Namako Inc.(なまこ株式会社)presents:なろうの友人たちにとあるマンガを紹介したいだけの「すげーどうでもいい」エッセイ。何故そんな個人的話をエッセイにするのかね君。【すげどう杯企画】
『本作は「すげどう杯企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
(https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1299352/blogkey/2255003/(あっちいけ活動報告))』
スリーアウト死した古城ろっくと、つい数時間前にワンナウトついた殴り書き書店にこの作品を捧ぐ。
よう、お前ら、久しぶり。なまこだ……じゃねえ。Gyo¥0-だ。最近、僕は自分のことをなまこだと思うようになりつつあるな。良くない傾向だ。
さて、なろうで僕と仲良くしてくれるやつがいる。
その中に、ちょいと古めの洋楽を好むやつがいる。
マンガが好きなやつがいる。
まあ、小説を書くようなやつらだ。マンガが好きなのはそれなりにいるだろう。僕も最近はあまり読まなくなってしまったが、昔はかなり読んだものだ。
そんな彼らに勧めたいマンガがあってね。
酒を飲みながらぐだぐだ紹介を書こうかなと思ったんだよ。
ああ、実はこのNamako Inc.というタイトル使ったエッセイは2回目なんだけどね。
前の時も酒飲みながら書いてたんだ。鳴海酒さんなる友の陰謀だ。ちなみにナルミザケさんだとばかり思ってたんだがナルミ サケさんというらしい。今まで間違えていて済まなかった。
そして僕は極端に酒に弱い。
寝落ちする前に書ききれるといいな!
んじゃかんぱーい。
んー。日本酒だな。
正直、鳴海酒さんや、酒好きの仲間とは違って、僕には酒の良さは分からん。
酒の良さについて語るヒマがあるなら、僕のメイン作品、「なまこ×どりる」を読んでくれと思う。
だがまあ、酔っ払い共にそんなことを言っても無駄なのは分かっている。つまり、何が言いたいかというと、そう、この文を読んでいるお前らだ。「なまこ×どりる」を読んでくれ。
さて、さっそくだがタイトルだ。
Shiori Experience (シオリ・エクスペリエンス)というマンガだ。ジャンルは音楽。
うん、このエッセイは特に僕に利益もないのに、シオリ・エクスペリエンスというマンガをベタ褒めするだけのものだ!
あと洋楽トークしたい。
ただ、買って欲しいとか言うと商品の購買誘導と取られて、運営的には良くないのかもしれない。規約については良く知らないんだがね。
なんと言っても、いま文体を真似している古城ろっくなる人物は運営からスリーアウト受けてなろうから撤退したからな!
僕もわざわざアウトカウントを稼ぎたくはないのだ。
だから念をおしておこう。この文章は、マンガの感想を純粋にエッセイとして仕上げたモノだ。
あ、あとついでに言うと、古城ろっくなる人物の文体を真似している件について、この企画は本人の了承を得ている。運営にとやかく言わないでくれよ。
いいね?
ξ゜⊿゜)ξ <別にシオリ・エクスペリエンスが売れて欲しくて書いてるんじゃないんですからね!ただ、この作品は面白いって言いたいだけなんだから、勘違いしないでよね!
よし。ナイスツンデレだ。
タイトルを見て、そもそも読んでるとか、ここまでで作品のネタが分かったというやつがいたら、ぜひ感想に書き込んでくれ。
僕が喜ぶ。
次にこの作品の表紙を見てみよう。
画面中央にいる主人公は幸薄そう(実際貧乏)で地味なメガネ英語教師だ。この段階で既に一般受けし辛そうだ。
そんな彼女がエレキギターを抱えている。白いボディに特徴的な三角形のヘッド。フェンダー・ストラトキャスターだ。
背景は歪んだスパイラル、表紙上部のタイトル、Shiori Experienceという文字も歪み、サイケデリックな印象を受ける。
そしてよく見ると、タイトルの下にサブタイトルがあるのが分かる。
「ジミなわたしと ヘンなおじさん」
分かったか?そう、伝説のギタリスト、ジミ・ヘンドリックス(以下ジミヘン)を描く作品だ。
舞台は現代。高校生青春バンドモノ。青春でバンドだ。
ああ、僕のなろうでの友から一人名指ししよう。青春でバンドな作品を書いてるやつがいるな?
