秘密の告白と決意
長らくすいません、
今回はかなり長くなりました、
カリグラとの戦いから1週間がたった、
スレイプニルはアスカレイヤとシルフィード一行とシウルを謁見の間に呼んだ、
「突然呼び出してすまないマクスウェル殿、
アレク殿、
シルフィード殿、
シウル殿、」
スレイプニルは頭をさげる、
「それは良い、
スレイプよ、
突然どうしたのだ?」
マクスウェルはスレイプニルに問いかける、
「はい、
1つは改めて皆に礼を言いたい、
あの戦いの後感謝の言葉を言えずにいたから、
改めて、
この度は我が国を救っていただきありがとうございます、」
スレイプニルとアスカレイヤは頭をさげる、
スフィアはまだベットから起き上がれないためこの場にはいない、
「ふむ、
その礼はしかと受け取った、」
「もう1つは皆に何か褒美を渡したい、
俺にできることはこれくらいしかないが、
俺にできることがあったら遠慮なく言ってくれ、」
スレイプニルはそう言う、
「わしは獣人族の件を進めてくれればそれで良い、」
マクスウェルは獣人族の奴隷の件を言っているのだろう、
その話を進めて欲しいと言っている、
「うむ、
俺なりにやるだけやってやろう、」
スレイプニルは頷く、
「自分は特に何もしていないため辞退したいと思います、」
アレクは言う、
「できればアレク殿にも何か褒美を渡したいんだが、」
「自分は魔族と戦って何もできませんでした、
ただ城の修復や死者の弔いしかしていません、
そんなことで辞退します、」
「そうか、
わかった、
しかし何も渡さないのは心苦しい、
少量の金を渡そう、
せめてそれだけは受け取って欲しい、」
「わかりました、
心遣い感謝します、」
アレクはお辞儀をする、
「我も辞退しよう、
我はシルフィードに付き添っただけだ、
それに街では迷惑をかけた、
ゆえに辞退する、」
「シウル殿がそう言うのであればそうしよう、
だが何かあれば行って欲しい、
力になろう、」
「うむ、
承知した、」
シウルはそう返事をする、
「さて、
シルフィード殿は何かないか?」
「うーーーーん、」
シルフィードは悩んでいた、
そして、
「おじいちゃん、
魔法学園の年間のお金っていくら払えばいいの?」
シルフィードは唐突にマクスウェルにそう聞いた、
「確か白金貨50枚じゃの、」
意外と高かった、
「それじゃあ白金貨50枚でお願いします、」
「シルフィード殿よ、
こう言ってはなんだが学費を6年分頼めば良いのでは?」
「師匠の言葉です、
目標を持つことで更に高みに登れるって、
残り5年分は働いて返します、」
「シルフィード殿の師匠の考え方はすごいな、」
「自慢の師匠です、」
シルフィードがそう言うと幽霊さんは照れ出す、
スレイプニルの隣で会話を聞いていたアスカレイヤはシルフィードに話しかけた、
「シルフィは魔法学園に通うのですか?」
「うん、
友達を作ることと色々なことを知りたいから、」
シルフィードがそう言うとアスカレイヤは考え込んだ、
そして、
「お父様、
私、
魔法学園に通います、」
「やはりそうきたか、
アスカよ、
お前を学園に入れてやりたいがお前を誰が守る?
魔法学園は色々な欲望の渦巻くところだ、
お前をあんなところに行かせたくない、」
スレイプニルは説得する、
「お父様、
私もこの国の王女です、
そのような欲望の渦巻くところに行きその身で感じることも大切です、
それに、
私の護衛はシルフィにしてもらいます、」
「私?」
シルフィードは首をかしげる、
「はい、
学園でシルフィが護衛に当たってくれればこの世界で一番安全なところだと思います、
もちろんシルフィが良ければの話ですけど、」
「確かに、
わしより強く同じ学生、
ほぼ毎日近くに居れるからのう、
わしは良いと思うぞスレイプよ、」
マクスウェルが頷きスレイプニルに向かってそう言う、
スレイプニルは小さくため息を吐く、
「シルフィード殿よ、
お主はそれで良いか?
