第二話「再会と旅立ち」
なぜか最初の予定よりもの凄く早く更新出来た....。
何故か、『哀れな囚人くん!』よりこっちの方が書けるんだもん。
いや、サボっている訳じゃないですよ!
ちゃんと『哀れな囚人くん!』も書いてますよ!?
ただ水着が......
まぁそれは置いときまして、ではどうぞ!
あれからしばらく歩くと、小さな町に着いた。
この町の名前はハレーラと言って、この世界『最後の楽園』にある三国の内の一つであるグレハ王国の西側の方面にある町らしい。ストラウドが町に向かう途中に教えてくれた。
町にはテンペルスと人間が一緒に笑ったり、遊んだり、暮らしたりしている光景があった。
どうやらストラウドが言っていた事は本当だったらしい。やっぱりアイツはこの世界に居る可能性が高いな.....。
そんな事を考えていると、ある一軒の家にたどり着いた。
「ここが僕達が暮らしている家です。父さんは多分中に居ますよ。じゃあ入りましょうか。」
「分かった....。」
俺はストラウドの後に続いて家の中に入った。
すると、そこには見覚えのある男の姿があった。
「父さんただいま〜。」
「おう、なんだ今日は妙に早いじゃねぇか。一体どうし....た.......。」
その男は俺を見た瞬間、固まってしまった。
俺は固まってしまった昔の戦友である男に久しぶりの挨拶をする。
「久しぶりだなクリール。数百年ぶりか?」
するとクリールは大きな声で、
「クラウザァァァァァァァァァァァァ!!!!」
と俺の名前を叫んだ。
とりあえずうるさいので、
ガスッ!
「がふぅ!?」
「うるさいぞクリール。いい加減にしないと殴るぞ?あっ、もう殴ってるな。まぁ、いいか。」
「あ、相変わらずだなそういう所は.....。」
クリールは膝をつき、自分のお腹を押さえながらそう言った。
こいつもいい反応をしてくれる所は変わってないな。嬉しいかぎりだ。
ハッ!?いかんいかん、本題に入らなくては.....。
「ところでクリール。再会を楽しむ前に聞きたい事がある。」
「何だ!?今なら何だって答えてやるぜ!俺の秘密でもな!」
「いや、お前の秘密は別にどうでもいい。」
「そうか.....。」
クリールは何故か落ち込んでしまった。
だって別に今はお前の秘密何かどうでもいいし。
それにそんな事よりも聞きたい事がある。
「アイツの事なんだが......。」
「アイツ....?ああっ、アイツの事か!?」
さすがクリールだな。俺がアイツと言っただけで分かってくれたらしい。
「悪いがストラウド、ちょっとの間家から出ていてくれ。俺はクラウザーと二人だけで話をするからな。」
ストラウドはクリールのこの言葉で何かを察したらしく、
「分かった、じゃあ俺は出かけてくるよ。ゆっくり話していてくれよ。」
と言ってすんなり家から出ていった。
「これでちゃんと話ができるなクラウザー。」
「そうだな。」
「で、お前はまだアイツの事を探しているのか?」
クリールは真剣な表情でそう聞いてきた。
「まぁな、俺にはアイツしかいないんでな。」
なので俺も真剣に答える。
「お前はやっぱり変わってないな....。言っておくがこの世界に来てから一度も会ってないから俺は何も知らん。」
「そうか.....。」
やはり簡単にはアイツは見つからんか.....。まぁ、こいつがアイツの事を見つけていたならすぐに教えてくれていただろうしな。
「だが、この国じゃないが東の『アカニア共和国』にある町が盗賊達に襲われた時に凄い雷の使い手が現れてその盗賊達を一瞬で倒したと聞いた。もしかしたらその雷の使い手がアイツかもしれないな。」
「なに!?本当か!?」
その情報が本当ならもしかしたらその『アカニア共和国』にアイツが居るかもしれない!
「ありがとうなクリール、早速向かう事にする。」
俺はそう言ってクリールの家を出ようとした。
だが、それの行動はクリールのある言葉によって止められた。
「お前『アカニア共和国』が何処にあるか分かるのか?それに金はどうするんだよ?」
「それは.....。」
忘れていた....。
いつもは別に目指す所は特に無かったから適当にその世界の全ての場所を旅しているからそんな事は一度も考えたこともなかった......。
それにいつもは珍しい物をを売って金にしていたが、今回は特に珍しい物なんか持ってないからこの世界の金が手に入らない......。
「まぁ、安心しろ。俺が金をやるよ。」
「ほ、本当か!?」
俺がそう言うとクリールにもの凄い笑顔で
「ああ、ただし条件がある。」
と言ってきた。何か嫌な予感がする.....。
「な、なんだ....?」
「条件はストラウドを一緒に連れて行って欲しいんだよ。」
「ハァ?」
何を言っているんだこいつは?あいつを連れていけとな?意味が分からないどうしてだ?どうしてそうなる?
「あいつは素質はあるんだよ。後、あいつに聞いたと思うが俺はあいつに自分の力を譲ったんだ。だがな、あいつは全然俺が譲ったあの炎を使えないんだよ。」
「だからって何故俺の旅に連れて行かないといけないんだよ?」
俺には全く理解が出来ない。あいつがあの炎が使えない事と俺があいつを旅に連れて行かないといけない理由がどう繋がるんだ?
「だからあいつに修行をつけて欲しいんだよ。」
「ハァ?白い炎の事は専門外だぞ?まぁ、炎は使えると言ったら使えるが.......。第一お前がつけているんだろ?だったらお前がそのまま修行をつけてやればいいじゃないか?」
「まぁ、そこは色々あるんだよ。それにあいつはお前に憧れているからその分お前がやった方がいいと思ってな。それにあいつは『アカニア共和国』への行き方を知っている。だから連れて行っても損は無いと思うがな?」
確かに.....まぁ修行の件はひとまず置いといてだ。ストラウドはアイツが居るかもしれない『アカニア共和国』への行き方を知っていて、しかも連れていくだけで金が貰える。悪い話じゃない。
「分かった.....。だが、ストラウドが行くっていうのか?」
「大丈夫だ!お前だからな!」
意味が分からないが、本当に大丈夫なんだろうな?
帰ってきたら聞くか.........。
「えっ、本当ですか!?行きます行きます行きます行きます行きます!!」
もの凄く頭を縦に振りながらオッケーされた。
どうやら今回の旅は一人じゃなくって二人らしいな。まぁ、いいか。久しぶりにはな.......。
そしてその日はクリールの家に泊まり、酒を飲み交わした。その時にクリールがどんな風に恋をしたのかをかなりしつこく聞かされた。どうやら妻であるハル・バリクスは数年前に亡くなっているらしい。
久しぶりに泣きそうになった。なかなかのラブストーリだったからな。
まぁ、酒が入っていたのもあるがな。
そんな調子で朝まで思い出話をしたり、お互い何があったかを話していたら朝になってしまった。
そしてそのままストラウドを連れて旅に出ることになった。
「じゃ、ストラウドを頼むぞクラウザー。」
「分かったよ。」
「じゃ、行ってくるよ!」
そして俺とストラウドの旅が始まった。
こんな感じで本当にいいのかな?
よく分かんないや。
ではアドバイスや感想などをくれたらありがたいです。
多分明日ぐらいに設定などを投稿しますのでよろしくお願いしますm(__)m