殴り書き書店さん。君だ。読め。
ここまで書いてきたが、いや、洋楽とか興味ねーし誰だよジミヘンって、とかバンドモノのマンガとか読まねーってやつも当然いるだろう。
どうせ、バンドの青春モノなんてテンプレ展開だろう?と。
実に浅い意見だ。
別に僕は殊更テンプレや王道を嫌ってはいない、底の浅い作品はテンプレだろうとそうじゃなかろうと嫌いだがね。
まあ、音楽そのものが嫌いというならわざわざ読めとはいわないよ。
なんだったら僕の「なまこ×どりる」を読んでくれ。心配しなくとも、ミュージカルみたいに作中でことある毎に歌ったりしないから。
ああ、テンプレ嫌いも読んでくれていいぞ?今まで、僕はなろうでなまこの登場するテンプレ作品をまだ読んだことは無いからな。
でも、音楽モノなんてどうせテンプレだからシオリ・エクスペリエンスを読まないというのは意味が分からないぜ。
いいか、確かにこの作品の展開は王道的だ。誰にも認められないところから、だんだんとバンドメンバーを増やしていく過程がドラマチックに描かれているよ。
だがな、ちょっと設定考えてみてくれ。ジミヘンを描く、現代の青春モノと僕は書いている。
天才ギタリスト、ジミヘンは1970に、27歳で死んだ。
どうして現代にいるのかって?ジミヘンの再来的なミュージシャン?ジミヘンに憧れてカバーする?
違う。……ジミヘンの幽霊に取り憑かれるんだよ。
主人公の地味な眼鏡女教師に取り憑くジミヘンの幽霊。
ジョジョのスタンド?んー、それよりシャーマンキングだな。
でもさ、ちょっとジミヘンの画像検索でもしてくれ、分かるか?アフロの黒人の幽霊なんだ。サムライの幽霊よりもインパクトあるだろ?もはや絵面がそれだけでもう面白い。
僕が大好きな出オチってやつだ。
僕の作品だってそうだ。「なまこ×どりる」だって変なタイトルだろう?そこで掴みは欲しいんだよ。
んで、この作者。絵が上手い。ジミヘンの似顔絵としての絵がとても上手い。
ジミヘンが現代日本をふらついてるだけでサイコーだ。
ところで、伝説のミュージシャンはジミヘンだけなのか?
夭逝したミュージシャン、他にもたくさんいるよな?
そう、出てくるんだよ。
例えばニルヴァーナのカート・コバーンだ。
もちろん、カートも激似だ。顔が上手いのはともかく、スメルズのPVでも着ているラガーシャツ的なボーダーシャツ。その襟元のよれた感じ。ダメージドジーンズ。ファッションがまんまで最高。泣ける。
ちなみに、今日の昼に行ったラーメン屋でいつもUKロックがかかってるのだが、「Smells Like a Teen Spirit」が流れていて超テンション上がった。あでないあーる!あでないあーる!
小声で鼻歌を歌っていたのが隣の客に聞こえていたかどうかは定かでは無い。
ちなみにその店は店名がイギリスをあらわす単語で、つけ麺が絶品だ。
さておきカート・コバーンだ。
僕のなろうでの友に、カートのファンがいたな?もう一度名指ししよう。
殴り書き書店さん。読め。
ところでふと、この文章は古城ろっくなる人物の文体を真似する企画なのだということを思い出した。
実は、直接的なやりとりしたことがほとんどない人物であるが、彼は自転車と音楽を愛する人物であった。それだけで友と呼んで差し支えあるまい。
彼の文体について、自転車の知識がない人間を置いてけぼりにする専門用語羅列スタイルと、この企画を始めたあっちいけさんが言っていたことを思い出す。
うむ。僕もやらねばならぬ。
カンパのシートピラー、Cレコの銀色のやつなんだけど、くびれがエロくない?あれ一晩中撫でていたいんだけど。
よし。古城ろっくとはこんな人物だったに違いない。
シオリ・エクスペリエンスに戻ろう。
僕はその媒体でしか表現できないことが好きだ。
小説でしか表現できない空気、音楽でしか伝えられない感動、漫画でなければ表現できない世界があると思う。
そして、その垣根を超越しようという表現が大好きだ。
音楽モノのマンガを描くときに、単に♪を飛ばせば音楽マンガになるのか?そうじゃない。
音楽を紙の上で表現すること、難しい挑戦だ。
例えば2巻のクライマックス、ジミヘンの最も有名な曲である「Purple Haze」を演奏するシーンがある。
知ってるか?知らなきゃ聴いてきてくれ。そのうえでこの先の文を読んでくれ。いいか?
