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別れ

遅くなってすいません、

カリグラ討伐から2週間がたった、


明日はマクスウェル一行がバークリートに帰る日である、


行きと滞在日数を合わせて20日超えてしまったため戻って後期の学園のスケジュールを立てないといけないらしい、


そのため今日が皆で食べる最後の晩餐になった、


「・・・」


スレイプニルは肉料理を見ながら黙っている、


その肉料理は一口だけ食べられている、


スレイプニルはあの牢屋でシルフィードの作った肉(シウル用に作った肉料理の試作品)を食べて以降城の料理人の肉料理があまり美味しく感じなくなった、


そのため肉料理に手をつけないスレイプニルを見てメイドや料理人は不安になっていた、


食欲不振、


魔族の呪い、


スレイプニルが偽物、


様々な噂がメイドと兵士の間に流れた、


当の本人は肉料理が美味しく無いから食べない、


しかし、


幽霊さんはこう思っっていた、


あの肉は本当はシウル用の料理だと言うとスレイプニルはどのような反応を見せるのかと、


一方、


アスカレイヤも料理に手をつけていなかった、


実はアスカレイヤはシルフィードの作ったケーキにはまりつい先ほどまで1ホールのショートケーキを平らげていた、


更にプリンも1つ食べていた、


満腹のため食が進んでいない状態である、


料理長はこのことを知っているためなんとも言えない表情を浮かべている、


そのため最後の晩餐なのに微妙な空気になっていた、


そんな空気のまま次の日になった、


マクスウェルとアレクは買い出しにに出かけている、


シルフィードはギルドに向かいワイバーンを売りに行った、


この2週間で売れたワイバーンの数は28匹、


はじめは5匹ずつ売るつもりだったがギルドマスターに相場は崩れるから数を減らしてくれと頼まれて次から1匹ずつ減らしていった、


未だに100匹は残っているためバークリートでも売ろうと企てている、


そして午後になった、


シルフィード達は城の前にいた、


「達者でな、

マクスウェル殿、」


スレイプニルは門から見送りをする、


「そなたも達者でな、」


「シルフィ、

次会う時は学園ですね、」


「うん、

私待ってるから、

シウルも元気でね、」


「うむ、

シルフィード、

お主も達者でな、」


2人と1匹はそのようなやり取りをした、


アスカレイヤはシルフィードに近く、


シルフィードの横までくるとそっと頬に口付けをした、


「し、シルフィが次会うまでに危険が無いようにのおまじないです、

光の加護を受けているからきっと効果があると思います、」


しどろもどろになりながら説明するアスカレイヤ、


「それじゃあ私も、」


シルフィードはアスカレイヤの頬に口付けをした、


アスカレイヤは頬を赤くする、


「ずっと友達で居られるようにのおまじない、」


シルフィードの頬が珍しく赤くなる、


シウルは見ないように明後日の方向を見ている、


「さて、

そろそろ行かないと名残惜しくなるからのう、」


マクスウェルが切り出した、


アスカレイヤはシルフィードから離れる、


シルフィードもマクスウェルの元に行く、


「アレク、

シルフィード殿、

行くかのう、」


マクスウェルの言葉に2人は頷く、


そして3人は歩き出す、


アスカレイヤとスレイプニル、


シウルは3人が見えなくなるまで見送った、





それから2ヶ月、


アスカレイヤは訓練場でシウルと共に修行を行っていた、


アスカレイヤのレイピアがシウルに襲いかかる、


シウルはそれを避けてアスカレイヤに体当たりをするもアスカレイヤはシウルとは反対の方向に避ける、


周りの兵士が1人と1匹の修行を見守る、


シウルが更にアスカレイヤに体当たりをした、


アスカレイヤは間に合わずに体当たりをくらう、


しかしアスカレイヤは衝撃をなるべく受けないように後方に少し下がっていたためさほどダメージは受けていない、


「アスカレイヤ姫、

成長したな、」


「はい、

これもシウル様のおかげです、

私1人ではここまで上達しません、」


シルフィード達と別れてから、


アスカレイヤとシウルは2人で修行を行っていた、


はじめは兵士に止められていたがスレイプニルが説得して今では見守りながら修行を行っている、


「でも、

シルフィはこれよりもっと強いんですね、」


「うむ、

生まれた時から修行をしていると聞いた、」


「私たちも頑張らないといけませんね、」


「そうだ、

次会うときまでにはシルフィードに少しでも追いついておきたい、」


