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夢を叶えろ!  作者: 鈴月桜
第2章 高校1年夏
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第2-41話 真夏の悲劇

(祐輔)


学校に帰ってからも、学校関係者やOB主催で祝勝会を開催してもらい、忙しい1日が終わった。


そして翌日


今日は練習が無いため、家に帰る者、合宿所に残って練習をする者等、それぞれが休暇を過ごしている。


俺は甲子園出場を決めた報告と、絶対に優勝して結婚を前提に付き合う許可を勝ち取るため、彩香の両親がいる家に向かった。


電車に乗り、いつも何とも思わない亀戸までの道のりも、今日ばかりは近づいていくたびに、妙に緊張が増していく。


電車は駅に着いて、改札を降りてマンション群がある15分程の道を歩いた。


マンション群が目に入る。


あ〜緊張する。


敷地内に入ると、一番駅に近いA棟があり、彩香がマンション前で俺を待っていた。

彩香が手を振って駆け寄って来る。


「祐輔!」


久し振りに二人で会うのに、心が揺れながら、彩香の方に急ぎ足で向かった。


今までは隣に居るのが当たり前であったが、4月からの4ヶ月間は、とても長くて本当に久し振りに会う感覚に陥る。

改めて彩香の事が好きだと認識するのであった。


目の前に彩香の姿が写り、何故か緊張してしまう。


「ひ、久し振り」

と頬が赤く染まってしまう。


「もう、祐輔らしく無いなあ!お父さんは出掛けちゃったけど、お母さんが待ってるわよ。」

と俺の手を繋ぎ、引っ張る様に家に誘導してきた。


「う、うん」


家まで手を引っ張られて、家の前に着いて、親に話す事を整理する前に玄関を開けて、中に入った。


もう考えるのは止めよう!

靴を脱ぎ「おじゃまします」と家に入って行った。


すると彩香の母が近づいてきて

「祐輔くん凄かったね。TV画面に張り付いて観てたわよ。甲子園おめでとう」


少し戸惑いながら「あ、ありがとうございます」


すると「もうパパとの約束も叶ったも同じじゃない」


「いえ、それは・・・」


「大丈夫よ、私が説得するわ」


「はあ、でも約束は約束ですから、僕は全国で一番のピッチャーになります」


でも、その様に言ってくれる彩香の母の言葉は嬉しかった。


その後も彩香と母親と3人で、会話を弾ませながら、楽しいひと時を過ごした。


「今日はありがとうございました。」

と席を立ち、帰り支度をする。


「祐輔、実家に行くの?」


「うん」


「実家に戻る前に、ちょっと歩こう」


「うん」


心が晴れやかなでいか、俺も実家に帰る前に彩香と二人で一緒にいたかったので、自然と顔が緩んでいた。


家を出ると彩香が

「ねえ、中学校行こうよ」


何処でも良かった。彩香と一緒ならば

二人は手を繋いで、中学校までの懐かしい通路を歩いていく。


(まだ、たいして日が経っていないのに、妙に懐かしいなあ)


学校が見えて来た。


グラウンドから野球部の声が聞こえる。


彩香と俺は手を繋ぎながら、道路向こうの野球部のグラウンドに向かって道路を渡った。


するとグラウンドからボールが飛んできた。


彩香がそのボールを取ろうとしたが、弾いてしまい、ボールが道路に転がっていく。

慌てた彩香は、ボールを追いかけて道路まで拾いに行くと自家用車の目の前に飛び出してしまった。


車のクラクションが鳴る


「彩香!」


俺は彩香に飛びついて、車との衝突を防いだ。


イタッ!


足に激しい痛みが襲う。


彩香を飛びついて彩香の身は、車から逃れたが、俺の右足は間に合わず車と衝突したのであった。


激しい痛みに右足を抱えて、地面を転がった。頭も打ったのだろう、意識が薄れて行く。

薄れいく意識の中、ボンヤリと救急車の音を聞きながら意識を失った。


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