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〜終わらない戦争〜

時にして元化20年、大ゾンネ帝国は敗北した。

そしてその85年後、万和11年、再びゾンネ国は戦火に巻き込まれようとしている。


「暇だなぁ、」

別に暇ではない。暇であるべきではない。なぜなら今はテスト期間だからな。

「しゃーなしに、世界史でもするか。」

俺は世界史が一番好きだ。不謹慎と言われるかもしれないが、世界大戦中の兵器はとてもかっこいい。

あと、首都陥落寸前まで追い込まれても、そこから巻き返す展開とかがとてもいい。


しかし最近の兵器はけしからん。何せ、あまりかっこよくないからだ。戦艦から砲台が消え代わりにミサイルを搭載されたり、、、


おっとそろそろ勉強しなければ。

「元化20年核兵器がヴァインゼル、ランクリフに投下され敗戦に追い込まれた。」


「うっす」

「はよぉ」

眠そうなこいつはエヴァルト・アイジス。

こう見えて実は頭が良く冷静で、戦略ゲーがうまい。

「なぁハイス、昨日のニュース見たか?」

「見てねぇけど、」

「ツィントルム王国の兵がフーツェン州に集まってきてるんだってさ。」

「それがどうした、いつもの軍事演習だろ。」

「いやそれがな?どこか違うんだよ今回は。ツィントルムって今年で建国100年だろ?」

そういえばそうだったな。前の王朝の後継が暗殺され、当時の国王が崩御した時に新しい国を作って大陸を支配した。

「それと何が関係あるんだよ。」

「お前まだわからないのかよ。建国100年だから70年前からの野望を果たそうとしてるんだよ。」

「ということはグロスインゼル公国を攻めるのか?」

「そゆこと。近いうちに戦争なるかもしれんから備蓄しとけよ。うちの国は水以外の資源に恵まれてないからな。」

資源がないのは前の大戦からわかっていることだが、、

うーむ、本当に戦争するのか?でもツィントルムだからやりかねんな。あの国はいわゆる独裁国家だ。王に逆らったり悪口を言うとすぐに粛清される。

グロスインゼル王国は前王朝が崩壊した後大陸を制しようとしたもう一つの国だ。しかしそれに敗れ、今はグロスインゼル公国としてターヤン島に国家を建てている。

ツィントルムは人口が多い上に建物も外見だけはしっかりしていたりするが、グロスインゼルはゾンネの技術を継承しており、かなり技術的に進歩している国である。

しかし、ツィントルムは軍に力を入れているので、グロスインゼルとの戦争に他国が干渉しなければ勝つと言われている。


おっとすまない、心の中でオタク特有の早口が出てきてしまった。

そう。あくまで他国が干渉しなければの話だ。


さて、テスト前だから副教科以外はほぼ自習の一日だった。おっと、副教科と言ってはいけないらしい。実技強化と言わないと先生の尺に触ってしまうからな。


さて家に帰ってニュースでも観ますか。


ガチャっ

「ただいまー」

まあ誰もいないんだけどね。

父は今単身赴任で海外に行っている。

そしてなんと母は...34歳で不倫だ。

デートどころか毎回毎回気持ちよくなることをしているそうで。34歳にもなって元気なことだ。

まぁ実質家庭崩壊だな。おそらく母が帰ってくるのは明日だろう。ニュース見ろって言われたしテレビでもつけておくか。


     ピロンピロン‘’ZNNニュース速報‘‘


  ツィントルム王国がグロスインゼル公国を包囲。


「え...?」


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