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とある時間軸のレムリア期アトランティス期の回想記  作者: ラーヒー
第一章 レムリア期1人目。クリスタルシティでの学生生活
7/9

レムリア期1人目。その7、中央広場のホテル

このとある時間軸の、とあるレムリア期の、とある時代の、とあるこの地域には、


まだ、通貨の概念がありません。


あと、

交換、対価、正当な報酬、義務、勤勉、勤労、怠惰、、、、、etc.


の概念もありません。

『非表示空間モード』のまま、私はクリスタルシティをのんびり歩いています。




「さて、どんなところに住もうかな。」




飛ぶこともできるクリスタルシティ内であれば、移動には困らない様子なので、学校から遠くても大丈夫そうです。






歩きながら街の情報を色々感じていると…、


このクリスタルシティには、寮やホテルのような宿泊施設もあることがわかりました。



もちろん、寮もホテルも、予約はいらなくて好きなタイミングで好きな部屋を利用できるようです。





中央広場の近くに、大きなホテルがあるので行ってみることにしました。







ホテルの入り口手前で、『表示空間モード』に切り替えました。


とたんに、あたりに人々があらわれ、賑やかな声や何かの音楽のようなものなども聞こえてきました。




ホテルのフロントのようなところにいくと、見た目はヒューマノイド姿の精妙な人形のような、案内システムが対応してくれました。




まず、

フロント脇にある、直径1メートルほどの円の上に立って、このホテルの利用説明情報をダウンロードしてください。

とのことでした。


その後は、正面にある階段前からは、『非表示空間モード』に切り替えて、お好きな部屋をご利用ください。

とのこと。






私はとりあえず、フロント脇の円の上に立ちました。


担当官のSさんが情報を施術してくれるときには『非表示空間モード』になるようですが、

このホテルの円での施術は『表示空間モード』のままでした。




それは、

学校関係のプログラムとは違って、ホテルの利用説明情報は情報量も軽く、ホテルを利用しなくなれば自然に消えるものだかららしいです。


(と、これは、この後、『ある人』から聞いたはなしです。)





円の上には1分ほど立っていました。


そして、フロントフロアの正面階段の方に向かいました。


言われたとおりに『非表示空間モード』にきりかえます。


途端に、あたりが静かになりました。





正面階段は、わりと大きな階段です。

少し登ると、広い踊り場になり、左右に分かれます。


軽く飛行します。



ホテルの外観的には、4階か5階建てくらいでしたが、その倍くらいの高さがあります。


他にも、ホテルの外観からは想像できないとても広い中庭があります。また、ライブラリーのような別棟や、ラウンジやイベントスペースなど、ホテル内施設もたくさんです。




私はなんとなしに、8階のとある部屋を選びました。


何もない空間です。

ホテル側から提供されている、この部屋用の幾つかの内装パターン(デザイン集)のうちのひとつを選ぶと、

すぐに、それが、何もなかった空間に実装されました。


実装されたうち、とても大きなベッドを、ダブルサイズくらいのシンプルなものに変更しました。


窓も、バルコニーがあるものに変更しました。


バルコニーに出ると、景色が選べるようなので、選んでみました。


南向きにすると、クリスタルシティの入り口が見えました。


北向きにすると、シリウスの神殿や夢見を司る存在達の住まいがみえます。


西向きは、学校が見えます。


東向きは、色々な研究施設や農園や、遠くに丘が見えています。


日が暮れてきました。

どの方角の眺めも素敵で、クリスタルシティが美しい街であることを再認識しました。




バルコニーからの眺めは、とりあえずは、北向きを選びました。

今日ゆったり座って景色を眺めていた広い階段や、神殿周辺や夢見たちの住まいの灯りが、ハートチャクラが反応するほどに、神聖でとてもとても純粋な営みの灯りに感じたからです。








私はバルコニーに、椅子を用意しました。


(ホテル提供の選べる備品カタログのようなとこれから選び、実装したかんじです)






『表示空間モード』に切り替えました。

中央広場を行き交う人々や、空を飛んで移動する人々の姿があります。


何かの音楽がきこえてきました。

バルコニーから左手下方向を覗き込むと、噴水のあたりで誰かが何かを奏でています。





私は椅子に座り、しばらくの間、街の音を聴きながら景色を眺めていました。












「・・・・・・」












そして、どれくらいかの時間が経ちました。




夜になりました。







どこからか花の香りがします。


どこからか何かの音がします。


どこからか色々な人の声がします。


どこからかの色々な何かの気配がとても豊かに感じました。










気がつくと、ホテルから案内が届いていました。

イメージの中でその案内を開封します。




どうやら、これから、中央広場の噴水の前で、ホテル主催のイベントがあるようです。


各客室からイベントは楽しめるようですが、ホテル内のラウンジやイベントスペースから見ると、またひとつ違う趣向が体験できるとのお知らせでした。






私はなんとなく、


「ラウンジに行ってみようかな」


と、思いました。














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