【精術武具総覧〔3〕新・旋風のルスト編、及び、登場予定編】
【銘:黒翼の籠手】
【使用者:ブリゲン・ユウ・ミッタードルフ】
【系統:地精系】
【形態:手袋型でこれで触れた他の器物に地精系の特性を付与する機能を持つ。単独でも白兵格闘時に拳に質量を与える事も可能だが、最大の効果は相対した戦闘相手から見て、精術効果を発している源がなにか? と言う事を誤認させられると言うことで、ルストもブリゲンとの模擬戦闘時にブリゲンが用いた慣性制御効果の発現元がブリゲンが手にしていたナイフであると間違えている。実際にはこの手袋が機能の本体なのである】
【銘:スカラベの衝撃】
【使用者:パリス・シューア・ライゼヒルト(闇夜のフクロウ首魁)】
【系統:火精水精二重属性】
【形態:籠手型形状で複数の子機を同時自立制御する。両手の籠手とその外側にマウントされた無数の黒い球体とで構成され、使用者の意思を感知して子機である黒い球体[スカラベ]を飛翔させて自由自在に操る。火精と水精の効果で仮初の命と意思を一時的にスカラベに与えることで高度な自立駆動を可能にしている】
【銘:ブリギットの乱狂】
【使用者:闇夜のフクロウ幹部(氏名不明)】
【系統:火精地精複合系】
【形態:両手可搬式銃砲型で火弾の連続発射が可能。大型銃の形態を持ち砲弾の連続発射を強く意識して作られた精術武具。単純な敵制圧能力においては高い威力を発揮する】
【銘:カークスの腕】
【使用者:多数】
【系統:火精系】
【形態:標準的な片手用大型牙剣の外見をした精術武具で刀剣としての機能はもちろん、刃峰の部分から炎を吹き上げる。最大の特徴は複数同時使用が原則で、使用中の全体で同調を図ることで、精術適性が劣る使用者でも最大値の威力を発揮可能であるという点。軍隊の歩兵での使用を想定していた】
【銘:イシュタムの涙】
【使用者:デルファイ・ニコレット】
【系統:水精系】
【形態:短銃・拳銃型の精術武具で圧縮された水弾を発射する。理論構築次第では水以外の液体物を発射することも可能】
【銘:天奏のコルネット】
【使用者:タクト・ムーズィク】
【系統:風精系準歌精系】
【形態:楽器であるコルネットの形態をした精術武具で、音波振動だけでなく無音共鳴振動も自在に操る。複数同時攻撃を得意とする領域効果型の特性を持つ。特徴として口を封じた状態で使用するため常時無詠唱発動となる。また、歌精系に有りがちな振動反動による肉体への副作用がないという特長がある。しかし、無詠唱発動が必須なため機能習得が非常に難しい精術武具である】
【銘:胎華の女王】
【使用者:コローノ・インスーロ】
【系統:地精水精亜種肉精系】
【形態:コルセット型。肉体に直に装着するタイプの精術武具。周囲の物質や大気中の元素などを収集固定して肉塊状の物体を高速生成し、そにれより攻撃や防御を行う増殖変形型の精術武具。数ある精術武具の中でも防御力においては最強レベルと言われる。肉塊状組織の生成が主な機能だが、装着者の肉体を改変活性化する事も可能であり、使いこなすと肉体年齢を若返らせる事も可能とか。ただし機能の過剰行使は暴走のリスクが有り、その意味でも非常に危険な精術武具である。ちなみにコローノのドレスはこの精術武具で生成したものである】
【銘:魔女の箒】
【使用者:チエル・ブルーア】
【系統:地精系亜種鋼精系】
【形態:ほうき型の偽装形態を持つパルチザン型の槍状精術武具、伸縮自在であるだけでなく、刃の部分の形状を特に自由自在に変形させられる。また、抗精術素材で作られているため、敵の精術攻撃を弾く特性を持っている。チエルの戦闘技術によって恐るべき武器となる】
【銘:黒豹の爪牙】
【使用者:ヴァガンダ・ヴィルカート】
【系統:火精系地精系複合】
