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童話シリーズ

7/7

掲載日:2026/07/07



『今年も雨だったね』

『毎年のことだね』


手紙を書くと数日後に来る返事


『でもその方がいいよね』

『そうかもね』


罪深き私たちには手紙は1行しか許されてない


それでもその一言だけでも幸せで

ずっと一緒にいた時より近く感じる


それでも互いの暗黙の約束

『愛してる』は書かない


それを書けばきっと会いたくて堪らなくなるから


遠距離恋愛

遠くて近くて……やっぱり遠い


指折り数える365日


雨降れば、逢瀬

晴れれば、それはまるで会食のようで


約束の日が近付けば

わたしはそっと晴れの願いの人形を逆さまにして雨を祈る


地上の子たちの願いと逆だと知っても

二人きりの時間を願うのは罪かしら



一年に一度の恋人の逢瀬


瞳に映る貴方はやはり文字よりも魅力的

愛してると呟けば

同じ言葉を返してくれる



ただ一時の幸せだけは

二人だけのものにさせて







お読みいただきありがとうございます。


毎年七夕は雨が多いなと思っていて、それはきっと織姫彦星の願いなのかなと、雲に隠れた天の川を見上げるたびに思ってました。

人目があると愛も囁き難いですよね。


それに引き離されるほどの二人では、きっと仕事に支障をきたさぬように、手紙も長々書けないかもしれないと。


そんな思いで綴った作品です。




一言でもご感想や、下の天の川(⭐︎)を染めてくださると作者のやる気が雲突き抜けてやる気になりますので、宜しければポチリとお願いいたします〜m(_ _)m


ではhappy七夕〜♬(?)

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