相正悟
「ただいま~」
という女性の声がした
「お邪魔します」
という男性の声もした
相正悟と杉山あやが部屋に入ってきた
「相正悟、まさかここに現れるとは」
と田中は言った
部屋の様子を見た相正悟は言った
「田中、今日は何をしている」
「大丈夫」
杉山あやは健二とライアンに駆け寄った
「僕は温泉の帰りです」
と相正悟
「平和ボケしているようだな相正悟」
と田中は言った
「相正悟さん、田中をやっつけてください」
と健二は言った
相正悟は頷いた
「田中、お前のような犯罪者は娑婆にいるべきではない、俺が捕まえてやる、大人しくしろ」
と相正悟は言った
「少しはしゃべれるようになったようだな相正悟、だがお前は私達を攻撃できるのか」
と田中は言った
相正悟は両肩をぐるぐるとまわした
「攻撃しますよ」
モクが前に出た
「俺の怪力を見せてやる」
次の瞬間、モクは相正悟のボディ-ブロ-を食らって倒れた
寺尾がファイティングポ-ズをとった
寺尾は相正悟に対し
素早いロ-キックを繰り出した
相正悟はなすすべもなく後ろに下がった
「どうした、何も出来ないか」
と寺尾
相正悟は低く構えた
そしてステップを使いながら拳で寺尾の脚を狙った
寺尾は蹴りを放てずに相正悟の周りをまわった
だがその時、相正悟の上半身にはスキが出来ていた
寺尾の右のパンチが相正悟の顔面をとらえた
相正悟の右のパンチが寺尾のガ-ドの上に当たった
寺尾はその威力にびっくりした
寺尾は相正悟の距離に入ってしまっていた
相正悟は左右のパンチを連打した
軽く打たれた寺尾は後ろに下がった
寺尾は蹴りを放った
が、スタミナを消費しており
相正悟に大きなダメ-ジを与えられなかった
寺尾はむきになって殴り返したが
相正悟の右のストレ-トがボディ-をとらえ
寺尾は倒れた
田中はナイフを取り出した
が、直後に相正悟に殴り倒された
ライアンが警察を呼び
3人は警察に引き渡された
「相正悟さん、今日はありがとう」
とあやは言った
「どういたしまして」
と相正悟
「また来てくださいね」
とライアン
「有り難うございます、本当に助かりました」
と健二は言った
「今日は失礼します」
と言って相正悟は出て行った
「送ります」
とあやが言った
杉山健二とライアンがあとに残された
「そこからどうやって帰ってきたの」
とライアンは聞いた
「とりあえず、交番に駆け込んだんだ」
と健二は言った
「なんで警察の人と来なかったの」
とライアンは言った
「まさか、田中が家に来てるとは思わなかったから」
と健二は言った
「本当に危ないところだったね」
とライアン
「3人共、しばらくは刑務所から出られないって」
と健二は言った
「出てきたら、危なくないかしら」
とライアン
「怖いね」
と健二
「ボクシングでもやったら」
とライアン
「俺はそんな野蛮なことはできないよ」
と健二は言った
「あいつらがまた来ても、守ってね」
とライアンは言った
「もちろん守るさ」
と健二は言った
最後まで読んでいただいた方、有り難うございました。
「相正悟~杉山健二の冒険~」は「相正悟~杉山あや~」の続編です
先に「杉山あや」を読んでいただけると嬉しいです
控えめに言いました
ぜひ「杉山健二」を読む前に相正悟全シリ-ズをお読みください
この作品
僕にとっては
今までで一番、楽に書けた作品です
読んでいただけるとわかりますが
重くないです
多分、今までが重すぎたと思います
今までの僕の作品が「重い、メンタル病んでる」と思われる方は
ぜひこの「相正悟~杉山健二の冒険~」をお読みください
読んでいただき、有り難うございました