♪ヴォ ヴァ ヴォ ヴァ
ギャギュギョギョーン
ギャギュギャギャーン
バカみたいだろう?
一応、「Purple Haze」のイントロを文字にしたつもりだ。言われりゃなんとなく分かるかな?いやいやムリムリ、バカにしてんのか。程度のモノだろう。
小説で音を表現しようとしても、フォントサイズが基本的に一定かつ、定型の書体しか使えない、文字の間隔も一定だからね。
音を再現するのに向いてない。
だがマンガは、背景の擬音を使うことで、かなり音のイメージを表現できる。
そしてこのマンガはそれが極めて上手い。「Purple Haze」を知るものがこのオノマトペを見れば、それと確信できるほどのオノマトペである。音の大小や高低などハッキリ分かる。
6巻のクライマックス「Smells Like a Teen Spirit」を演奏する時もそうだ。
ちなみにこのシーン、ジミヘンとカートの競演である。
やばい。
ちょーやばい。ソウルが震える。
最後に。
この作品を僕が読む切っ掛けとなった話をして終わりにしよう。
大学時代の後輩と飲んでいたときだ。
彼が好きなミュージシャンがやっているラジオ番組で、このマンガが紹介されていたとの話でな。
彼はそれを聞いて、ジミヘンが憑依するマンガ?古い洋楽が好きで、出オチが好きな僕に紹介するしかあるまいよ!と思ったらしい。
そりゃあもちろん、食いついたともさ。爆釣ってやつだ。僕はその場でスマホを弄り、その作品を検索してみた。
そうしたら、彼が想像もしてないとこで僕がもう一度食いついたんだよね。
作者:長田悠幸、原作:町田一八
と書かれていた。この長田という漫画家の名前に見覚えがあったのだ。
僕は検索した。やはりかつて、少年マガジンで「トト」というマンガを描いていて、少年ガンガンで「Run day Burst」というマンガを描いていた作者だった。
ちなみに、どちらも打ち切りで悲しいなぁ、と当時感じていた作品である。
トトは少年少女とペットの犬の冒険活劇で、敵がスチームパンク的というかSF的というかそんな感じ。
ランデイバーストは大陸横断レースもので、やはりそういった要素が入っている。ロボ娘とかな!
キャリコ姫!キャリコ姫結婚してくれ!
だがまあ、どちらも打ち切りだった。
スチームパンクとか流行らないよなあ。鋼の錬金術師が大ヒットして、ああいうの増えるかと思ったがそうでもないしね。
レースものも好きなんだ。F1的なレギュレーションしっかりしたしたものじゃなくてさ、もっと混沌としたやつ。
Dr.スランプのレース回とか、チキチキマシン猛レースが僕の魂のボトムの方にあるんだよね。
ジョジョのスティールボールランだって、レースしてた最初の頃は凄い好きだったんだけど、途中から読んでない。
古城ろっく氏のチャリンコマンズ・チャンピオンシップもレースもので、こういう雰囲気あったからなあ。惜しい人を亡くしたものだ(死んでません)。
シオリ・エクスペリエンスの作者についてだが、この名前を見て、変な言い方だけどさ。うん、彼はまだ頑張って描いているんだな!と嬉しく思った。
翌日、すぐに本屋に走ったよ。読んでみた時の僕の喜びは、感動は、もう今までの文を読めば分かってくれると思う。
今、既刊12巻かな。打ちきられることなく、彼の作品が続いていることに喜びと感謝の気持ちを持って、この文章を締めたいと思う。
ん?…………ああ、忘れてた。もう一つ。
そんなことより僕のメイン作、「なまこ×どりる」を読んでくれ。