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とある時間軸のレムリア期アトランティス期の回想記  作者: ラーヒー
第一章 レムリア期1人目。クリスタルシティでの学生生活
8/9

レムリア期1人目。その8、ラウンジからイベントを楽しみました

客室からラウンジまでは、直接行けます。

客室のドアに機能があり、このホテル内の移動ならば、部屋のドアを開けるだけでできるようです。



私は、ホテル内の雰囲気をまた少し感じてみたかったので、ドアの機能を使わずに、廊下に出ました。


そして、少しだけ軽く飛びながら、ラウンジに向かいます。






ラウンジの入り口に着くと、すぐに、脳内に、ホテル側からのアナウンスが響きました。


通常利用ですか?

イベント利用ですか?


と、たずねられました。




私は、イベント利用を選択しました。


すると、

『表示空間モード』による演出になる旨を伝えられ、無事確認した旨をホテル側に伝えました。




そこからは、引き続き『表示空間モード』で、普通にラウンジに入り、空いている席を探します。




ラウンジは、フラットな広い空間ですが、間仕切りこそ見当たらないものの、各ブースに分かれているようでした。


個人的な部屋探しとは違い、いまの『表示空間モード』のままでも、満席にはならないシステムのようです。


利用中の席と空席がランダムに表示され、色々な人が集う劇場や店舗などでも、このタイプのシステムが採用されているとのことです。


(この情報も、前回のその7に続き、後に会う『ある人』に教えてもらいました。)




私は、四方がガラス張りで天井がとても高いこの空間フロアの、真ん中あたりにある、ゆったりとしたソファを選びました。



そして、

席に着こうとすると、





おーい。待ってましたよ!




と、

目の前で『ある人』が、手を振っています。




「あれっ?マスター?!」




それは、

今日昼間、クリスタルシティの麓で別れ、私を送り出してくれた、マスターでした。





「ええ??待ってたって??どういうことですか??」




マスターに、


まあまあ座ってください


と促され、私は席に着きました。

マスターの登場にとてもびっくりしているさなかですが、ソファの座り心地が予想以上に気持ち良くて蕩けそうになりました。





このソファ、良いですよね





マスターが言います。


マスターは、クリスタルシティの麓まで私を送ったあと、このホテルにチェックインしたとのことでした。


さらには、このラウンジの待ち合わせ機能を利用して、私を待ち、私が来たら、私が選んだ席とマスターが選んだ席を繋げたとのこと。




割とシンプルな仕組みでしょう。

せっかくね、久しぶりに来たので、私もしばらく滞在するつもりですよ。






懐かしい…、…といっても、今日の昼間は一緒にいたのですが…、ずっと親しんできたマスターの笑顔に、嬉しい気持ちになりました。





「私が、このホテルに今日泊まることは?、知っていたのですか?」





そうなれば良いなとは思っていましたよ。

もしもあなたが他に泊まることを選んだなら、誘いに行くつもりでいましたよ。





「誘いに?」






ええ。

今から始まるこのイベントにですよ。

クリスタルシティの授業はどれも楽しいですからね。


さあ、始まるようですよ。










マスターがそう言うと、場内の照明がゆっくりと落ち始めました。





照明が完全に落ちると、頭上から、


キラキラキラキラ キラキラキラキラ


と、

七色の光の粒が降ってきました。





それが、中央広場の七色の噴水の水滴だと気がつくと、、、、とたんに、その背景が出現しました。



街を行き交う大勢の人々と一緒に中央広場にいるのに、確かに今はこのラウンジのソファでゆったりとしているという、不思議な感覚になりました。








色々な楽器、歌声、たくさんの音色が混じり合っていて、たくさんの曲が同時演奏されています。

リズムも様々です。


なのに、どの曲も美しい調和した状態で流れています。




踊っている人々が、あちらこちらにいます。


踊り方は、みんなばらばらです。

同じ動きの人達もいます。





何かの楽器の振動に答えるように、噴水の水が踊ります。



踊る水を見ているうちに、ラウンジにいる人々と意識が繋がりました。個性を共有(アップデート・調整)しています。


そして、そうするうちにすぐに、クリスタルシティ自体の意識体と繋がりました。





『この瞬間を祝福します。クリスタルシティにようこそ』


私の心にメッセージが届きました。


楽器の音や踊りの振動も、心に響いています。









…。


…。


…。




気がつくと、朝でした。


私は、ホテルの自室のベッドにいました。



「…、ええと、、、昨日、ラウンジでマスターとイベントを見て、、、、」


どうやら、イベントのさなかに気を失なったみたいです。


気を失ったというよりは、睡眠に入ったようでした。



昨日、クリスタルシティに到着してからダウンロードし続けていた情報を、睡眠中に整理しているかんじです。


まだ眠くありました。



私は、再び、眠ることにしました。







…。


そこからは、3日ほど眠り続けました。












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