6話
遅くなりました。6話です。
〜悠side〜
『今日は、珍しくここも平和っすね。先輩♪』
『かなりここらの不良は潰したからな、俺らがここらで不良潰してるの、噂にもなってるらしいし、みんな近づいてこねーんだろ。
これで、平和になればいいんだが…
馬鹿はなかなか消えないし、こないだ潰した奴等からの報復があってもおかしくない。
だから警戒しておくに越したことはない。
ただ今日は何もなさそうだから帰るか。』
『だな。』
『待て!あんなところに女が一人でいるぞ。何やってんだよ危ねーな。行くぞ。』
『待ってください先輩ー。』
〜沙希side〜
音のした方を振り向いていたらナイフを持っていた不良が倒れていた。
その前にいたのは、同世代ぐらいの強面の坊主の男。
この人が私を助けて?
でも怖そうだ…
一難去ってまた一難なのか?
『おいお前!兄貴潰しておいて、ただですむと思うなよ!ってお前は…最近ここらで噂の制裁者か?』
『そんなことはどうでもいい。お前はここで何をしてた?』
『その反応はお前が制裁者だな。仲間何人か潰されてるんだよ!生きて帰さねぇ…』
と二本のナイフを取り出す。
制裁者…
やっぱこの坊主の人怖い人だよー…
てかこいつ何本ナイフ持ってるんだよ…
まじで私殺されるんじゃないか?
『武器がないとなにも出来ないなんてクズめ。
お前みたいに群れて動く奴は、一人だと何も出来ない奴が殆どなんだよ。』
『うっせぇ!』
と二本のナイフを滅茶苦茶に振り回してくるチンピラ
が、しかし…
『頭に血が上って突っ込んでくる奴ほど弱い奴はいない…』
『シュッ』
『シュッ』
『ドゴン!』
ナイフの攻撃を二本とも避け、隙ができたチンピラをパンチ一発でぶっ飛ばした…
この坊主の男相当強い…
だがここで倒れてたもう一人が起き上がった。
『今日は引いてやる。
ただ、今度会ったときはただじゃおかねーぞ。
俺らのバッグは怖いぞ?一人じゃ何も出来ないことを教えてやるよ。』
といい起き上がったチンピラが、倒れているチンピラを抱えて逃げ出した。
これで助かったのか…
でもこの人も怖いからとりあえずお礼言って、逃げよう
駅の位置分からないけど…
『あ、ありかとうございましゅたっ』
焦りと恐怖で声が出ずカミカミだが、とりあえずお礼は言えたしここから脱出っと…
と思っていたとき
『おぃお前!なんでこんな遅くにこんなところにいたんだ?』
私を助けてくれた?怖そうな坊主の人に絡まれてしまったようだ…
今日は災難続きだ…どうしよ…
逃げるしかないか…
『あっ逃げやがった…』
『おぃ良太。俺だ。細かい話は後だ。お前のいた方に逃げた金髪の女を捕まえてくれ!聞きたいことあるんだ。』
『ちょっと待ってよ…先輩追いかけるのは大変なんだから…しかも先輩見失っちゃったし…』
『だからタバコやめろっていってんだよ。
とりあえず用件は言ったから、もう切るぞ!』
『とりあえず金髪の女の子を捕まえればいいんだよな…』
『いた!』
『そこの女の子止まって!よく状況分からないけど、先輩が金髪の女の子捕まえろって言ってるんだよ…』
ヤバイです…
また誰かに絡まれてしまいました。
恐らく先輩とはさっきの坊主の人でしょう。
暗い路地なので顔はよく見えませんが、恐らくこの人も怖い人でしょう…どうしましょう…
その人が近づいてきます…
と、その時その男が、驚くべき事を言いました。
『やっと顔がよく見える。なんだ悠が追ってたから悪い子かと思ったら普通そうな子じゃん。
ってお前…もしかして坂上か?』
〜続く〜