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77-1 サブキャラ再登場


 栞とイチャつきてえなあ……。


 俺の頭の中はそんな煩悩で埋め尽くされていた。


 しかし、美月にバレ無いようにと、家の中でのイチャイチャは一切控えていた。

 いつも通り平然と……、そして土日に二人で外に出かけ正式に付き合って初めてのデートを!


 なんて思っていたのだが。


「「お誕生日おめでとう~~~」」

 俺の目の前には生徒会の面々が居る。

 結局どこかの誰かがインフルエンザにでもなり面倒になったのか? 俺の誕生日祝いは無難にカラオケルームでの開催となった。


「ありがとう」

 特に変な格好をさせられるわけでもなく、当然酒を飲むわけでもなく普通にドリンクバーの飲み物で乾杯すると、まるで俺に興味を無くしたかの様に皆揃ってカラオケ端末にて曲を漁り出す。


「ああ、でも、なんか……良いかも」

 この状況をつまらないって思うかも知れない。

 しかし、ここの所色々な事が起こりすぎて正直疲れていた。


 いや、このまるでアニメの日常バージョンの様な光景を見て俺は疲れていたと気付かされたのだ。


 平凡な日常……俺がずっと思い描いていた高校生活だ。

 

 栞とはイチャイチャしたいが、正直この状況を楽しむのも悪く無いかなと思い始めた矢先、そんなわけ無いとばかりに会長がマイクを持って立ち上がった。


 「はい注目~~、エコー強くない? え~~ここに一枚のチケットがあります~~ 某高級ホテルレストランのお食事券です~~、汚職事件じゃないよ~~」

 ……会長そんなキャラだったっけ?

 会長と初めて会った時はもっと怖くて影のあるキャラだったはずなんだけど……。

 洗脳にて操られていた反動なのか? どんどん陽気になっていってる気がする。


「そして~~ここにはカラオケ、最新機種なのでなんと! 点数が付きます!」

 いや今時最新機種じゃなくても点数は付くだろ? と誰も突っ込まずに皆真剣に会長の話を聞き続けている。


「そこで~~、今から一番点数の高かった人に~~このお食事券と、なんと! 裕くんも漏れ無く付いて来ちゃいますううう、ドンドンパフぉパフぉ~~」


「「おおおおおお」」

 その言葉に一人、いや二人を除き一斉に声を出し盛り上がる。


 勿論その二人とは俺と栞である。


 生徒会は一部の生徒から影で長谷見ハーレムなんて揶揄されている。

 まあ、学校中の美人を一括りに集めた様な奇跡の生徒会役員達を見たら、そりゃそんな事も言いたくなるだろう。


 とりあえず色々と突っ込みたいんだが、そんな雰囲気では無いのでまず改めてここに居る現生徒会メンバーを見て見よう。


 長谷見 栞 俺の妹、そして人生初の彼女。

 酒々井麻紗美 中学の同級生、おっとりした性格、胸のサイズは生徒会一。

 渡ヶ瀬 美智瑠 銀髪碧眼ロシアのクオーター美女、小学生の時の親友、当時男子と思っていた。

 那珂川 葵 イギリスと日本人のハーフ、生徒会長、金髪美女。

 セシリーマクミラン イギリス大使の娘、オタク、なにか色々やってるらしいが……。

 佐久本 苺 栞2世、近所に住む栞に憧れる美少女。


 そして俺、以上が生徒会メンバーだ。

 まあ、俺と妹は特に役職には付いていない。

 そしていつの間にか苺ちゃんが生徒会に入っているのと、美月が生徒会マスコットという役職にいるが、今回美月は参加していない。


 後顧問の先生がいるが、本日は生徒会活動ではないので来ていない。l


 つまりこれからカラオケ大会にて、この中の誰かと俺が高級レストランにて食事をするって事になるのだが。


「私は、栞お姉さまとが良いです!」

 苺ちゃんが唐突に手を挙げそう宣言した。


「えっとね、これは裕君の誕生日祝いの一環だから」

 

「こんなチャンスありませんから!」


「チャンス?」

 何のチャンスだ?


「良いですよ、私が勝てば問題無いです」

 苺ちゃんの煽りを制する様に栞が立ち上がりマイクを持つ。


 そういえば栞って歌上手かったっけ?

 前にカラオケには行ってるけど、記憶が……。


 まあ栞に出来ない事は無いだろうし、恐らく栞が勝つだろう。


 そうすれば、栞と高級ホテルのレストランで食事……それは中々の胸熱展開だな。


 よし、ここは潔くこの勝負を認めて栞とホテルディナーデートと洒落込もう。


 俺は覚悟を決め、会長の提案を素直に受け止める事にした。


 栞が歌うのはHit⚫miのlove2⚫⚫⚫


「愛は~~~~~ど~~~~~」


 「……え?」


 上手い、上手いんだど……。


 そうこれは……カラオケの点数勝負なのだ。


 歌唱力勝負では無い。


 まずい、曲が曲だけに栞が俺を見ながら感情を込めて歌い上げている。

 しかし、音が外れまくっていた。


 し、栞、画面を見ろ、俺を見ないでモニターを……。


 しかし時既に遅し……栞の得点は…………『82.15点』


「え?」

 決して悪くない、しかしテンポを外し捲っていた為に平凡な点数なってしまっていた。

 その点数に愕然とする栞。


 まずい、これは非常にまずい展開だ。


 一番手は完全に悪手だった。

 誰かの点数を先に見ていれば画面を見ながら歌っていたに違いない。


 そうすればもう少し得点が上がっていただろう


「じゃあ次は僕だな」


 そういうと美智瑠が銀髪の髪をたなびかせ呆然とする栞からマイクを奪い取り俺を見てニヤリと不適な笑みを浮かべた。



全然更新出来なく申し訳ありません。

ゆっくりですが書き続けます。


サブキャラ復活企画

誰に勝って欲しいか……来ないとは思うけどコメントで教えて下さいませ。


一応サブキャラ復活企画なので出来れば栞以外でよろ(笑)

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    こちら作品の完全改稿版を書きました         
  超絶コミュ力の妹と陰キャの俺、そんな妹に突然告白され、俺の高校生活がとんでもない事になった。           
  もしよろしかったら読み直してくださいませ(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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