2話
言い忘れましたがこのお話は勿論フィクションですので現実の固有名詞とは一切関係が無いことを言っておきます。
教室に入った沙希は自分の席に着いた。
入学してから2ヶ月立つが未だにひとりぼっちである。
回りからはひそひそ話が聞こえてくる。
「何であんな不良がこんな学校にいるんでしょうねぇ。一高生の恥だわ。」
「でもこの間の中間テスト8位だったじゃない。不良の癖に生意気よね。どんな手を使ったのかしら。」
「まぁとにかく退学になってほしいわね。この学校の汚点だしね。」
ひそひそ話なら本人が居ないところで言えばいいのにと沙希は思った。
沙希が住んでいる町は緑豊かながら都市部はそこそこ発展している青ヶ丘町である。
そこで一番頭の良い高校が青ヶ丘第一高校通称一高である。
そうこういってるうちにホームルームが始まった。
1時間目の英語の授業沙希はちゃんとノートを取り真面目に先生の話を聞いている。
沙希は普通の不良と違いちゃんと授業を受けるのである。
前に沙希が見た目で咎められることはないと言ったがそれは試験での好成績と真面目そのものの授業態度があるからである。
後これは余談となるが
青ヶ丘第一高校は5年前までは校則は厳しかった。
しかし5年前に新しく来た校長がここの生徒は規則に縛られ過ぎて杓子定規になってると生徒の画一化を危惧してここは頭の良い高校だからみんな馬鹿な事はしないだろうと校則をほぼ撤廃させたのである。
だから案外校長は沙希みたいな異端児がきて案外喜んでたりするのである。
授業をちゃんと受け
昼休みはひとりぼっちでコンビニ弁当を食し
また午後も授業を受ける。
〜これが代わり映えしない沙希の高校生活である〜