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最強(の種族)VS最強(の弟子)2

カリグラが剣を振り下ろす、


シルフィードは軽々と避けてカリグラの足目掛けて蹴りを入れる、


その反動でカリグラとの距離をとる、


そのあとカリグラとの距離を置いて猛虎の構えをとる、


カリグラはシルフィードの方向を向いて再び走り出す、


シルフィードはただ構えたまま動かない、


カリグラがシルフィードに向かって斬りつけるが、


シルフィードはそれを避けてカウンターの要領でカリグラの鳩尾に拳を入れる、


強い衝撃でカリグラは後方に一歩下がる、


シルフィードは更に攻める、


主に人型の急所である鳩尾を重点的に狙って重い拳でカリグラを殴る、


しかしカリグラは平気な顔で剣を振る、


シルフィードは剣を避けて距離をとる、


「どうした?

三流の俺に傷1つつけられないのか?」


カリグラが挑発してきた、


シルフィードは挑発にのらない、


黙って拳を構える、


「チッ、

挑発にはのらんか、

しかしいいのか?

俺との戦いが長くなるとワイバーンの群れが街を襲うぞ、」


カリグラがニヤリと笑う、


シルフィードは何も言わない、


「それの心配はありません、」


突然アスカレイヤの口が開く、


「ここに来るまでにシルフィがワイバーンの群れを倒しました、

ですのでワイバーンが街を襲うことはありません、」


「さすがシルフィード殿、」


マクスウェルが感心している、


「まさかワイバーンがやられていたとは、

だったらこの俺の手でお前らを殺してやる!」


カリグラはアスカレイヤの方に走り出す、


アスカレイヤは突然カリグラが自分の方向に走ってきたためか驚きの戸惑っている、


シルフィードは瞬時にカリグラの前に移動、


カリグラが剣を振り下ろす、


シルフィードは剣を鎖の巻いた腕で受け止める、


「アスカちゃんに・・・」


シルフィードは腕に力を入れて、


「手を出すなーーー!!!」


カリグラの剣を弾く、


カリグラは一歩後ずさる、


その瞬間シルフィードはカリグラの鳩尾にめがけて双打掌(ソウダショウ)を行う、


シルフィードの両手手の平がカリグラの鳩尾に入りカリグラは後方に吹き飛ぶ、


カリグラは床に転がり起き上がろうとすると、


「うっ!?」


吐いた、


床に吐瀉物を撒き散らす、


「な、なぜだ?」


カリグラは気付いていない、


いくら皮膚が固いのだろうが内臓は柔らかい、


シルフィードの攻撃で鳩尾を集中的に狙われていた、


強い衝撃が内臓に響いてダメージを受けていた、


そんなことを知らないカリグラは吐いている、


「アスカちゃん達に指1つ触れさせない!」


シルフィードはカリグラに向かって走り出す、


カリグラは顔を上げようとするがシルフィードがそばまで来ており、


シルフィードがカリグラの鳩尾にドロップキックをする、


カリグラは後方に吹き飛ぶ、


(やはり決定打ではないな、)


幽霊さんは腕組みしながらシルフィードとカリグラを見ていた、


どれだけ攻撃してもカリグラには傷1つつかない、


内臓にダメージを与えても嘔吐するぐらいだ、


(どうすればいい、)


幽霊さんは戦っているシルフィードを見て考える、


(いくら内臓にダメージを与えても効果は薄い、

だからって魔法は今のシルフィは絶対に使わない、

ん?

待てよ、

魔法がダメなら属性を使えばいいんか!

でもただの属性じゃダメだ、

ならあの属性を使えばいいんだ!)


幽霊さんはシルフィードに急いで近づく


(シルフィ!

聖属性を使うぞ!)


シルフィードは一度カリグラから離れて念話を送る、


(師匠!

私は魔法をつかいません!)


(魔法じゃない、

聖属性を拳に纏うんだ!

聖属性は魔族の皮膚の硬さをなくすことができる!)


シルフィードはハッとした、


(聖魔法と治癒魔法は同じと聞いただろ?

魔法は使えなくても属性は操ることができるはずだ、

なんのために魔力操作を何度もしたんだ、)


シルフィードは頷く、


(師匠、

私、

やります!)


シルフィードはゆっくりと呼吸をして集中する、


カリグラはゆっくりと起き上がりシルフィードに向けてゆっくりと動き出す、


シルフィードのキツネの尻尾がフサッとなびく、


「ど、どうした?