【形態:両手にはめる籠手とロングブーツのセットから成る両手両足装着型の精術武具、使用者の肉体能力を増強するとともに、手足の指先に極めて鋭利な〝爪〟を生成する。アクロバティックな動きや体術での潜入活動や肉弾戦闘に特化した精術武具である】
【銘:アスクレピオスの万の刃】
【使用者:カンティ・プィリジキ】
【系統:鋼精系雷精系複合】
【形態:ペンダント型で普段はアスクレピオスの医精霊を模したペンダントヘッドの形をしているが、聖句詠唱で発動し、医療モードと戦闘モードの2形態が発動する。戦闘モードでは無数のメス状のブレードを出現させることが可能で、それらを連続的に発動させることで敵を攻撃する。医療モードでは医療行為に必要な刃物や鉗子や針などを生成させることが可能で初歩的な外科手術ならこれのみで可能。まさに万能の医療用精術武具である】
【銘:彩虹大師筆】
【使用者:赤 夜龍】
【系統:水精系及び光精系亜種】
【形態:虹色のガラスペンの形をした精術武具で系統は水精系、光精系の特徴も併せ持つ。筆先から立体映像のような幻を描き出すことが可能で、精術の発動内容によっては一時的に物理的効果を伴わせることも可能。非常に扱いにくい超上級者向きの精術武具だが、これを鮮やかに使いこなすところに所有者である赤の優秀さが垣間見える】
【銘:鳴る神の牙】
【使用者:リブロ・リベラ】
【系統:雷精系】
【形態:シンプルな投げナイフ型で数十本と言う複数からなる。単に敵に刺すだけではなく、敵の周囲の地面や構造物に刺して雷撃の結界を構築することも可能】
【銘:豺狼の牙】
【使用者:古 小隆】
【系統:風精系】
【形態:ナイフ型、十字鍔のスティレットナイフで、先端が両刃の疑似刃仕様、ストレートで細身、肉厚なブレードであり突き刺しやすい。風精系としては最強クラスの威力を発揮し、風の刃を生み出すことに特化している】
【銘:音無しのさえずり】
【使用者:淵 小丑】
【系統:風精系】
【形態:口の中に含むマウスピース型と言う極めて特殊な精術武具、音声を増強する機能を持つ他、声を出さずに任意の範囲の指定する人物に、己の意思を送達する事ができる。しかし意思を送るだけであり、相手の意思を読み取ることはできない】
【銘:屍山血河の茨】
【使用者:猫 麗珠】
【系統:鋼製系】
【形態:スリムな形状の籠手型の武器で両手にはめて用いる。無数の針状の突起物を超高速で生成する事が可能。その攻撃射程距離は使用者の技量やコンディションに左右される特長がある】
【銘:氷結城の女王】
【使用者:シュウ・ヴェリタス】
【系統:氷精系】
【形態:両腕で一対になるロンググローブ型で氷精系としては非常に強力な力を持つ。それゆえに制御が非常に難しいとされている】
【カイロスの腕時計】
【使用者:アシュレイ】
【系統:地精風精系亜種時精系】
【形態:真鍮と鋼で微細かつ頑丈作られた腕時計で、一見すると変哲のないゼンマイ式の腕時計。だが、時計のベゼルを回し稼働用ゼンマイを巻く事でまず第一段階の機能が発動、数倍から15倍の身体加速を行う。さらにリューズを押し込む事で第二段階の機能が発動。装着者の時の流れを周囲空間から切り離し10秒だけだが200倍の超加速状態になれる。今から100年前に奇跡的に生み出された精術武具界の逸品とされている】
【銘:闇の魔神のランプ】
【系統:火精系】
【形態:古いスタイルのランプの形状をしている精術武具で、攻撃能力に乏しく環境操作に特化した代物。光の透過を著しく制限する黒い霧を生成、一定領域にその黒い霧を展開することで視覚を奪う事に特化している】
【銘:テシュブの戦棍】
【系統:水精風精亜種霧精系】
【形態:一見すると細長い、人の背丈と同じくらいの漆黒の戦棍に見え、戦闘には向いていないように思われる。しかし、霧を自由自在に生成し、視界の撹乱を行うことに特化した環境操作型の精術武具である】
【銘:白魚の短剣】
【使用者:複数】
【系統:水精系】
