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夢を叶えろ!  作者: 鈴月桜
第2章 高校1年夏
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第2-27話 いざ

3回戦突破


僕は歓喜を仲間と祝う事なく急いでロッカーで着替えて、外で待つ父の車に向かおうとロッカー室を出ると、そこには心城学園の選手達が出口の所で僕が出てくるのを待ち構えていた。


耕太「頑張って行ってこいよ。こっちはお前が帰ってくるまで絶対に勝ち続けるからな」


耕太に続いて川田さんも話し始めた

「今日はありがとう。後は任せろ」


「キャプテンすいません。」


「何言ってるんだ、命より大事なものなんてある訳ないだろ」


すると安川さんが続く

「4、5回戦は、俺と加藤に任せろ。何としても勝つから、安心して彼女の命を救ってこい。」


監督「彼女を救ったら、その後は心城学園を救うんだからな。忘れるなよ」


「はい、勿論です。

ただ、実はまだ正式な彼女では無いんです。

移植が無事に終わったら、彼女になる予定ですけど。」


と伝えてから

「じゃあ行ってきます。」

と父の車に向かって走って行った。


あれ?そういえば奈緒が居なかったな?


父の車に着いて、助手席に座る。



後ろで母と奈緒の声が聞こえる。


「何で奈緒が居るんだよ!」


「えっ、勝利ママが一緒に行こうと誘ってくれたからよ。」


すると父が

「病院の近くにスーパー銭湯があるから、きちんと汚れを落とすんだぞ」


母「私と奈緒ちゃんは、しばらくお湯に浸ってから病院に行けばいい?」


「えっ俺だけ行くんじゃ無いの?それにそのままお湯に浸るって?

俺が入院するから一緒に来たんじゃないのかよ!」


「だって、私達は病院では何もやる事ないんだから一緒に居なくてもいいでしょ?」


すると父が

「そうだな。母さん達は、ゆっくりしてから来ればいいよ。俺と勝利は先に行ってるから」


奈緒も喜んでいる。


まあいいか


スーパー銭湯に着くと、急いで体を洗い、一瞬お湯に浸かってお風呂を後にした。


父は車の中で待っていたので、銭湯を出た僕は、再度、車に乗り込んだ。


「よし、じゃあ行こう」


父は車を走らせて、病院に着いた。


病院に入ると入院手続きを行い、病棟に案内され、ナースステーションで採血を行ってから病室に入る。


看護師から入院の説明や明日のスケジュールを説明される。


そして入院用の衣類に着替えて、父と談笑していると、病室に莉乃の両親が入って来た。


明日の移植の事で、お礼をしに来たのだが、その話は最初だけで、途中から夫婦の縁が戻った事が話題の中心に変わっていった。


しばらく話をしてから病室を出て行く。


すると今度は、母と奈緒が病室に入って来た。


病室は一気にシャンプーの匂いが充満する。


「まったく、部屋が臭うんだけど!」


母「あら?いい香りを届けてあげてるんだから、喜びなさいよ。

私だけでは無くて、奈緒ちゃんの香りもするんだから、ありがたいと思いなさい」


すると奈緒も調子に乗って

「そうだ、そうだ!」

と母に続く


まあいいか


父「ところで今日の対戦相手は強かったのか?」



そうだ、父も母も野球の事は殆ど知らないかった事を思い出す。


「奈緒、お前から言ってやれよ!」

と奈緒に言うと


「そんなに強くないですよ」



野球部のマネージャーなのに、お前も知らなかったのか!


「おいおい、そりゃあないだろ!」


「嘘よ。今日の相手チームは優勝候補だったみたいですよ」


ですよって?


まあ、少しは分かってきているみたいなので、ホッとした。


母「優勝候補って、何チームぐらいあるの?」


奈緒「え〜と、16チームぐらいかな」


えっ

やっぱり分かってなかったのか!


そんな会話をしながら、時が過ぎ3人は帰って行った。


さあ明日は移植だ!


莉乃,もうすぐだからな


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