もちろん報酬は払う、」
シルフィードは頷く、
「いいよ、
でも住む場所どうするの?
私は宿屋に泊まってるから、
帰ったらシウルが住めるくらいのお家を探す予定だけど、」
「それなら俺がその家の代金を払おう、
娘の安全のためなら多少高くても問題ない、」
「わしはシウル殿が街に入れるように掛け合おうかのう、
いきなり街に行っても驚かれるだけじゃからな、
じゃが、
しばらくの間シウルをここに泊めてやってくれぬか?
すぐにその手配ができぬのだ、」
「我はそれで良いがたまに外に出させてくれれば問題ない、」
シウルはそう言う、
「入学式の時に私が連れて行きます、
それまでにマクスウェル様は説得されていると思いますので、」
「そうだな、
また皆を説得するのは骨が折れそうじゃのう、」
スレイプニルは再びため息を吐き、
(マクスウェル、)
幽霊さんがマクスウェルに声をかける、
(人払いを頼めるか?)
マクスウェルは頷く、
「スレイプよ、
申し訳ないが人払いを頼めるか?」
「ん?
あぁ大丈夫だ、
皆の者、
しばし席を外してくれぬか?」
入り口に待機していた兵士にスレイプニルは言う、
兵士は小さく返事をして扉から出て行った、
幽霊さんはシルフィードに近づいて、
(シルフィ、
口を借りるぞ、)
(はい、)
幽霊さんはシルフィードの口に取り憑く、
「マクスウェル殿、
人払いは済んだ、
何か言いたいことがあるのだろ?」
スレイプニルはマクスウェルに話しかけるが、
「ここからは俺が話します、
スレイプニル王、」
突然シルフィードが話し始めて、
しかも口調が変わるため驚くスレイプニル、
「シルフィ?」
「すまない姫さん、
今会話しているのはシルフィじゃない、
俺はシルフィの師匠をしているものだ、
名前は幽霊と呼んでくれ、」
「ゆ、幽霊?」
アスカレイヤは戸惑う、
「スレイプよ、
幽霊殿のことはわしが保障しよう、
それに人払いは幽霊殿の頼みじゃ、」
「ついでに俺の姿を見えるのはシルフィとマクスウェルとシウル、
後風精霊のシルフだけしか見えないから、」
「シウル殿も見えておったのか?」
「言う機会がなかっただけだ、」
シルフィードもシウルが見えていたことに驚く、
「マクスウェル、
話が逸れたから戻すぞ、
俺がいきなりシルフィに取り憑いて表に出た理由だが、
先に俺の正体を教えておきたい、」
「お主の正体か?」
スレイプニルが言う、
「シルフィとシウルには行ったが俺は別世界の人間だ、」
幽霊さんの言葉にマクスウェルとスレイプニルが驚く、
アスカレイヤはなんのことかわかっていないようだ、
幽霊さんはマクスウェルとスレイプニルの表情にいち早く察知する、
「知っているんだな、
マクスウェル、
スレイプニル王、」
「うむ、
100年前の勇者が別世界から呼んだ勇者じゃ、」
「俺も先代に聞かされただけだが知っている、
確かにチキュウと言った場所から来たと聞いている、」
マクスウェルとスレイプニルが交互に言う、
「スレイプニル王、
俺もその地球から召喚されたんだ、
地球で魔法陣を描いたバカがいてな、
俺らはそこに偶然居合わせた、
そこで魔法陣がウネウネ動いてなぜか俺の下に来てな、
そしたら幽霊になっていてシルフィの出産に立ち会った、
そして修行をして今のシルフィがある、」
マクスウェルが幽霊さんの話を聞いていて疑問に思ったところがある、
「俺ら?」
「その話もするマクスウェル、
ここからはシルフィにも話していない、
聞いて欲しい、」
「待ってくれないか、」
スレイプニルが話を遮る、
「その話を俺やアスカに話していいのか?
