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鍛治神の弟子

シルフィードがアレクやシウルに修行メニューを渡してから1人と1匹はその修行メニューで修行をしている、


そんな中シルフィードはアスカレイヤと共に訓練場を走っていた、


アスカレイヤの修行メニューはほぼ完成に近いが幽霊さんはあるところで悩んでいた、


(姫さんはどの武器がいいんだ、)


基礎訓練である体力付けを今はやっているからいいが途中で武器の訓練をしなければならない、


武器によって足回りを考えなければならない、


だがアスカレイヤは長剣を持てるようには見えない、


そのため斧や槍も論外になる、


杖を考えたがよほど硬い木材を使用しないと叩き合いで潰れてしまう、


短剣だとアスカレイヤにはシルフィード並みの細かい動きを身につけさせなければならない、


それはほぼ不可能のため論外、


(レイピアあたりか、)


レイピア、


普通の剣を細くして突き特化にした剣、


元の世界では15世紀中頃のフランスでエペ・ラピエルと呼ばれる刺突用の剣が生まれのちにレイピアの語源になる、


レイピアの特徴は細身の剣だけでなく柄にもある、


曲線状の鍔をもつ柄(スウェプト・ヒルト)と呼ばれる十手(じって)のようなフックがある、


それは相手の剣を絡めて折る目的で付けられている、


十手は江戸時代の日本で使用されていた武器である、


長さは30cmから1mほどの長さの鉄でできている、


敵刃の防御や突きに打ち、


短棒術で関節を抑えたりと十本の手と同じくらいの働きを見せるためそのような名前がついた、


アスカレイヤならレイピアを持てると思った幽霊さんはマクスウェルを探しにいった、





マクスウェルはスレイプニルと一緒にいた、


(マクスウェル、)


幽霊さんはマクスウェルを呼んだ、


「スレイプよ、

幽霊殿がわしに用があるらしいから少しいいか?」


「構いません、

幽霊殿が来るには何か重要なことかもしれないからな、」


スレイプニルの許可が下りたため幽霊さんはマクスウェルに向かって話す、


(レイピアはこの城にあるのか聞いて欲しいんだ、)


幽霊さんは城にレイピアがあると思いマクスウェルからスレイプニルに伝えて欲しいと思ったのだが、


「れいぴあとは何かの?」


(はっ?)


思わぬ答えに耳を疑った、


「スレイプよ、

れいぴあを知っておるかの?」


「俺は知らないな、

食い物か?」


(この世界って変なところで遅れてるな、)


幽霊さんはため息を吐いた、


(だったらマクスウェル、

鍛冶場の使用許可と鉱石をすぐに持ってきてくれないか、)


幽霊さんはそう言ってシルフィードの元に戻っていった、


マクスウェルは何のことかわからず首を傾げた、




スレイプニルに頼んだマクスウェルはそのことを幽霊さんに伝えようとシルフィードの元に来た、


「幽霊殿よ、

鍛冶場は城には無いから街の武器屋に向かうぞい、

鉱石の方はスレイプが持ってくるから先に武器屋に向かうかの、」


(わかった、

シルフィ、

姫さんも連れて行くぞ、)


「うん、

アスカちゃん、

師匠がついてきて欲しいって、」


アスカレイヤは疑問に思いながらも頷く、


マクスウェルは先頭を歩く、


シルフィードとアスカレイヤはついていく、


街に出たマクスウェル一行は武器屋の前に来た、


少ししてスレイプニルがアレクと共にやってきた、


「待たせたな、

これが鉱石だ、」


スレイプニルは小脇に抱えていた小箱を開ける、


中にはかなりの重さがあるであろう鉱石が1つあった、


銀色に輝く鉱石は何かの力を感じる、


「ミスリルかの?」


マクスウェルがスレイプニルにそう聞く、


「はい、

幽霊殿が持ってきて欲しいってことは何かしらのことをすると思いまいた、

ですのでこの城にある最高級の鉱石です、」


普通の鉄が出てくると思っていた幽霊さんは少し驚く、


「幽霊殿よ、

これで良いか?」


(大丈夫だ、

それじゃあ中に入るか、)


幽霊さんはそう言い中には入っていった、


マクスウェルが皆に中には入るよう伝える、


皆が中に入ると店主は声をかけてきた、


「いらっしゃいませ、

今日はどうい・・・」


店主はマクスウェルとスレイプニルを見た瞬間目を見開いて驚く、


「国王様!

マクスウェル様!」


店主は思わず頭をさげる、


「よい、

頭を上げるのじゃ、

今日は少し鍛冶場を使わせてもらおうと思ったのじゃ、

よいかの?」


「だだだだだ大丈夫です!

ご自由に使ってください!」


「すまないのう、

それとできれば店主殿は入ってこないでいただきたいのだがよいか?」


「わわわわわわわわわかりました!

