第三話「盗賊にも色々あるんだよ」
なんか無理矢理すぎるかも知れないけどやっちゃたぜ!
ではどうぞ!
ストラウドと旅を初めてから数時間たった今、俺達は平野を歩いていた。
この平野をもうしばらく歩いていると町があるらしいからとりあえず今はそこに向かっている。
そして俺は今凄くストラウドに言いたい事がある。
「ハァハァハァハァ。ま、待ってくださいよ〜!そろそろ休みませんか....?」
こいつ本当に体力がない!まじで足手まとい!!
いや逆に俺がありすぎて、あいつが普通なのかもしれない。
だけど、あいつ一応修行していたはずだからもう少しぐらい体力があってもいいんだがな.....。
「ねぇ....アイデットさん....?ほ、本当に休みませんか....?」
「仕方がないな、じゃあ少しだけだぞ?」
本当ならまだまだ進みたいが、こいつに倒れられても困るしな。
一応こいつはアイツが居るかもしれない『アカニア共和国』に行くための案内人だからな。
「本当ですか!?やったぁぁぁぁ!!」
ストラウドはそう叫ぶと
その場に寝転んでしまった。その行動にイラッとした俺は寝転んだストラウドの腹を、
ドスッ!
「ふぐぅ!?」
ある程度力をいれて踏んでおく。だって疲れたから休みたいって言ってたくせになんか元気そうだし。
「ひ、酷い.....。」
ガクッ
ストラウドはそう言うと気絶してしまった。
あれ?力加減を間違えたか?まぁ、大丈夫だろ。こういう奴には....何だっけな?確か....ギャ、ギャ、ギャ?
「ギャグ補正です....。」
「お前気絶してたんじゃなかったのか?て言うか人の心の中を勝手に読むんじゃない!」
とりあえずまたイラッとしたので腹を、
ガスッ!ガスッ!
「ぐぼぉ!?」
ガクッ
二回殴って気絶させておく。今度のはすぐすぐ目覚めないだろう。多分小一時間ぐらいは目覚めないはずだ。さっきより力をいれたからな!
とここで俺は気づいた。
ついノリでこいつを気絶させたが、こいつが起きないと先に進めない事に。
「まぁ、いっか....。とりあえず座るか。」
俺は気絶したストラウドの腹の上に座った。
座った時に「ぐぇ!?」と言う声が聞こえた気がしたが気のせいだろう。
今のこいつは椅子だ。ただの椅子だ。俺専用の椅子なんだよ。椅子が座った時に反応する訳がない。
まぁ、バカな事を考えるのはとりあえず止めよう。でも暇だな.....そうだ!!ボーとしておこう!
そう思った俺は早速ボーとすることにした。
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「おい、兄ちゃん?」
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「おい!聞いてんのか!?俺達は......。」
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「テメェ聞いてねぇだろ!?ふざけやがって!少しぐらい反応しやがれ!!」
ブチッ!
「さっきからギャギャうるさいんだよ!人が気持ちよくボーとしていたのに邪魔しやがって!!」
周りを見るといつの間にか変な五人に囲まれていた。こいつらマジで人が気持ちよくボーとしていたのを邪魔しやがって!たたですむと思うなよ!
「こいつ.....おい、やっちまえ!!」
リーダーみたいな奴がそう言うと他の四人が襲いかかってきた。しかも素手で。もう舐めているとしか思えない。
とりあえず俺は立ち上がり、敵の攻撃から身を守るために気絶しているストラウドを....
ヒョイ
ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!
「!?なっ、ちょっ、何で殴られ....ぐふぇ!?」
盾にした。殴られたからか知らんがストラウドが目覚めた。
そして俺はその場にストラウドを放置して少しだけ距離をとる。
すると襲いかかってきた四人はストラウドを囲んで、
「お前でもいいわ!くそ!くそ!ふざけやがって!」
「何で俺達はそこに居る変な奴に従わないといかんのだ!?」
「別に俺達盗賊したくねぇし!!」
「家族さえ人質じゃなかったらな!俺だってな!」
ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!
