いつのまにかここにいた
多分、私は死んだのだ。
だって、浮いてる。
普通ありえない視点である。
気付いたら空中にいた。
すぐ下で
木にもたれかかっているのが
私だろうか。
わからない。
何も思い出せない。
名前もわからない。
その割に脳内会話は
はっきりできている。
脳ないけど。
会話じゃないけど。
脳が無いというか、
体が無い。
体が見えない。
そのくせ目は見える。
具体的には
下にいる推定私の死体とか。
いや、これは、
幽体離脱というやつ
か?
そうだ。
きっとそうだ。
死んでなかった。いぇーい!
そんじゃあ、せっかくだから
いろいろ見てまわろうかな。
どこ行こうかな。
どこに行こうかなぁ。
どこに行きたいんだ、私は。
何も思い出せなければ、
行く宛もない。
思い出の場所も、
親しい友人も、
そもそもそういうのが
いたのか?
あったのか?
それすらわからない。
私は誰だ?
お前だ!
と思ったら下のやつ
動きおった。
おいっ!
どうやら耳も聞こえるようだ。
大きなあくびだ。
さて、どうしよう?
下のやつは男だ。
冴えない感じだ。
ついていくか?
おっ歩き出した。
取り敢えずついてこう。
けどどこ行く?
取り敢えず行く宛ないからついていくだけなんだからね。と棒言吐きつつも。
空の上?
いつでも行ける。
というか動けたすげー!
いや、行ったら逝きそうだからパス。
そもそもここどこだかわからない。
まあ、公園ってのはわかるけど、
ああ、だから空を思いついたんだな。
真上なら迷わないもんな。
なるほど、一本とられた。
私はなかなか的を得た思考回路だな。
頭いいな。
でも、こいつにはついていかないといけない
気がするのは、
気付いた時にそこにいたやつが奴なので、
もしかしたら何か知ってるかもしれない。
ということでついて行っている。
のか?
のだ。
そうだ。
それで行こう。
うん?なんかキャラ崩れてきた気がする。
あれだ、きっと最初は頭まわってなかったんだ。
というか一人称はこれでいいのか?
男か女かわからんのに、
いや、わからんからこそか?
性別どちらでも私ならいけるか?
いや、男は微妙か
まあ、私でいいや。
どうせ誰も聞いてないし
奴「うるさいなぁ」
えっとまさかテレパシった?
それともコイツー
奴「うん、テレパシってるよ。その辺の。私がどうしたとか言ってるやつ。」
ー危ないやつか?
えっとえっとおいおいマジか。
思考だだ漏れかよ。
奴「こっちだって、自分が考えてるとこに被さってくるんだ。良いもんじゃないよ。
なんか失礼なこと考えてるしね。」
うん、マジっぽいな。最後のとことか。
「どうにかならないの、それ。」
取り敢えず離れてみるか。
5メートルくらい離れたかな。
「おっ、消えた。離れてみ、ぐらいの所で聞こえなくなった。」
キャラ変わったのは、
あれだ、一人ぼっちの教室効果だな。
なんか変なこと言ってみたくなるやつ。
なんか違う?
未完の状態で初投稿してしまいました。
連載で続き書くかもしれません。
できるだけ「私」の思考をリアルタイムな感じで書きたかったのですが、しんどかったです。書いてて訳わからなくなります。
やっぱり思考にも、言葉にならないようなのがあると思いますし。
そういう言葉にならないのをどう表すか。というのも小説を書く醍醐味だったり、やっぱり難しいとこだったりするんでしょうね。
それでは
(^o^)ノシ