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4/4

4直し。次の約束をしよう

「ほら。ここだ」


「ふぇ。着いちゃった。………って、え?ここ?本当に?」


恥ずかしくてもだえていた月菜だったが、俺の家を見て一瞬で表情が変わった。困惑が前面に出ている。

それも仕方ないだろう。俺の家、でかいんだから。中学時代に喧嘩を売ってきた奴らから巻き上げた金を使って、ちょっと奮発した買い物をしてしまった。

そう。買い物である。借家ではなく、購入した家なのだ。だいたい2000万くらいした。


「ほら。入るぞ」


「う、うん」


俺はくっ付いている月菜を連れて家に入る。元々セキュリティはたいしたことないのだが、俺が勇者の力を使うことによって難攻不落の要塞となっている。例え核爆弾を落とされようともこの家は無傷で残ることだろう。俺の自慢の家なのだよ。

……おっと、今は家の自慢をしている場合ではないな。月菜の相手をしてやらないと。


「さて、どうする?このままベットまで行くか?それとももう少しゆったりするか?」


「え?……ええと。シャ、シャワーだけ浴びたいかも」


「分かった。月菜が上がったら俺も浴びよう」


着替えはどうするんだと思うかもしれないが、それは事前に買ってある。都会って便利だよな。同じ建物で食材も服も買えるんだから。

ただ、月菜は何階に自分がいるのか分からなくなって混乱してたけど。


コポコポコポッ。

月菜がシャワーを浴びている間に俺はお茶の用意をしておく。俺を待ってる間に月菜も落ち着きたいだろうからな。飲み物を用意しておくのは大切だと思うぞ。


「上がったよ」


「おお。そうか」


暫くゆっくりしてると、月菜が浴室から出てきた。入れ替わるように俺も服を脱いでシャワーを浴びる。そして、少し時間をかけて出て行き、


「月菜」


「う、うん」


俺が時間をかけたことで覚悟は決まりきったようだ。俺たちはそのまま俺の部屋まで行き、


「初めての思い出は最高にしないとな」


「きゃっ!?」


月菜をベットに押し倒す。そのまま俺も上に覆い被さり、唇を塞いだ。


「んっ//」


唇を離すと、月菜の口から熱のこもった声が漏れる。もうそういう状態になってるな。


「今夜は寝かせない……訳にもいかないか」


「もぅ。いけず」


いけずと言われても、こればかりは仕方がない。明日は俺も月菜も学校があるんだから。

今は9時くらいだし、せいぜい2時間が限度だろう。その間、せいぜい楽しむとするか。


「起きてられないくらい、激しくしてやるよ」


「あっ///」



何てことがあって次の日。


「ほら。手を貸してやるから」


「うぅ。……この恨みは忘れないから!」


よろよろと立ち上がる月菜。早く眠らせるためとはいえ少々激しくしすぎてしまったようで、足腰に支障が出ていた。歩くのもやっとという感じである。ベットから起き上がらせるのもなかなか大変だったし、流石に俺も反省しているぞ。

そんな月菜に謝ってなだめつつ、俺たちは朝食を食べる。昨日買った食材を使って、少し豪勢な感じで作ってみた。月菜へのお詫びと言うことで腕を振るってみたのだ。


「………料理まで上手いなんて!どこまでイケメンなの!」


なぜか月菜は悔しがっていたが、俺にはよく分からない。とりあえず機嫌は直してくれたので良しとしよう。


「じゃあ、またな」


「うん。また」


朝食を食べ終わった俺たちAHそれぞれ支度をして家を出る。月菜は一旦家へ戻って荷物を整理するらしい。因みに連絡先の交換も済ませており、今度暇なときに俺を呼んでくれることになっている。


「……今日は、誰かに話しかけないとな」


昨日は結局友人を作ることが出来なかった。月菜って言う予想外の知り合いはできたものの、高校デビューとしては失敗の部類だろう。どれだけ時間が掛かったとしても今週中には友達を作っておかないと、ぼっち確定しかねない。頑張って自然な感じで話しかけるぞ!

そう意気込んで、学校へ向かう。そして、教室に入った瞬間だった。


「あっ!石川!」

「おはよう!」


「ああ。おはよう」


男子2人から話しかけられた。まさかの向こうから話しかけられるパターン。これはあれか?カラオケとかに誘われるパターンなのか?いやっふぅ!最高だぜ!!


「「俺たちにモテる秘訣を教えてくれ!」」


「………は?」


意味分からない。とりあえず分かるのは、俺の高校生活は俺が思い描いていたとおりにはならないということだ。俺の理想へ至るのはいつになる事やら。





「やり直したい異世界帰りの勇者は昼だけ自重してる ~昼は秀才、夜はイケメンやってます~」【完】

この作品は一旦ここで終了です!

この作品の他にも同じような短さの作品を投稿しているので、作者のページから「長編化予備群」のシリーズを覗いて頂ければ!!

人気があった作品は長編化します。勿論この作品も……チラチラッ(ブックマークや☆をつけて頂ければ、続きが書かれるかも……



すでに

弁当に髪の毛が入ってたので文句を言ったら隣の女子が話しかけてきた 女子「髪の毛と爪と○液、どれが良い?」 僕「え?○液」

を投稿済み。

また、1時間後から

『運』極振りの美少女と行く異世界 ~俺までその狂運に巻き込まないで下さい~

を毎時投稿開始します!宜しくお願いします!

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