そそそそそそそれと鍛冶場にある物は好きに使ってください!」


最後まで店主はテンパっていた、


マクスウェルはそんな店主に一礼をしておくに入っていった、


皆も後に続く、


マクスウェルが鍛冶場に着くと幽霊さんが腕組みをしていた、


「幽霊殿よ、

来たぞ、」


(マクスウェルか、

みんなも来たようだな、

早速だがシルフィ、

体を借りるぞ、)


「う、うん、」


シルフィードが返事をすると幽霊さんはシルフィードの体に取り憑いた、


「さてと、

スレイプニル王、

鉱石を貸してくれ、」


「うむ、

これじゃ、」


スレイプニルは木箱を幽霊さんに渡した、


幽霊さんは木箱を開けてミスリルをゆっくりと取り出す、


「今からこいつを使って姫さんの武器を作る、

姫さんは作った武器を持って違和感が無いか言ってくれ、

思ったことを口にすればいい、」


「私の武器ですか?」


アスカレイヤは聞き返す、


「そうだ、

姫さんだけの武器だ、

早速取り掛かる、

できれば物音を立てないでくれ、」


幽霊さんはそう言ってキツネ耳と尻尾を出した、


虎炎を取り出して炎を溶解炉に灯す、


そこからが速かった、


虎炎の炎は全てを焼き尽くす、


ミスリルも簡単に溶けてしまう、


そこに氷龍の力で作ったレイピアの型をした氷に溶けたミスリルを流し込む、


ミスリルは再び硬くなり始める、


余ったミスリルは別の氷の型に入れる、


硬くなったミスリルを幽霊さんは取り出して再び熱した、


今度は温度を下げており溶けることはなかった、


その間に残ったミスリルの型を外す、


それは柄までミスリルの金槌だった、


熱したミスリルを水で冷やす、


蒸気が引き出した、


ミスリルを取り出す、


幽霊さんはミスリルの金槌を手に取り熱したミスリルを叩く、


金属同士が当たる音が部屋の中に響く、


皆が息を飲んでそれを見守る、


再び熱しては冷まして打つ、


それを何回も繰り返す、


次第に刃も出来始めて形も整い始めた、


刃ができて形が揃ったら次は柄の部分を打つ、


柄は十手をつけて少女が持ちやすいように細くする、


「スレイプニル王、

光の精霊の名前はなんだ?」


突然スレイプニルの名前を呼ぶ幽霊さん、


スレイプニルは驚きのあまりにすぐには答えられなかった、


「えっと、

アスカ様だ、」


「どんな精霊だ?」


「どんなと言われても会ったことは無いが、

伝承では光り輝く大きな鳥としか聞いていない、」


「そうか、

ありがとう、」


幽霊さんはそれを聞くと再び金槌を振るう、


スレイプニルはなんのことかわからず首をかしげる、


幽霊さんは柄ができると刃を研ぎ始めた、


何回も同じ作業を繰り返す、


片面が終わったら裏側を研ぐ、


それを繰り返す、


最後にミスリルの金槌を再び溶かして次はナイフの型に流し込んで固める、


そして簡単に研いでレイピアの柄の部分に何か掘る、


それを丁寧に行う、


そして、


「できたぞ、」


幽霊さんはミスリルのナイフを溶かして丸い型に流し込んで固める、


できたレイピアをアスカレイヤは恐る恐る持つ、


「すごいです、

持ちやすくて軽い、

ですがこんなに細くて折れないのですか?」


「確かに、

細いためミスリルでも折れるかもしれない、」


アレクがレイピアを見て率直に感想を言った、


「姫さん、アレク、

レイピアは突き用の武器だ、

俺の世界ではレイピアは王族や貴族の護身用として身につけていた武器だ、

それと、

そのレイピアを貸して、」


アスカレイヤは幽霊さんにレイピアを渡す、


幽霊さんはレイピアの端と端を持つ、


「アレク、

ここに思いきりその剣で切ってみろ、」


「いいのか?

折れたら・・・」


「俺はそんな柔な物を作らない、

いいからやれ、」


かなりの上から目線の幽霊さん、


アレクは剣を構えてレイピアを切る、


幽霊さんはその瞬間魔力を込めると、


アレクの剣は弾かれた、


皆が驚く、


「どうなっておるのじゃ?」


「このレイピアに刻印を入れたんだ、

魔力を流すと硬さが増す刻印を、

今の姫さんの魔力だと魔族を斬ることぐらいはできる、」


幽霊さんはアスカレイヤにレイピアを返す、


「幽霊殿、

お主は魔剣を作ったのか?」


マクスウェルが聞いてくる、


「そんな大層なものじゃ無い、

俺の師匠、

鍛治神が鉄でバンバン作ってたぞ、

たったこんだけで魔剣呼ばわりされたなら俺の世界の俺の家に何百本魔剣が置いてあるんだよ、

言っちゃ悪いがこれくらいで魔剣呼ばわりしたら俺の師匠の剣なんて聖剣かそれ以上のものだぞ、」


幽霊さんは呆れたように言う、


「それとスレイプニル王、

レイピアの柄に光の精霊を彫ってみたがこんなんか?」


幽霊さんがスレイプニルに向かってそう言う、


スレイプニルはレイピアの柄を覗き込んだ、


そこには羽ばたいている鳥が彫られている、


「まさかアスカ様を彫ったのか?」


「あぁ、

そいつは姫さん専用の武器だしな、

それにアスカレイヤって光の精霊にあやかったんだろ、」


「そうだ、

アスカは光に加護を授かったからな、」


「だろうな、

だから光の精霊を彫ったんだ、

姫さん、

明日修行のメニューを渡す、

それにレイピアの使い方を書くからあとは姫さんの努力次第だ、

努力した分だけ強くなる、

いけるか?」


幽霊さんはアスカレイヤに尋ねるように聞いた、


「いけます、

私はあの時決めたんです、

強くなるって、」


幽霊さんはニコッと笑顔を見せる、


「よし、

その意気だ、

どこまで強くなるかわからないが期待しているぞ姫さん、」


「必ず期待に添えるように頑張ります、」


アスカレイヤがそう言った、


そのあと鞘を作り皆は城に戻った、

レイピアは調べました、


鍛治については調べたり自分の考えです、


こんなの鍛治じゃないと思われるかもしれません、


もし不快な思いをしたら申し訳ありません、





追記


誤字の指摘あったため直しました、


教えてくれてありがとうございます、

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