日本文化?
城に滞在している最中、
夜に幽霊さんはシルフィードの体を借りて座りながら何かを作っている、
そして、
「できたーーーーーー!」
幽霊さんは天に向かって両手を上げて大声をあげた、
その膝には綺麗な布があった、
「シルフィに夜1時間の時間を借りてちまちまとそれを3ヶ月、
ついにできたぞ!」
近所迷惑を考えないような大声を出す幽霊さん(城内に近所もへったくれも無い)
バークリートで木綿でできた織物を見つけて幽霊さんはシルフィードに買うよう頼んだ、
シルフィードに似合いそうな薄緑の織物を購入、
帯は綺麗な赤色、
細かい刺繍は幽霊さんが自分で縫う、
金色の花の刺繍、
慈愛神のおばさんに刺繍や服の製作を教わった幽霊さんは着物も作れるようになった、
シルフィードは何ができたんですかと聞いている、
「シルフィ!
これは俺の世界にある昔から着られている浴衣ってやつだ!」
ユカタですか?とシルフィードは言う、
「実際に着付け方を今みせるよ、
服脱ぐぞ、」
幽霊さんはシルフィードにそう言ってシルフィードのワンピースを脱ぎ下着姿になる、
幽霊さんはシルフィードを赤子の時から知っているため裸も見ている、
そのためシルフィードの許可があればこうやって服を脱げる、
シルフィードもそこまで幽霊さんを信用している、
「浴衣はな、
下着の上から着るんだ、
見て覚えろよ、」
幽霊さんは女性用の浴衣の着方で着る、
浴衣はシルフィードの動きを阻害しないように足回りをシルフィードの膝までの長さにしている、
更に後ろから見たらシルフィードのお尻の少し上辺りにハート型の穴が空いている、
「どうだ?
感想を言ってくれ、」
幽霊さんはシルフィードから離れる、
「すごく可愛いです!
動きやすいし、
もし戦いになっても戦えます!」
シルフィードは体を動かしながら浴衣の着心地を確認する、
(そうだろ、
だがそれだけじゃ無い、
シルフィ、
キツネの耳と尻尾を出してみろ、)
シルフィードは幽霊さんにそう言われてキツネ耳と尻尾を出す、
尻尾はお尻の少し上あたりのハート型の穴から出てくる、
(尻尾が出せるようにしたぞ、
浴衣の下が盛り上がると不自然だしな、)
「師匠、
ありがとうございます!」
(明日姫さんと外に出るんだろ?
ついでに街の人の反応を見てくれないか?
異世界の服だから珍しがると思うし、)
「うん!
わかった!」
(それじゃあ浴衣を脱いでくれ、
シワになるといけないから、)
シルフィードは浴衣を脱いでワンピースに着替える、
シルフィードは明日を楽しみにしながら眠りについた、
翌日、
浴衣に着替えたシルフィードは朝食に向かう、
「おはようございます!」
食堂に着いたシルフィードは元気に挨拶する、
「おはようシルフィード殿、
珍しい服を着ておるのう、」
「師匠の世界の服だって、
すごく可愛いよね、」
「これが幽霊殿の世界の服か、
綺麗な服ですね、」
アレクが珍しそうにシルフィードの浴衣を見る、
シルフィードは嬉しそうに1回転する、
マクスウェルはシルフィードの背中を見て疑問に思う、
「なんで穴が開いておるのだ?」
「これはね、」
シルフィードはキツネ耳と尻尾を出す、
「そう言う事か、
幽霊殿も考えたのう、」
マクスウェルは愉快そうに笑う、
「しかし、
穴の場所を間違えると目のやり場に困りますね、」
アレクは少し頬を赤く染めながら視線を少しそらす、
「そこは幽霊殿が間違えるはず無いじゃろう、
ところで幽霊殿は?」
「久しぶりに作ったから少し休むって言ってました、」
「幽霊殿って休む必要あるのですか?」
「心の休養って言ってました、」
シルフィードがアレクの言葉に返答するとアスカレイヤが入ってきた、
「おはようございます、」
「アスカちゃんおはよう!」
「シルフィ、
今日は服が違うのですね、
すごく可愛いです、」
「そうでしょ!
師匠が作ってくれたの!」
シルフィードはすごく嬉しそうにはしゃぐ、
「私も作って欲しいです、」
「師匠に頼んでみるね、」
いつの間にか幽霊さんがまた頑張らなければならなくなった、
「早くご飯食べよう!
そしてお出かけしよう!」
シルフィードがそう言うと皆が頷いた、
朝食後、
シルフィードはアスカレイヤとともに街に出た、
スレイプニルはシルフィードとなら心配無いと思い外出の許可を出した、
シルフィードはかなり目立っている、
狐族の耳と尻尾だけでなく見たことの無い服を着ているからだ、
その上シルフィードの可愛さもあって注目の的になっている、
そんなシルフィードを見てよからぬことを考える者も出てくる、
街中で絡んでくる者も出てくる、
大抵の人は隣にいるアスカレイヤを見てすぐに立ち去るがアスカレイヤを知らないから者は無理やり奴隷にしようと動く、
シルフィードはとりあえず撃沈させていった、
しかし不思議なことにシルフィードが蹴り上げると周りの人たちがシルフィードを食い入るように見る、
アスカレイヤはそれに気づいたがわからないまま街の散策が終わった、
城に戻りシルフィードは自室に戻る、
(おかえり、
どうだった?)
「ただいま師匠、
みんな珍しそうに見てたよ、」
シルフィードは浴衣を脱ぐ、
幽霊さんは驚く、
シルフィードがいきなり脱いだからでは無い、
(シルフィ!)
「はい?」
(なぜ下着をつけていない!?)
シルフィードは何も着けてなかった、
裸の上に浴衣を着ていた、
「虎炎さんが浴衣は下着を着け無いで着るのが正しいって言ってたの、
浴衣は下着のラインを浮かせるからつけないほうが美しく見えるんだって、」
「こえーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!」
近くからテヘペロって声が聞こえた、
アレクとマクスウェルはシルフィードが下着をはいていないため目のやり場が困ると言っていた、
街の人がシルフィードが蹴りをするとシルフィードの方を凝視したのは浴衣の下に何も履いていなかったから、
シルフィードはなぜ幽霊さんが叫んだのかわからなかった、




