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マクスウェルVS魔族

ちょっとごちゃごちゃしています、

話は少し戻り、


マクスウェルside


シルフィード殿と別れた後、


アレクと共に兵士を戦闘に謁見の間の前に着いたのじゃ、


兵士が扉をノックする、


「国王様、

マクスウェル様とアレク様をお連れしました、」


少しして、


「うむ、

入ってもらえ、」


中から王の声がした、


兵士はそのまま扉を開ける、


わしらは入る、


相変わらず謁見の間は真っ白じゃの、


目が変になりそうじゃ、


そして中央に王が座っておる、


わしらは中央に歩いて行く、


「マクスウェル殿、

よくぞおいでくださいました、

体調は大丈夫ですか?」


「わしは息災じゃ、

そちも息災かの?

スレイプよ、」


この国の王、


スレイプニル・ライトニング・レイクリード、


金髪に黒ひげ、


動いてないから筋肉は付いていない、


赤いマントをして王冠をかぶっておる、


「私も大丈夫です、

それでは近状報告をしましょうか、」


うむ、


わしらは話し始めた、


特に面白いことはシルフィード殿のことしかないのう、


だいたい話し終えてわしはあることを聞く、


「スレイプよ、

奥方の体調はどうじゃ?」


するとスレイプは苦痛の顔をする、


「思わしくない、

特にここ最近は苦痛で夜も眠れないらしい、」


なんと、


そこまで重い病なのか、


「医師はなんと言っておる、」


「原因のわからない病と言っています、」


医師でもダメなのかのう、


医師がダメならわしの出る幕ではないのう、


「すまぬ、

辛いことを聞いて、」


「大丈夫です、

お気になさらず、」


スレイプがそこまで言うと扉が慌ただしく開いた、


1人のフルプレートの者が走ってスレイプの元によった、


それと同時に、


(マクスウェル、)


わしは辺りを見渡そうとしたのだが


(そのまま聞いてくれ、)


幽霊殿がわしの後ろあたりから声をかけてきたのじゃ、


(たった今ここの姫さんのアスカレイヤ姫が城から脱走した、)


わしは耳を疑ってしまったのじゃ、


アスカレイヤ姫が脱走?


あのおとなしい子が脱走じゃと、


幽霊殿は話を続ける、


(今シルフィと一緒に街に行っている、

姫さんの脱走はこの城の兵士が加担している、

特にフルプレートの兵士に気をつけてくれ、

)


フルプレートの兵士、


わしはスレイプの横にいるフルプレートの兵士に目を向けた、


わしは小声で幽霊殿に聞いた、


「幽霊殿、

あの者の事を言っておるのか?」


幽霊殿はわしがスレイプの横におる兵士の事を言っておるとわかったのか頷く、


そして、


わしの体をすり抜けて2人の元に行ったのじゃ、


どうやら盗み聞きをしているようじゃ、


幽霊殿なら諜報活動はおてのものじゃのう、


隠し事が出来なくなるのう、


わしがそう思っておると幽霊殿は驚きの顔をしてわしに向かって叫ぶのじゃ、


(マクスウェル!

こいつらは人じゃない!

魔族だ!)


わしは再び耳を疑ったのじゃ、


魔族じゃと、


もう何年姿を見せていないのじゃが、


今ではひっそりと暮らしておるはずじゃ、


(この王様は本物の王様じゃない!

この椅子が特殊な魔法具らしくここに座っている間は特定の人物に姿の見せるものだ!

こいつらは狂争派だ!

この国を堕とすために王を捉えて、

女王を病に見せかけて呪いをかけて、

姫さんを街に出して盗賊に誘拐させるシナリオだ!

そしてマクスウェル、

姫さん誘拐をお前のせいにするつもりだ!

シルフィが誘拐した実行犯でマクスウェルはそれを計画した者と言っている、

かなり穴の開いた計画だがこいつらはそれを押し通そうとしている、)


幽霊殿が嘘をつくはずがない、


そうなるとこやつらは魔族か、


(俺はシルフィの様子を見てくる、

ついさっき複数の人に絡まれたと言っている、

後は任せた!)


幽霊殿は急いで壁の外に飛んで行った、


どうやら危ないことになっておるのう、


わしは魔法を唱える準備をした、


幽霊殿に無詠唱のやり方のアドバイスを教えてもらったからのう、


不安定じゃができるようになったのう、


スレイプ、


いや、


魔族がわしの方を見る、


「マクスウェル殿、

お連れのお嬢さんがアスカレイヤを攫った、

どういうことか説明してもらいます、」


魔族が案の定自分のシナリオ通りに進ませようとするつもりじゃな、


「学園長、

シルフィード殿が何をしたのですか?」


アレクは混乱しているのう、


幽霊殿の声を聞けないのは不便じゃのう、


「さあ答えてください、

マクスウェル殿!」


魔族が何か言っておるのう、


今度はこちらの番じゃな、


「スレイプよ、

わしからも聞きたいことがあるのじゃが、」


「そんなことはどうでもいい!

答えろマクスウェル!」


こうまで怒っても椅子から離れぬか、


しかも他の兵士まで来たのう、


関係のない軽装備の兵士までおるのう、


「いつまで座っておるつもりじゃ、

いつものお主ならわしの所まで来てつかみ掛かっておるのに、」


魔族はしかめっ面をする、


わしは魔族を指差す、


「王はのう、

座るだけが仕事ではないのじゃ、

だから、

いつまでも座っておるでない!」


わしは無詠唱のファイアボールを魔族に向けて放つ、


アレクや周囲の兵士は驚くが魔族が一番驚いておるのう、


魔族は椅子から転げ落ちるように避けた、


ファイアボールは椅子にあたり燃え上がる、


「学園長!

