ですね、」


アスカレイヤはクスクス笑う、


幽霊さんは難しい顔をしている、


(なんで門だけなんだ?

普通は壁にも魔法をかけるものだろう?

たとえ硬い鉱石を使っていても普通は周りの壁にも魔法を使わないとおかしいだろ、)


幽霊さんは腕を組んで考え込む、


しかしわからないため考えることをやめた、


そんな2人に1人の男が近づいてきた、


「2人は入学する子かな?」


シルフィードとアスカレイヤは男の方を見る、


男はアスカレイヤを見て驚く、


「アアアアアアアアアアアアアアアアアアスカレイヤ様!!!!」


大声を上げてすごく驚いている、


周りの大人や学生はこっちを見てひそひそと話す、


王族とわかり目の色を変えるものもいる、


アスカレイヤはその視線が嫌だった、


「アスカレイヤ様!

ささこちらへ!」


男はどうやら親切な対応をして株を上げようとしている、


アスカレイヤは首を横に振り、


「私はシルフィと一緒に行きますので結構です、」


そう言う、


男はアスカレイヤの隣にいるシルフィードを見て興味なさそうな顔をして言う、


「あー君はいいから、

付き添いありがとね、」


付き添いと思われていた、


シルフィードはアスカレイヤの手をぎゅっと握りしめて、


「アスカちゃん、

あっちだって、

行こう!」


アスカレイヤと一緒に歩き出そうとした、


「おい君!

君にような子供はまだ入学できない!

アスカレイヤ様は私に任せて帰るんだ!」


男はそう言いシルフィードに近づいて肩を掴もうとしたが、


シルフィードが消えた、


男は何があったかわからない顔をする、


周りの人達はなぜか男を見てクスクス笑う、


男はなぜ笑われているかわからないため周りを見渡そうとすると、


男は目を見開いた、


シルフィードが先ほどとは反対の位置でアスカレイヤの手を握っていた、


男の頭の中は混乱していた、


だが周りの人から笑い者にされているとわかり頭に血がのぼる、


男は再びシルフィードの肩に手を置こうとしたが消える、


そしてまたアスカレイヤの反対側で手をつないでいる、


周りの人達は普通とは何か違うことに気付き笑うことはなくなった、


男は懲りずにシルフィードに迫るが全て躱す、


アスカレイヤもおかしそうに笑顔を見せる、


アスカレイヤにも笑われて男は激怒する、


男は腰に隠してあった短剣を抜く、


もともと不審な人が抵抗した場合に使うための短剣、


シルフィードの首に当てて言うことを聞かせようと考えた、


男はシルフィードの背中から襲いかかった、


周りの人達は驚きとともに小さな悲鳴をあげる、


子供相手に短剣まで出すからだ、


男はシルフィードに向かって手を伸ばそうとした、


しかし、


シルフィードは逆に男の手をつかみ一本背負いの要領で投げた、


男は訳が分からずに世界が1回転する光景を一瞬で見た後背中に痛みが走ったことに気づく、


いつの間にか倒れていたことにはすぐに理解できなかった、


周りの人達はシルフィードがいとも容易く男を投げたことに驚いた、


シルフィードは男から手を離して短剣を取り上げて少し離れたところに蹴る、


その後アスカレイヤの手をとり握り何事もなく歩く、


周りの人達は唖然としながら2人を見送った、

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