シウルが構える、


「はい、

少しでもシルフィに追いつけるように、」


アスカレイヤもレイピアを構える、


「私は努力します、」


アスカレイヤはシウルに向かって駆け出す、


シウルも駆け出す、


アスカレイヤがレイピアで突きを放つもシウルに避けられる、


シウルはアスカレイヤのレイピアを避けた後前足でアスカレイヤを叩きつけようとしたがアスカレイヤはすぐには後方に避ける、


アスカレイヤはすぐには魔法を詠唱、


しかしシウルは駆け出す、


アスカレイヤは諦めて詠唱を止めてレイピアを構える、


シウルが突然アスカレイヤの視界から消えた、


アスカレイヤは驚きあたりを見渡そうとしたら横から強い衝撃がアスカレイヤを襲う、


シウルは自分の持つ最大の速さでアスカレイヤの横に回り込み姿勢を低くした、


まだシウルの速さに慣れていないアスカレイヤはシウルの体当たりをまともにくらう、


アスカレイヤは受け身を取れずに地面を数回転がる、


幽霊さんが作った白いワンピースが汚れる、


兵士達が駆け寄ろうとしたら、


「近寄るな!」


突然後方から大きな叫び声が聞こえた、


兵士達が振り向くとスレイプニルが立っていた、


「アスカは自分の意思であの場にいるんだ!

お前達は邪魔をするな!」


「しかしスレイプニル様!

あのままでは・・・」


「言ったはずだ、

自分の意思であの場にいると、

それに、」


スレイプニルはアスカレイヤを見る、


アスカレイヤは立ち上がろうとしている、


その目は諦めた目では無い、


「俺も真っ先に駆け寄りたいんだ、

だがそれをするとアスカはきっと前に進まなくなる、

俺にできるのはこうやって見守ることだけだ、」


スレイプニルは腕組みをする、


スレイプニルは駆け寄りたかった、


傷を確認してシウルを怒りたかった、


だがこれはアスカレイヤが決めたこと、


傷つくことも汚れることもすべてアスカレイヤが決めたこと、


だからスレイプニルは見守ることにした、


それしか自分はできないから、


アスカレイヤは立ち上がりレイピアを構える、


「休まなくていいのか?」


シウルが声をかける、


「大丈夫です、

それに、

本物の魔物は休ませてくれません、

休んだら私は死んでしまいます、」


「そうか、

ならば行くぞ、」


シウルは駆け出す、


アスカレイヤはレイピアを構えたまま動かない、


シウルとアスカレイヤの距離が縮まり、


シウルは体当たりをする、


アスカレイヤは間一髪体当たりを避ける、


シウルはすかさずアスカレイヤの方を向こうとしたが、


「っ!」


シウルの目の前に光の剣が飛んできた、


シウルはそれを避ける、


そのためアスカレイヤに追撃はできなかった、


「まさかライトセイバー、

しかし詠唱は・・・」


シウルは何かに気付く、


アスカレイヤの友達と師匠は誰か、


「無詠唱を覚えたか、」


「はい、

まだ不完全ですができます、」


アスカレイヤがそう言うと周りに無数のライトセイバーが現れる、


「面白い、

こい、」


シウルの声にアスカレイヤが動く、


走りながらシウルにライトセイバーを放つ、


シウルは簡単に避けてアスカレイヤに近く、


アスカレイヤはレイピアで斬りにかかる、


シウルは避けようとしたがライトセイバーがアスカレイヤとは真逆の方向から向かってくる、


シウルはすぐに避ける方向を変えて避けるも後ろ足に何かが引っかかりよろめく、


視線だけで確認するとライトセイバーが地面に刺さっている、


アスカレイヤはよろめいたシウルに斬りかかる、


シウルは無理矢理後方に避けた、


しかしアスカレイヤのライトセイバーがシウルを追うように迫る、


シウルにライトセイバーが当たる、


しかし、


ライトセイバーが不完全のため刺さることはなかった、


シウルはホッとしてしまった、


だが、


アスカレイヤが死角からシウルを斬りつけた、


シウルは痛みをこらえながらアスカレイヤから距離をとろうとしたが、


再び地面に刺さったライトセイバーでバランスを崩した、


アスカレイヤはシウルの喉にレイピアを突きつける、


「私の勝ちです、」


「そうだな、

異論は無い、

我の負けだ、」


シウルがそう言うとアスカレイヤはレイピアを下ろした、


スレイプニルはホッとして、


そして満足そうな顔をした、

次は番外編です、


懐かしいあの人が出てきたりします、


ついでに次の章のキーワードを言います、


キーワードは


入学、再開、模擬戦、火、脅威、本気、招待、です、



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