一方その頃
~天界にて~
「やはり、地球のスイーツは最高ですね。私の世界も地球レベルまで文明を発達させましょうか。この味は今のままじゃ作れませんからね。そうと決まれば、やることは1つ。神託を授けましょう。」
「うまくやってるか?」
「お疲れ様です、先輩。悩むことが多いですが、なんとか運営できていますよ。」
「そうか。ならいいんだが。あっ、お前報告書出してなかっただろ。持っていってやるから出しとけよ。」
「報告書?私何か出すものありましたっけ?」
「地球から1人そっちに送ったろ。転生先の世界番号と種族、そして、ギフト書くやつだよ。まさか、報告書作ってないとかないよな?」
「まぁっさかぁ!!作ってないなんてことあるわけないじゃないですか!」
「いくらお前でもそんなことはないだろうがな。ハッハッハ!もし、ギフトも与えず転生でもさせようものなら探すのにどれだけ時間がかかるかわかんねぇからな。じゃ、後から取りに来るからな。」
「あっ、はい、お疲れ様です。また地球の美味しいスイーツ持ってきてくださいね。」
「おう。無理しない程度に頑張れよ。」
(やってしまった、ギフト渡してないよぉ。ここ数日で生まれた人並みの知性のある生き物すべて調べるの?過労死してしまうよぉ。)
「だれかぁ、たすけてぇ!!」
天界にやらかした神見習いの声が響きわたるのであった。