も、もう終わりか?」


カリグラは胸を押さえながらもシルフィードに近づく、


シルフィードは構わずゆっくりと呼吸をしていき集中する、


カリグラがチャンスと思い一気に駆け出す、


アスカレイヤ達が息を呑む、


そして、


(いきます!)


シルフィードがそう思ったと同時に空気が変わった、


「なっ!?

ま、まさか!?」


「おぉ!

この力は・・・」


カリグラは慌てふためいてマクスウェルは目を輝かせる、


アスカレイヤとスレイプニル、アレクにシウルはシルフィードから感じる魔力に惚ける、


体は特に変わりないがシルフィードの周りだけほんのりと白いものが浮いている、


シルフィードは白いものをゆっくりと手の平に乗せると白いものは溶けるように消えていった、


シルフィードはギュッと拳を握りカリグラの方に向く、


「バカな!

聖魔法は伝承を途絶えたはずだ!

なぜお前が使える!?」


どうやら100年以上生きている魔族ですら聖魔法は今は治癒魔法と呼ばれていることを知らないらしい、


「懐かしい、

あの力、

あの勇者のようじゃ、」


マクスウェルは昔を思い出すように目を瞑る、


「なんででしょう、

何かに力が湧いてくるようなものを感じます、」


アスカレイヤは胸の前に手を置きながらシルフィードを見る、


「魔物であるはずの我が何もおきぬ、

シルフィードの聖魔法はただの聖魔法ではないな、」


シウルは自分の体を確認している、


シルフィードはカリグラに向かって走り出す、


カリグラは驚きで反応が大幅に遅れた、


シルフィードはカリグラの鳩尾に拳を入れる、


シルフィードの一撃がカリグラの鳩尾に決まる、


カリグラの鳩尾は大きくへこみ後方へ大きく吹き飛び倒れる、


カリグラは数秒の間息ができなくなる、


シルフィードはすぐにカリグラに走って近く、


シルフィードはカリグラの腹に両膝落としを行う、


カリグラの腹が大きく潰れる、


骨も何本か折れる音が聞こえる、


シルフィードはカリグラからすぐに離れる、


カリグラの口から緑の血が流れる、


カリグラはゆっくりと立ち上がる、


しかしその足は震えている、


「なんなんだ、

お前はなんなんだ!」


シルフィードは聖属性を右腕に集まるように集中する、


「私は・・・」


シルフィードはカリグラの懐に一瞬に移動する、


右手に力を入れてカリグラの胸めがけて、


「ただの人間だよ、」


拳を入れる、


「聖拳突きーーーーーー!」


拳はカリグラの胸を貫き背中に出る、


背中に出た拳は緑の血で濡れている、


カリグラは口から大量の血が出る、


その血はシルフィードにかかり体や服を汚す、


「・・・お・・・おれの・・・ま・・・け・・・か・・・」


シルフィードは拳を引き抜いた、


「うん、

あなたの負けだよ、」


カリグラはシルフィードにのしかかるように前に倒れる、


シルフィードはそれを受け止めてゆっくりと床に横たえる、


「そ・・・う・・・か・・・

す・・・ま・・・な・・・い・・・

しゃ・・・どう・・・

まぞ・・・く・・・の・・・」


そこでカリグラは完全に息を引き取った、


シルフィードはカリグラの前で手を合わせた、


無事にあの世に行きますようにと思いながら、





???side


「っ!?」


「どうされましたお嬢様?」


私のそばにいる魔族が私に聞いてきた、


「・・・お父様が死にました、」


「なんと!?

次期魔王と言われているカリグラ様が死んだというのですか!?」


もう1人そばにいた魔族が私に喋りかけてくる、


「えぇ、

すぐに数名の魔族をレイクリード方面に派遣してください、

お父様を倒した者を丁重にこちらにお連れしなさい、」


「「はっ!」」


2人の魔族はすぐにどこかへ行った、


お父様を倒した者に礼を言わなければならない、


「その者が和平派に協力してくれればいいのですが、」


狂争派のお父様と和平派の私、


お父様はレイクリードを墜として私の国にすると言っていたけど私は話し合って共に手を取り合いたかった、


レイクリードとは当分の間話を聞いてくれないかな、


他の国も魔族対策をするかな?


私は小さくため息を吐いた、

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