「ちょっ、八つ当たり!?八つ当たりハヨクナイヨ!?」
ストラウドをリンチしていた。どうやらこいつらは盗賊らしいが、したくてしている訳じゃないらしい。
盗賊にも色々事情があるんだな。この歳になって教わる事になるとは思わなかった。
それにしても、
ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!
「ちょっ、マジで止めて!分かった分かった!た、助けるから!家族とかも助けるますから!だからリンチはやめてぇぇぇぇ!!」
「ハハッ!」
ストラウドのリアクションは本当に面白いな。
最高だぜ!役立たずだと思ってすまん!ギャグ要員としては最高だわ!
て言うか見てみろよ!あのリーダーみたいな奴の顔、他の四人がこんな事を思っていた事を知って顔色が悪くなっているぜ!
「テメェ弱いくせにどうやって俺の家族を救うって言うんだよ!」
「ザコのくせによ!」
ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!
「いや、助けるのは...痛い痛い!俺じゃなくってそこの人だから!」
「ハァ?」
何言ってんだこいつ?何で俺が助けなきゃならねぇんだよ?
「何言ってんだ!?あいつが何者かは知らねぇがな!あそこのトップはな、雷を使う上位クラスのテンペルスなんだぜ!しかもかなりの使い手だ!勝てる訳がねぇ!」
ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!ガスッ!
てかあいつなかなかタフだな。あれだけ殴られてもまだ気絶しないなんてな。
ただのザコだと思っていたけど、ただ俺が強すぎるだけか(笑)
「痛い痛い痛い痛いぃぃ!き、聞いて驚くなよ!あの人はな、《黒き殲滅王》と呼ばれたアイデット・クラウザーさんだぞぉ!!」
それを聞いた瞬間、四人の動きが止まった。
そしてこっちを見て、
「な、何だって....?あの闇の使い手の最上位クラスのテンペルスの.....?」
「こ、こいつが《黒き殲滅王》だと.....?」
「よ、よく見てみろ!あいつ赤い瞳に、黒髪で、黒のコートを着ていて全身黒ずくめで、腰に刀を差しているぜ!い、言い伝えと一緒だ!」
「あ、あの生きた伝説のアイデット・クラウザーだって言うのか.....。」
止めろぉぉぉぉ!恥ずかしいから止めろぉぉぉぉ!!その《黒き殲滅王》ってのも、生きた伝説とかいうのも止めてくれぇぇぇ!!
て言うかリーダーみたいな奴完全に空気だな....。
てかいつの間にか四人が俺に向かって土下座していた。
そして、
「お、お願いだ!助けてくれ!!」
「俺達の家族を助けてくれ!!」
俺に助けを求めてきた。
や、止めろ!俺は助けてくれと言われたら断れないんだよ!
仕方がない....助けるか......。
「分かった、引き受けよう。安心しろ。お前達の家族は俺が必ず助けてやる。」
「ほ、本当か!?」
「か、感謝する!!」
たくっ、俺もまだまだ甘いな......。
俺はとりあえずフラフラしているストラウドを、
ヒューン!
「えっ、ちょっ、あぎゃ!?」
「ぐぇ!?」
ちょっと力をいれてリーダーみたいな奴の方にぶん投げて激突させた。こんなめんどくさい事になったのはこいつのせいだからな。
もう少しぐらい痛い思いをしてもらわないとな。
「じゃ、早速そのトップとやらが居る場所に案内して貰おうか?」
「は、はい!」
そして俺は気絶したストラウドとリーダーみたいな奴を引きずりながら、そのトップがいる場所に向かった。
もの凄くめんどくさいがな..........。
あと、キャラ設定を追加しました!
よかったら見てください!
あと、感想とアドバイスをお待ちしています!