俺は部外者だ、」
「確かに部外者だな、
だがスレイプニル王は王族だ、
何かしらのコネクションを持っておいても損はないと思った、
それに、」
幽霊さんはスレイプニルを見てニヤける、
「2人は何があってもシルフィを裏切らないからな、」
スレイプニルは驚き、
そして笑う、
声を出して笑う、
「確かにな、
俺ら家族はシルフィードを絶対に裏切らない、」
「だろ、
だから話すんだ、
裏切らないし力を貸してくれる、」
幽霊さんは一度息を整える、
「さて、
氷龍、
虎炎、
喋っていいぞ、」
「はい、
マスター、」
「はーーー、
やっと喋れる、」
いきなり謁見の間に響き渡る2人の女性の声、
マクスウェルやスレイプニル、
アレクにアスカレイヤ、
シウルが辺りを見渡す、
幽霊さんはクスクスと笑う、
「みんな、
ここだ、」
幽霊さんはワンピースのスカートの下から2つの物が落ちる、
幽霊さんはそれを拾い上げる、
「この2人だ、」
幽霊さんはそれを見せる、
スレイプニルとマクスウェル、
アスカレイヤにアレク、
シウルがそれを凝視する、
そして、
「みなさんはじめまして、」
「ヤッホー!
みんなのアイドルの虎炎ちゃんやでーーー!」
「誰がアイドルだ虎炎、
普通に挨拶しろ、」
「こういう時ってはじめのインパクトが重要やん!」
「この世界でインパクトは入りませんよ虎炎、」
「むしろ無駄だからやめておけ、」
「シルフィーーーーー!
2人がいじめるーーーーーーーー!」
シルフィードが頑張ってくださいと虎炎に向かって言った、
他のみんなは唖然としている、
しばらくしてマクスウェルが我にかえる、
「ゆ、幽霊殿、
この籠手はなんですか?」
マクスウェルはなぜか丁寧語になり、
氷龍と虎炎を指差す、
「この前マクスウェルが聞いただろ?
この籠手の正体を、
シルフィにもまだ話してないし何回も説明するの面倒だからこの場で言おうと思ったんだ、」
幽霊さんはもう一度深呼吸をして呼吸を整える、
「この子らはな、
鍛冶神が作った意思を持つ籠手だ、」
幽霊さんの言葉に聞いていた皆が驚く、
無論シルフィードも驚く、
「ついでに俺は武神、
鍛冶神、
慈愛神に育てられた男だ、」
さらなる衝撃が皆に襲う、
幽霊さんは気にせずに続ける、
「俺はその時神様とは知らなかったしおじさんおばさんと呼んでいた、
神様にも寿命があって残りの人生は俺のいた世界の地球でのんびりしていたらしい、
その途中で俺を拾ってくれた、
それからおじさんやおばさん、
師匠が死ぬまで修行の日々に明け暮れてた、
シルフィの修行は師匠である武神に教わった修行方法を俺なりに修正していったやつだ、
師匠は力でなんでもねじ伏せるタイプだからシルフィのように速さと手数のタイプに育てるためにはかなり苦労した、」
幽霊さんは思わず上を見上げた、
昔を思い出して泣くのを我慢するように、
「なぜじゃろう、
よほど大きいことだと腹をくくっておったがまさか神の名が出てくるとは思ってもみなかったぞ、」
マクスウェルが大きなため息を吐く、
「俺もだ、
もしこの話が教会に漏れたらシルフィード殿が教会に捕まって神の御使として崇められてしまうな、」
「我も聞いて後悔した、
アレクにアスカレイヤ姫が未だに放心状態だ、」
2人と1匹はそれぞれの感想を言う、
「お前ら、
俺は神の子供じゃない、
たまたま拾われて育てられただけだ、
だから今まで通り接してくれ、
もちろんシルフィにもだ、」
「わかっておる、
お主らはそのような目で見られるのは好きではないからな、」
マクスウェルがそう言う、
「あぁ、
さて、
俺の正体を暴露したところで、
姫さん、
ちょっといいか?」
幽霊さんはアスカレイヤに声をかけた、
「な、なんでしょうか?」
「姫さんは強くなりたいか?」
アスカレイヤは幽霊さんの言っていることがわかっていない、
「学園に言ってシルフィに護衛をやってもらうけどな、
シルフィでも守れない時だってある、
それがいつどんな時に来るかわからない、
そんなん時に姫さんが自分で自分を守らないといけなくなる、
そのために強くならないか?
