召喚理由
登場人物
主人公 大和翔琉
召喚者 ローズマリー
「モドレナイワ」と今にも消えそうな声で、残酷な事実を告げられた。
『は??なんだと??』
『お前は僕の世界に来てたよな?同じ原理で戻せや!!』
「それがそのー、転移には膨大な魔力が必要なんだけど、充電するのに何百年もかかるのよ。」
「見ての通り我が家は貧乏でしょ?今ドキ、木の家なんてないのよ。グルングルン回ってむしろオシャレな感じよ!」
「ってな、理由で魔王討伐で一獲千金夢見て家宝の転移の宝玉を使ったわけ!国王様から功績に応じて、金貨10万枚!一生遊んで暮らせるお金よ!」
「それにそのお金があれば魔導士に魔力の充電をお願い出来るから元の世界に帰れるかも知れないわ!」
テンション高めでローズが話をしているが、僕はまったく納得いかん。そもそも魔王討伐なんて行ったら生命の危機だわ。
『国王様は何かしてんのかよ?』
「王様のところは、聖剣エクスキャリバー、、聖弓アルテミス、聖盾イージス、聖槍グングニル、賢者の杖の使い手を召喚したらしいわ。」
はっ???完全に勇者御一行様じゃないですか。描いた絵で魔王討伐だと??
『ノートにエクスキャリバーを描けば俺も使えるのか?』
「それは無理ね。あなたにその属性ないもの。」
『完全に詰んでるじゃないか!!お前はなんの勝算があって召喚したんだよ!そんな貴重な宝玉なら売れば金になっただろう!』
「それもそうねー。でも、それを言ってももう遅くね?」とペロッを舌を出しておどけて見せた。
魔王討伐は勇者様御一行を任せるとして、この世界でも絵は描けるからまぁいいか。現世の僕の扱いが気にはなるけどもうどうしようもないしな。
まぁ、魔法のファンタジーの世界に来れたのは良かったともとれるか!!
よし前向きに行こう!!
ただしローズだけは許さん。
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次回、魔法世界の理