番外編 2つ名をつけよう!
サーシェside
これはシルフィードちゃんがバークリートに帰ってくる少し前、
「これより第一回シルフィードちゃんに2つ名をつけよう会議を始めたいと思います!」
私はギルド職員の休憩室でその場にいた複数人のギルド職員に向かってそう言う、
「あの・・・先輩、」
すると隣に座っていた先日入ったばかりの新人の男の子、ベルディ君が手を上げて言う、
「なんですか?
ベルディ君?」
「シルフィードちゃんとはどんな子ですか?」
そうだ、
ベルディ君はシルフィードちゃんがレイクリードに行った時に入ってきた新人だ、
すると私の向かいに座っていた同期のギルド職員、オルティアーヌが話す、
「今年の春に入ってきた超期待の新人よ、
実力はギルマスとマクスウェル様を負かすほどの強さを持つ子よ、」
ベルディ君は信じられないような顔をする、
「先輩、
それはちょっと盛りすぎでは?
みなさんがちゃんずけするからには女の子なんですよね、
そんな子がギルマスを倒すなんてありえないですよ、
しかもマクスウェル様まで負かすなんてその子は武術も魔法も超一流じゃないですか、」
「甘いね後輩君、
確かにあの時の試合にいなかった人達は決してそんなことはないと言うけどあの試合を見ていた冒険者達は決してシルフィードちゃんをバカにしない、
危害を加えないと決めたの、
それに後輩君に頼もうとしていた雑用もシルフィードちゃんが全て片ずけて行っちゃったから後輩君はシルフィードちゃんに感謝をしないといけないんだよ、」
オルティアーヌはその豊かな胸を強調するかのように胸を張り揺らす、
ベルディ君は胸に釘付け、
私は自分の胸を見た、
地面が見える、
く、悔しくないんだからね!
「そ、それでみんなシルフィードちゃんの2つ名を考えてほしいの、
私は眠獅子がいいかな、
普段は可愛らしいけど戦いになると雰囲気が一気に変わるの、」
私が言うとオルティアーヌが、
「そんなの可愛くないわよ、
あの子は獅子じゃないわよ、
どちらかというと子犬ね、
ワンコでいいじゃない?」
それは馬鹿にしてる感半端ないよ、
似合ってるけど、
「それなら僕はその間をとって眠り犬ですかね、」
「「それよ!」」
でかしたベルディ君!
「寝ている犬は愛らしいけど牙を剥くと強い!
よくやったわ後輩君!」
オルティアーヌがベルディ君を自慢の胸の中に埋めた!
ベルディ君鼻の下伸ばしてる、
そこに、
「おぉ、
なんか盛り上がってるな、」
ギルマスが来た、
「ギルマス!
シルフィードちゃんの2つ名が決まました!」
オルティアーヌが嬉しそうにそう言うの、
「ほぉ、
どんなんだ?」
「眠り犬です!」
それを聞いた瞬間ギルマスが大笑いした、
むーーーー、
一生懸命考えたのにそんなに笑わなくてもいいのに、
私が頬を膨らませていると、
「すまんすまん!
まさかそんな可愛らしい2つ名をつけるなんて思ってなかったから、
しかしあいつはそんな可愛らしい者じゃないぞ、
この前マクスウェル殿から手紙が来てな、
素手で魔族を倒したと書かれていた、
それをレイクリードの王も証明している、」
ギルマスの言葉に私達の思考が停止した、
沈黙すること数分、
私の思考が回復した、
シルフィードちゃんが魔族を倒した?
しかも素手で?
でもギルマスがそんな嘘をつかない、
「ははは、
ギルマス、
冗談きついですよ、」
ベルディ君、
めちゃくちゃ顔が引きつってるよ、
「嘘じゃない、
それにレイクリードの王の直々のサイン入りの証明書だ、
シルフィードが帰ってきたらAランクにあげるつもりだ、
そうしないと割に合わないからな、」
Aランク!?
シルフィードが!
まだ10歳にもなってないのに!
そう思っていると突然扉が勢い良く開いた、
「ギルマス!
サーシェ!
オルティアーヌ!
ベルディ!
来てください!」
後輩のユミちゃんが慌てて言う、
どうしたんだろう?
「どうした?
慌てて、」
「狐族の少女がワイバーンを10匹売りに来たんです!」
わぉ、
そういえばシルフィードちゃんってキツネ族の耳と尻尾も出せたよね、
ギルマスがため息を吐いて、
「俺が対応する、
すまないがユミ以外は解体場に来てくれ、
ワイバーンを解体する、」
私の休憩が!
でもギルマスの命令だし、
ウランデヤル〜〜〜〜〜!!!
私たちは解体場に移動した、
だが私達は甘く見ていた、
ワイバーンが10匹だけでなくまだ大量にあること、
そして、
ワイバーンの相場が一時的に崩れることを、
次から3章です、
ついでに別の作品を書いてますが3章終わるまで投稿せず書き溜めます、
3章終わっても投稿しないかも、




