表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編小説の本棚

ユウシュウのアサ

作者: 空野 ゆめ

ああ、おはよう。

やっと目が覚めたよ。


朝の匂いがする。わたしの朝の匂い。



朝の匂いは、人によって違う。

わたしにとっては...



『チンッ』



あ、できた。

......うん、最高。


ツナ缶から出して水切ったツナと。

マヨネーズと、隠し味を、混ぜて。

ご飯に乗せて食べても美味しい。



でもこれがわたしの究極。



パンにたっぷり塗って。

さらに、細いマヨネーズで描き。

オーブントースターに入れる。


裏面が焼けてきたら、トレーに乗せて。

表面だけ焼く。


ほんの5分して、

オーブントースターから連れてくる。



『サクッ』



ああ、最高。

サクサクのパンに、表面の焼けたツナマヨ。

美味しい秘密は、そのあいだの焼けていないツナマヨ。


マヨだけでも美味しいけどね。

この味は再現できない。



これを食べたら、今日は。

今日は...なんだっけ。


ああ、そうか。




今日は、世界が終わる日だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