強制はしない、
だが今回の件のことを考えると悪い話では無いと思うんだ、」
アスカレイヤは震える、
魔族が襲ってきた時、
自分の魔法が全く効かなかったことに、
「悔しかったです、」
アスカレイヤは口を開いた、
「私の魔法が効かなかったことやシルフィだけが戦ったことに、
私より年下のシルフィが私のために命を張ってくれました、
嬉しかったけど、
すごく悔しいです、」
「だったら強くなるか?
シルフィのようにはなれないが今から学園の卒業までには今のマクスウェルを圧倒できるようにはしてやる、」
「幽霊殿よ、
わしをだしに使うでない、
それにわしもその頃までには強くなっておる、」
「マクスウェル、
俺が言ったのは今のマクスウェル、
今この場にいるマクスウェルを圧倒できる強さだ、
卒業後のマクスウェルがどれほど強くなっているかなんて俺は知らん、
だが俺は姫さんをそれくらい強くできる、
それを決めるのは姫さんだ、」
幽霊さんはアスカレイヤを見つめる、
アスカレイヤは決意の眼差しで幽霊さんを見返す、
「私を鍛えてください、
シルフィのようにはなれないと思います、
ですが守られてばかりは嫌です!」
アスカレイヤの言葉を聞いて幽霊さんはニヤける、
「決まったな、
スレイプニル王、
勝手に決めて申し訳ないがそういうことだ、」
「本来なら止めるべきだろうがアスカがやる気を出しているんだ、
止めはしない、」
スレイプニルはうっすらと笑みを受けべる、
「それとアレクとシウルの修行メニューはもう書いたから後でシルフィから受け取って、
マクスウェルはまだ待ってて欲しい、
魔法に関しちゃ本当にからっきしなんだ、」
「わしは慌てんでも良い、
先にアスカレイヤ姫の修行を考えてやって欲しい、」
「わかった、
俺からは以上だ、
何か聞きたいことはあるか?」
幽霊さんはみんなに聞いた、
「幽霊殿、
俺からはいいか?」
スレイプニルが幽霊さんに聞いてきた、
「いいよ、
なんだ?」
「幽霊殿の目的を教えて欲しい、
なぜ見ず知らずの世界の人のためにここまでする?」
スレイプニルはそう聞く、
幽霊さんにとってこの世界は見ず知らずの世界、
その世界の人を助けて幽霊さんに何か得はあるのか聞いているのだろう、
幽霊さんはスレイプニルを見て言う、
「自分の世界に帰るためだ、
この世界に来て別に魔王を倒せとか言われてないからな、
だが俺は幽霊だ、
自分の力では何もできない、
だからシルフィを育てて世界を回ろうと思ってた、
シルフィには悪いが俺が帰れる方法を探すためだった、
そのために強くした、
結局、
学園に通うことになったから当分は帰ることから離れられるな、」
幽霊さんはそういった、
「あの後勇者はこの世界で永住していったのう、
幽霊殿はしないのか?」
「俺は向こうの世界でやることがあるんだ、
意地でも帰る方法を見つける、」
マクスウェルの質問に幽霊さんは答える、
「我も聞きたいことがある、
あの魔族で使った属性、
あれは聖属性だったな、
だが我には何も影響がなかった、
あれは魔族もそうだが魔物である我にも少なからず影響があるはずだ、
だがあの時は全く影響がなかった、
なんなんだ、
あの聖魔法は、」
「その答えは俺は持ち合わせてないが、
聖属性を使った本人に聞いてくれ、
変わるぞ、」
幽霊さんはそう言ってシルフィードから離れる、
シルフィードは簡単に口をパクパクさせて軽く発声練習をする、
「よし、
シウル!
あの時ね!
あの魔族が許せなかったの!
師匠が聖属性を使えって言われた時に私は魔法を使うの嫌だったの!