何をしているのです!?」


アレクはわしに詰め寄る、


「アレクよ、

あれを見るがよい、」


わしは魔族を指差した、


魔族はスレイプの姿をしておらず、


男魔族特有の曲がった角と紫色の鱗のような皮膚、


そして目は蛇の魔物のような目をしておる、


アレクは驚きの顔をする、


他の兵士もそのような顔をする、


「いつから気づいたマクスウェル?」


魔族はわしに聞いてきた、


困ったのう、


わしが気づいたわけではないのだがのう、


とりあえず誤魔化すかの、


「教えると思うかの?」


「確かにな、

しかも詠唱無しに魔法を撃つとは、

この100年、

無駄に過ごしていたわけではなさそうだな、」


「当たり前じゃ、

わしは常に魔法の極みを求め続けるものじゃ、

その歩みを止めるわけにはいかぬ、」


わしは詠唱を始めた、


「おっと、

俺を殺そうとするなよ、

国王は俺がある場所に閉じ込めた、

俺を殺すとその場所がわからなくなるぞ、

それに魔族が俺だけだと思うなよ、」


魔族がそう言うと後ろから苦痛の叫び声が聞こえた、


振り返ると重装備の兵士が軽装備の兵士に斬りかかっている、


軽装備の兵士はそのまま血を流して絶命する、


そうじゃった、


こやつらのことを忘れておった、


「フルプレートの兵士は魔族の仲間じゃ!

遠慮はいらぬ!

戦うのじゃ!」


わしは大声で周りの兵士に伝える、


兵士たちは剣を抜くが震えておる、


アレクも剣を抜き近くの重装備の兵士に斬りかかる、


重装備の兵士はその鎧で剣を防ぐがアレクは鎧の隙間に剣を突き立てる、


兵士は動きを止める、


アレクは剣を引き抜くが兵士は何事もなかったかのように兜を取る、


魔族であった、


魔族の皮膚は剣おも通さぬ、


魔族はアレクに斬りかかる、


アレクは剣で防ぐ、


他の兵士は魔族どもを迎え撃つも劣勢である、


「よそ見してんじゃねーぞ!

マクスウェル!」


スレイプに化けていた魔族が剣を持ってわしに襲いかかる、


わしは避けて無詠唱でアイスランスを放つ、


魔族は剣でアイスランスを弾く、


「どうした?

そんな威力じゃ俺に傷1つつけられないぞ!

それに俺を倒したとしても外には100を超える量のワイバーンがこの街に向かっている、

その中にハイワイバーンも混じっている、

お前1人じゃその量の対処は不可能だろ?」


ハイワイバーン、


Aランク以上の冒険者のパーティーがギリギリ勝てるようなものが何体も混ざっておるのか、


早くこの魔族を倒さねば、


しかしこやつは詠唱をさせてくれぬだろう、


じゃが無詠唱は不完全じゃ、


威力がない、


わしは無詠唱魔法を次々と撃っていく、


しかし全て避けられたり切り落とされる、


魔力はまだあるのじゃがこのままではなくなる、


「はははっ!

英雄が聞いてあきれるぜ!

無詠唱ができてもこの程度か?

前衛がいなければまともに戦うことができない、」


その通りじゃ、


こやつは痛いところをつくのう、


アレクはなんとか凌いでおるが他の兵士がやられておる、


人の血で白い部屋が汚されておる、


わしは一か八かの詠唱をする、


詠唱破棄でどこまで抗えるか分からぬが先ほどより良い戦いにしてやろう、


魔族はわしの所に走ってくる、


「雷剣よ、

突き刺せ!

サンダーソード!」


中級雷属性魔法、


ギリギリ詠唱が終わった、


わしの周りに無数の剣が現れる、


その剣が周りの魔族に飛んでゆく、


その剣が一体の魔族に突き刺さると雷が魔族を襲い黒焦げにする、


しかし、


何本かは魔族に突き刺さるもほとんどはそれでは倒せず、


しまいには剣で弾かれる、


「さっきよりマシになったが効かぬ!

この100年、

俺たちが何もせずに過ごしていたと思ったか?」


まさかわしの魔法の効果がここまで効かぬとは、


じゃがわしも負けぬ、


「炎槍よ、

貫け!

フレアジャベリン!」


中級炎属性魔法、


わしの周りに今度は炎の槍を出した、


「なんもやっても無駄だ!」


わしは槍を飛ばすと更に詠唱をする、


「岩槍よ、

突起せよ、

アースランス!」


中級土属性魔法、


わしは地面から岩の槍を突き出した、


鎧おも貫くこの槍を食らえばただではすまぬ、


しかし、


フレアジャベリンはわずか数本刺さり、


アースランスも突き刺さるもわずか3体の魔族を倒しただけじゃ、


「さすがにアースランスは危なかったな、

だが俺には意味がなかったな、

冥土の土産だ、

俺の名を教えてやろう、」


この余裕ばそうに話す魔族にわしはイライラするのう、


そんなことも知らずに魔族は言う、


「俺の名前はカリグラだ、

さあ、

終わりだ、

マクスウェル!」


魔族はわしの所に走ってくる、


今から詠唱は遅い、


わしは死を覚悟した、


だが、


突然大きな音がした


それと同時に床が揺れた、


わしは尻餅をつく、


そのおかげでカリグラの剣を避けることができた、


また大きな音がする、


その度に床が、


いや、


城が揺れておる、


そして、


扉付近の壁に大きな穴が開く、


その時出た大きな破片がカリグラにあたり少し弾き飛ばされる、


魔族も兵士もアレクもその壁を見る、


穴の向こうには1人の少女と大きな狼、


その背中に2人の人影が見える、


そして、


「お待たせ!

おじいちゃん!」


わしらの天使が舞い降りた、

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