【形態:肉厚な両刃のナイフ型の形状を持つ量産型の精術武具で、高速生成された水圧の刃で刃物としての効果範囲を伸ばす能力を持つ。単機能だがそのぶん使用する人間を選ばない】
【銘:怪猫の爪】
【系統:火精系】
【使用者:鈴芳】
【形態:本来は、両手にはめ敵を殴るさいに鉤爪で相手を傷つけるための打撃武器だが、機能としての本体は使用者の肉体を高速活性化させ反応速度と筋力を強化させるためにある。数十倍の筋力と10倍以上の反応速度をえられるが、長時間の連続使用は肉体に著しい負担を与える。非常にリスクの高い武器である】
【銘:燭龍の弓】
【使用者:紅蜂の隊員】
【系統:火精系】
【形態:弓の形状をしており、弓の中央部の弓柄と弦の中央部に独特の意匠の部品が設けられている。いわゆる〝矢の必要のない弓〟であり、弦を引き絞ると、弓柄と弦の間に矢の形状に火炎が形成され発射することが可能となる】
――以下、特別公開――
【銘:ヘイムダルの角笛】
【系統:風精系】
【形態:バスタードソード型の風精系精術武具で歴史ある由緒正しき継承宝物でとある組織のトップに代々継承されてきた。純粋な風圧気流生成機能を持ち、風を用いたさまざまな技に昇華する事が可能】
【銘:トゥルカスの闘具】
【系統:地精系】
【形態:四肢装着型の肉体強化型の地精系精術武具。地精の持つ要素を複合的に駆動させて、使用者の肉体活性を最大限に引き出す。火精系の場合は体内の生命エネルギーを加速させることで肉体強化を成立させているが、地精系のこの武具の場合は、肉体の一時的な改質により筋力や耐久力を増強させることに機能的目的が有る】
【銘:大地皇の両手剣】
【系統:地精系】
【形態:両手用大剣の形態を持つ精術武具で系統は地精系、機能的にはモーデンハイムに伝わる地母神の御柱に近いものがある。質量制御・慣性制御などを得意とする他、仮想質量の斬撃を飛ばすことも可能。その攻撃力と射程範囲は圧倒的に巨大である】
【銘:オリエンタルドラゴンの白銀槍】
【系統:水精雷精系】
【形態:組み立て式槍型の精術武具で水精と雷精の特性を持つ。特に〝波動〟を制御することに特化しており、槍としての武器特性の上に精術を乗せることで様々な機能を発揮する】
【銘:ヒュードラの飽食】
【系統:水精火精系】
【形態:手袋型の精術武具で黒い厚手の革製の外見を持ち、手の甲に眼球、手のひらに口を模している。手のひらの口から物理な物体を食らったり、熱や光などの様々なエネルギーを捕食する。そして、それを手の甲の〝目〟や指先より開放・放出することで生命治癒から攻撃まで多彩な能力を発揮する】
【銘:アラクネの巣網】
【系統:地精系】
【形態:籠手状の精術武具で地精の特性を用いて超高速で微細で強靭な鋼線を生成し蜘蛛の巣のようなトラップを構築できる。熟達すると身体移動にも運用できる。一見すると単機能な精術武具だが、使用者次第でその性能を伸ばせる武具である】
【銘:堕天竜の亡霊】
【系統:雷精系】
【形態:雷撃機能に特化した精術武具、白兵格闘戦での運用を想定しており、右手の篭手と戦棍とで1セットになっている】
【タイタンの指輪】
【系統:火精系】
【形態:指輪型で火精系、体内の生命エネルギーを強制的に活性化して筋力や瞬発力を一時的に増強する。ただし長時間の使用継続は命取りになる】
【黄龍の籠手】
【系統:無属性系】
【形態:指出しの手袋型で外見的には全く精術武具には見えない。武術家が用いる保護手袋のようである。しかし、4つの精霊属性に分化する前の根源的な生命精霊力を増幅し、4つの精霊属性に自由自在に転換可能な万能型の精術武具である。しかしながら完全に使いこなすには使用者に卓越したセンスと技量が求められるため、誰にでも扱えるというわけではない。すでに秀でた戦闘スキルを持つような人物に向けた精術武具である】
【銘:七色の契約指輪】
【系統:不明】
【形態:不明】