でもね師匠は魔法じゃなくて属性を使って戦えって言われたの、
こう手に属性をまとわせるようにしてあの魔族を殴ったの!」
シルフィードはキツネ耳と尻尾を出してあの時のように聖属性を腕にまとわせる、
周りにはほんのりと白い物が漂う、
「あの時と同じ、
なんだか力が湧いてきます、」
アスカレイヤがシルフィードを見ながら自分の体の変化を言う、
「あの後他の属性で試したらできたよ!」
シルフィードは火属性や水属性、
光属性と属性を変えてみせる、
「おぉ!
また新しい魔法の使い方が増えたぞい!」
マクスウェルが子供のように目を輝かせる、
「私もできるようになるのですか?」
「できるよ!
師匠の言葉だけど努力は身を結ぶんだよ!
毎日毎日修行したから今の私がいるの!」
シルフィードはアスカレイヤに伝える、
「シルフィード、
やり方はわかったがまだ納得できない、
なぜ我に影響がないのだ、」
シウルがシルフィードに詰め寄る、
「えっとね、
私はシウルのこと魔物じゃなくて家族として見てるからかな?
敵じゃなくて味方と思っているからかな?
私がそう思っているからきっとシウルには影響がないんだよ!」
「納得できるようなできないような、
だが当の本人もわかっていないのなら仕方がない、
しつこく聞いてすまない、
シルフィード、」
「気にしないよ、
わからないことは聞きたくなるよね!
私もわからないことは師匠によく聞いてるの、
師匠もちゃんと答えてくれるからついつい色々聞いちゃうの!」
シルフィードは嬉しそうに話しまくる、
「シルフィ、
私もいいですか?」
アスカレイヤが聞いてくる、
「いいよ、」
「シルフィはなんで聖属性を使えるのですか?
聖属性は確か魔王との戦いの後に伝承を途絶えたと聞いています、
シルフィは唯一伝承を受け継いだのですか?」
「えっと・・・
ちょっと待って、」
シルフィードは幽霊さんの方を向いて念話を送る、
(師匠、
聖魔法のことも言っていいの?)
(問題ないと思うぞ、
知ってもここだけの話にすればいいし、)
(わかりました、)
シルフィードは念話を終えてアスカレイヤの方を見る、
「聖属性はね、
魔族の硬い体を柔らかくしたり魔族の力を弱めたりできるのは知ってるよね、」
アスカレイヤ達は頷く、
「でもね、
それって魔族以外の種族にも効くらしいの、
力を湧かせることもできるけど逆に力を奪うこともできるの、
あまりに危ないため聖魔法の伝承は途絶えたの、
1つを除いて、」
「1つを除いてですか?」
「うん、
1つだけ伝承をされてたの、
それがみんなが知っている治癒魔法だよ、」
皆が驚く、
魔法に詳しいはずのマクスウェルですらも驚いている、
「治癒魔法なら傷を治したりとかで役に立つから伝承しているんだって、
危険もないから、
このお話はシルフちゃんに聞いたの、
後は初めて聖属性を使った時に感じた私の意見も含めて伝えたの、」
「シルフィード殿は聖魔法を使うことは?」
「使えないよ、
知らないから、
でも属性を操るのは治癒魔法と同じ属性だから操れるの、」
シルフィードは再び聖属性を手に纏う、
「まさか聖魔法がこのように伝承されていたとはのう、
盲点じゃった、」
「次から次へと驚きすぎて感覚が麻痺してきた、
聞かなくても良かったことまで聞いたからな、」
スレイプニルはそう言う、
「私も師匠ももう全部話したと思うの、
これからどうするの?」
シルフィードはマクスウェルに聞いた、
「そうじゃな、
あまり長い間人払いをしておると変な噂が立つかもしれぬ、
今日はこれくらいにするかのう、
スレイプよ、
それで良いか?」
「あぁ、
それでは解散しよう、」
その言葉にこの話は終わった、
幽霊さんはアスカレイヤの修行メニューを考えながらシルフィードの後についていった、
本当は二部に分けて書くべきだと思いましたが勢いで一気に書いたらこうなりました、
次から後日談になります、
それを2〜3話書いたら次の章のキーワードを書きます、




